本日も、ジャパンハンドラーの情報を紹介します。
・日本の政治家では安倍晋三と懇意で、ジョージ・W・ブッシュ政権時代は安倍と頻繁に連絡を取り、日米両政府のパイプ役を務めた。
ジャパンハンドラーに関し「知日派」と言うのは、「親日派」の意味ではありません。彼らは日本の政界、官界、経済界等の事情を知り、それぞれの場所に友人知人を作り、アメリカの政策遂行のため行動する政府官僚です。靖国参拝についてアーミテージ氏が、最初は日本の自主性を尊重する意見を述べていたのに、突然安倍総理の参拝に反対行動を取ったことなどがその好例です。
グリーン氏についても同じで、氏は「知日」ですが「親日」ではありません。以下の解説が証明しています。
・歴史認識問題をめぐっては、日本に穏健な対応を望む立場である。慰安婦問題に関する日本の保守派政治家の対応に、米議会で批判的な立場をとった。
・安倍総理が実現を目指している諸政策(河野談話の見直し、首相の靖国神社参拝、尖閣諸島への公務員常駐施設の設置)についても、日米関係など日本の対外関係に悪影響を及ぼしかねないと反対している。
説明を読みますと、自分のこれまでの考えが間違っていたことを知らされます。安倍総理の諸政策に反対しているのは、中国・韓国・北朝鮮と国内の反日・左翼勢力で、アメリカは傍観しているのだと思っていました。ところが、ジャパンハンドラーのグリーン氏が、積極的に反対していました。これでは安倍総理も、動けなくなるはずです。
何故このような事実がマスコミで報道されず、ネットで公開されているのか、不思議な日本ですが、グリーン氏に関する説明がまだ続きます。
・河野談話の見直しは、日韓関係や北東アジアにおけるアメリカの戦略的立場を悪化させ、近隣諸国間の分断を図る中国を利することにつながるとして、懸念を表明している。
・尖閣諸島への公務員常駐は、日本が連携するべきアメリカや周辺国(フィリピンやオーストラリアなど)との関係を複雑にするとして、しない方が良いとの立場を取る。
・日韓関係では、日本がすべてを反省し、国会で全員一致で声明を発表するのが一つの方法と述べている。
これが米国政府の意思だと伝われば、自由民主党議員の手足を縛るだけでなく、共産党を中心とする反日左翼勢力を勢いづかせます。NHK、共同通信社朝日新聞など反日左翼のマスコミが、韓国寄りの報道を全国発信する訳です。
・また日韓が争えばアジアでの米国の利益が打撃を受けるため、ワシントンでは、日韓両国に圧力を加える方法について話し合が行われていると述べている。
驚きました。岸田首相になって以来、日韓関係の改善が急速に図られている背後には、米国の圧力があったと言うことになります。岸田総理も尹錫悦 ( ユン・ソンニョル ) 大統領も、アメリカの台本に沿って動いているだけだったのでしょうか。
「中国、ロシア、北朝鮮が核弾頭を増やし、日本向けに設置していると言うのに、日本では、自由民主党の政治家も外務省も、防衛省も自衛隊の幹部も、何も考えていません。」
「アメリカの核が日本を守ってくれると信じて、防衛政策も核保有の議論もしませんし、する気もありません。ね、おバカさんと言うしかありませんでしょ。」
ジャパンハンドラーの存在を教えたのは伊藤氏ですから、彼らの動きを知らないはずがないのに、彼は日本の指導者たちを侮蔑します。しかし私は今偶然、ネットで防衛省が公表している次の資料を発見しました。
『海幹校戦略研究』 ( 平成29年 ) ・・( 注 : 海上自衛隊幹部学校 )
この中に、何故アメリカが急に外交戦略を変更したのかについての分析があります。防衛省と自衛隊は何もしていないのでなく、情報収集と分析・研究を怠っていないということになります。国民が知らないのは、アメリカ政府の「情報統制」とアメリカに協力する日本のマスコミの「報道しない自由」のせいです。ジャパンハンドラーたちが、急に韓国、中国寄りの姿勢に変わった理由が分析されています。
ほんの一部ですが、紹介します。
「アメリカのオバマ大統領は 2011 年 11 月、オーストラリア議会において アメリカの外交・安全保障政策の新たな方針〈リバランス〉を発表した。」
「 アジア太平洋地域へのリバランスとは、中東地域からの米軍兵力の削減 ( イラク戦争の終結、アフガニスタンからの米軍撤退の開始 ) に伴い、アメリカ の戦略的重点をアジア太平洋地域に転換するというものである。」
「これは同時に、過去10年間にわたって中東地域に投入されてきた外交的・軍事的資源が解放され、新たな方向を模索しつつあることを意味している。」
「クリントン国務長官の認識は、次の通りである。
1. アジア太平洋地域は、世界政治の重要な原動力(driver)で ある。
2. 同地域はインド洋地域まで含めると、世界経済における多くの主要国と世界人口のほぼ半分を擁する規模となる。
3. このようなアジア地域の成長とダイナミズムを利用することは、アメリカの経済的・戦略的利益の中核をなす。 」
伊藤氏は日本を蔑視しているからアメリカの本ばかり読み、防衛省の公開資料を読んでいません。氏の偏見に満ちたチャンネル桜の動画を、真面目に見てはいけないと言うこともついでに分かりました。
次回は、〈3. ジョセフ・ナイ氏〉の情報を紹介します。
すが、ここまでの拙雑感を置いて参ります。
「日本を飼い慣らした者=ジャパン・ハンドラー」と
いう言葉は、恥ずかしながら今回初耳でした。
余り好感できない TBS系の番組、カリスマ私塾講師・
林 修さんの「初耳学」ではありませんが、ここは人
を教える立場であろうと 徳川家康公の遺訓ともされる
「学びは一生」の言葉と少しは謙虚に向き合うへき
とも思う所です。中々に実行は難しいですが。苦笑
ここまでの R・アーミテージ、M・グリーン両氏の
軌跡を見て参ると、改めて「ジャパン・ハンドラー」
の深甚な意味が少しは理解できる気にもなる所です。
特に前者は 以前から我国政治の中枢に相当食い込
んでいるのではとの指摘を聞いた事があれますが、
今回貴記事で「やはり現実だったか」との想いにも
駆られる所です。
安倍元総理の靖国参拝を含む「日本を取り戻す」政策
が不完全燃焼に終わった所あるのも、又 ここの所
の日韓関係が一見改善される様に見受けられるのも
、決して岸田現政権の力量に負うだけではないのですね。
それは決して 岸田政権だけでなく、旧民主党を含む
歴代政権にも影を落としてきたという事でしょうか。
前回貴記事の 米の対日政策
1.どんなことがあっても、日本には再軍備をさせない。
2.たとえ中国(大陸)、韓国、北朝鮮が核を持っても
、日本にだけは核を持たせない。
3.日本を永遠に保護国、植民地にしておく。
貴方と一定の見解相違を生じるかもですが。以上 3
点に特に留意の上、次回からの貴記事を拝読して参
ろうと思います。
ジャパンハンドラーについて知るのは、私も初めてでしたから、「ねこ庭」で紹介しながら、自分自身がショックを受けています。
ジャパンハンドラーのことも、米国の対日政策のことも、伊藤氏の雑談が教えてくれました。その限りでは、氏は「先生」と呼ばなくてならないのでしょうが、氏の日本への悪口・雑言には許せないものがあります。ご不快かもしれませんが、氏を肯定できない私です。
暑さが続きますので、ご自愛ください。