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ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

石破氏の「総裁選」会見動画 - 5 ( 野党と共闘した「安部政権打倒運動」 )

2018-09-08 19:31:09 | 徒然の記

  これから紹介するのは、外交の「所信表明」後、氏が述べた安部外交への批判です。聞いている方が、恥ずかしくなります。

  ・外交につきましては、安部総理がこれまで積み上げて来られた各国首脳との個人的な信頼関係につき、敬意を表すると共に評価をいたします。

  ・しかし外交というものは、各国の国家戦略をきちんと理解し、その上で進めなければなりません。

 氏は、自身が考えるアメリカ、ロシア、中国の国家戦略を披露します。

  1. アメリカ

    アメリカによる、世界秩序の維持

  2. ロシア

    強いロシアの復活

  3. 中国

    現在の体制を保持し、そのために経済成長を図り、国民の満足度を高め、国防力の強化を図る。

 他国の国家戦略を語るのなら、レベルを合わせなくてどうするのでしょう。中国だけ違った視点から語らず、日頃彼らが強調している戦略を言うべきでしょう。私なら、こう言い変えます。

  3. 中国

    共産党政権を堅持し、米国と並ぶ大国となり世界を支配する。大国に相応しい軍事力を備え、他国の内政干渉を許さない。
 
 私の捏造でなく、中国が世界に発信している主張です。アメリカやロシアだけが覇権志向の国でなく、中国もその仲間だとなぜ言わないのでしょう。
 
 次に氏が述べたのは、こういう米・ロ・中に対し、日本はどう向き合っていくのかという説明です。なぜか、北朝鮮のことまで追加しています。長くなりますので、箇条書きにします。

  1. アメリカ

    トップ同士の友情と、国益は別物だ。

  2. ロシア

    日本の主張の正当性を、世界に認識させることが大事。経済協力を強化する。友情と国益が別物であることは、米国と同様。

  3. 中国

     今後中国では、日本よりはるかに大きな形で、人口の減少、少子高齢化、経済格差の拡大、環境問題、食糧問題が発生する。日本は、こうした問題の解決のため、多くの寄与をすることができる。

 トップ同士の友情と国益が別物という主張には、賛成の余地がありますが、ここまで露骨な安部外交への批判は、気持ちの良いものではありません。アメリカとロシアへの対応策の無内容さに比べ、中国への卑屈なまでの対応は何なのでしょう。

 他国と仲良くするに越したことはありませんが、氏はなぜここまで中国に心を寄せるのでしょうか。

  ・日本は、アメリカと中国のどちらを選ぶのか。アメリカを選ぶとしたら、日本には明日はない。東京を、火の海にしてやる。

 中国解放軍の将軍の談話として、共同通信社が伝えた記事です。

 こんな脅しを言い、ありもしない「南京事件」を国民の祭日にし、日本を糾弾しているのが習近平政権です。こんな敵対国に、なぜ日本が寄与しなくてならないのか。氏は安倍総理と議論する以前に、国民に納得のいく説明が必要です。

 少なくともアメリカには、「東京を、火の海にする。」と脅迫をする将軍はいません。氏が総理になったら、米国とロシアの大統領の友情が即座に消え、敵対国として対峙することになります。

 安部憎しだけで外交を語り、危険性を考えないのですから、危機管理のできない人物です。

 氏が最後に付け加えた北朝鮮への対応策と言うのか、外交方針というのか、これが総理になれない不適格者の証明です。

 国民を裏切る反日左翼野党と、自民党内にいる「獅子身中の虫」の主張そのものです。安部総理が決別した、田中均屈辱外交の復活を考えています。

  ・北朝鮮について、拉致と核の解決は必要です。

  ・しかしこれは、圧力だけではできません。最近、北朝鮮の姿勢が柔軟性を見せはじめたと言います。日本とアメリカの圧力が効を奏した、という意見がありますがそうではありません。

  ・中国との同盟関係が再確認されたことが、大きな要因です。

  ・さらに、ロシアも関与してきました。朝鮮国内としてみれば、核とミサイルの技術が、一定程度の進展を見たという事実もあります。経済の好転もあると聞きます。

 国民を拉致して返さない犯罪国家なのに、氏には北朝鮮への怒りがなく、むしろ理解者としての言葉です。経済が好転しているという話は、本当なのでしょうか。聞いたことがありませんが、氏は特別の情報ルートを北朝鮮に持っているのでしょうか。

  ・私が総理になったら、東京とピョンヤンに、連絡事務所を開設いたします。

  ・公的に互いの意見を検証する仕組みを作り、拉致と核、それぞれとの関係を持ちながら、互いの信頼関係を醸成いたします。

  ・拉致問題は、包括的に解決すべきであって、拉致が解決しなければ何もしない、というのでは、進展がありません。こういう姿勢からは、脱却しなければなりません。

  ・私は、拉致問題の解決のために、やるべきことはすべてやるという体制を作ります。」

 これは、今までの安部政権の努力をご破算にし、すべてを元に戻すという提案です。氏の提案内容は、親中、親韓、親北の議員の意見と同じです。こういう議員がいるのは、自民党よりも反日野党です。日本を憎み、罵り、攻撃してやまない議員の党です。

 息子たちよ、よく聞きなさい。氏がやっているのは自民党総裁選の活動でなく、野党と共闘した「安部政権打倒運動」です。総裁選は氏にはどうでもよいことで、野党に手を貸し、安倍政権を打倒するのが目的です。

 そうでなければ、自民党を支持する国民を敵に回し、国を愛する多くの人々と敵対するような所信表明をやれるはずがありません。氏は国民に向かい、野党議員としての立場を公言しました。

 残るのは、「安全保障政策」だけとなりました。米国が怒り中国が喜びそうな主張ですから、馬鹿馬鹿しくて紹介する気になれません。しかし、これを記録に残さないと、画竜点睛になります。子供たちのためと気持ちを奮い立たせ、あと一回だけ頑張ります。

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石破氏の「総裁選」会見動画 - 4 ( 中学生レベルの空論? )

2018-09-08 13:59:49 | 徒然の記

  新聞の報道によりますと、石破氏は安倍総理に、各論での論戦を要求していると言います。総論より、各論での議論の方が、国民には有難いです。

 つかみどころのない総論でなく、具体的な各論なら、いずれの人物が総理に相応しいか、即座に分かります。動画を見るまで、私は、各論を避けている情けない安倍総理と考えていましたが、事実は違っていました。

 氏の言う各論とは、この動画での「所信表明」を指していますから、ほとんどが安部総理への個人攻撃です。

    1. 内政について

     (1) 経済

     (2) 社会保障 (介護、年金、子育て、教育、防災省)

       (3) 政治・行政の信頼回復百日プラン (官邸、国会、行政)

   2. 外交について

     (1) 外交

     (2) 影響力

       (3) 防衛力 (軍事力)

       (4) 経済力

              (5) 各国の国家戦略を理解した上での、外交

   3. 安全保障について 

     (1) 統合防衛力整備体制

     (2) 日米同盟の深化・強化

              (3) 集団安全保障体制
 
 項目を眺めると、幅広い分野の議論を予想させますが、「所信表明」の中身は内政が80%でした。外交と安全保障は10%ずつで、しかも石破氏は、「憲法論議」や「安全保障論」に深入りせず、総理の土俵には乗らないと公言しています。
 
 そうなると論戦の主体となる各論は、「政治・行政の信頼回復百日プラン」しかなく、これは国民を嫌悪させた、野党による「モリカケ議論」の再現です。
 
 得意の饒舌で時間を費やし、安部氏を貶めようとする意図が見え、総理が氏との論戦を避ける意味が分かりました。反日野党の国会質疑と同じ、不毛な時間になると予測できるからです。
 
 話を戻して本日は、氏の「外交に関する主張」を紹介します。
 
  ・外交について、申し上げます。外交は、国家戦略なしにはできません。
 
  ・外交の要素は、4つあります。「外交」、「影響力」、「防衛力(軍事力)」、それと「経済力」です。
 
  ・私は外交の基本として、
 
    1. 国連の重視 
 
    2. 東アジア地域の平和と安全に、積極的に貢献する。
 
     この二つを掲げます。」
 
  ・次に影響力です。
 
  ・このためには、日本が世界で尊敬され、信頼される礼節のある道義国家として、認識されることが重要です。
 
  ・民主主義の徹底、人権の尊重、国際法の遵守、他国の文化と歴史に対する理解を深め、約束は完全に履行する、そんな国にならなくては、なりません。
 
  ・国際社会で、ルールメーカーとしての存在感を高めなくてはなりません。世界の各都市と、日本の都市との架け橋構造を構築し、インバウンドを活用し、日本が大好きという外国の方を増やします。
 
  ・次に、防衛力について申し上げます。日米同盟を堅持しつつ、日本国の平和と安全は日本国が守る、そういう意識を持つことが大事です。
 
  ・最後に、経済力について申し上げます。
 
  ・地方と、中小企業の潜在力を、最大限に引き出すことにより成長力を維持し、自由貿易を推進する。
 
 これが、外交に関する氏の基本方針です。
 
 内政について、あれだけ余計なことを語り、余計な委員会を作り、余計な役職を増やしたのに、こんな中身のスッカラカンな話が、外交の基本というのですから驚きました。
 
  ・日本が世界で尊敬され、信頼される礼節のある道義国家として、認識されることが重要です。 民主主義の徹底、人権の尊重、国際法の遵守、他国の文化と歴史に対する理解を深め、約束は完全に履行する、そんな国にならなくてはなりません。 
 
 国際社会の笑い物となったルーピー鳩山氏に似た夢想を、自民党の総理候補者が言うのかと常識を疑いました。
 
 今でもいい加減お人好しの外交をしているのに、これ以上日本だけが礼節のある国になってどうするつもりなのでしょう。
 
 人権も尊重せず国際法も守らず、他国の文化と歴史を無視し、約束を守らない隣国がいるのに、危機感のない石破氏は、日本を破滅させようとでもいうのでしょうか。日本が信頼され、尊敬される国にならなくてはいけないと主張する根拠は、どこにあるのでしょう。
 
 石破氏の拠って立つ思考が、いやでも分かりました。「反日左翼の野党」と、自民党の中にいる「獅子身中の虫」が信じてやまない、「東京裁判史観」でした。
 
 外交の基本に、「日本大好きという外国の方を増やします」? 、
 
 中学生の弁論大会なら聞き流しますが、自民党総裁候補の「外交所信」です。石破氏は、反日野党の代表選挙と間違えているのでしょうか。国際社会で日本が置かれている状況を把握できない議員が、総裁選に立候補する非常識を国民は許しません。
 
  肝心の防衛について、
 
  「日米同盟を堅持しつつ、日本国の平和と安全は日本国が守る、そういう意識を持つことが大事です。」
 
 氏は、なにを言っているのでしょう。日本の安全と平和を日本が守ると言うのなら、「憲法改正」が必要になります。安部総理に不満を抱きながら、国民が支持しているのは、「憲法改正」の旗印です。
 
 国論を二分する課題を語らず、無意味な主張で終わるのなら、氏は総裁候補以前に自民党を離れるべきです。
 
  今回で終わりにするつもりでしたが、国民の期待を受け止められない氏の意見を、全部記録しておきたいと考えました。平成最後の年の自民党総裁選で、反日左翼の亡国論を喋った石破氏のことを、子供や孫たちに伝えねばなりません。
 
 私は息子たちのため「平成の歴史」を書いているので、無駄な作業をしていることになりませんが、日本を愛する訪問者の方々は、これ以上、ブログを読まれる必要がありません。貴重な時間の無駄です。
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石破氏の「総裁選」会見動画 - 3 ( 安倍氏批判に終始する所信表明 )

2018-09-08 00:05:04 | 徒然の記

   前回の続きです。 

  ・社会保障政策の最後に、私が最も重要と考えておりますのが、防災省の設置です。我が国のような災害大国においては、専任の大臣を置き、専任のスタッフを持つ部署が不可欠です。

 思いがけない提案でした。

 新しい委員会を創設したり、省庁を増やしたり、石破氏は意欲満々の総理候補ですが、これも安倍政権への批判なのでしょうか。現在は災害関係の大臣として、防災担当大臣と復興大臣の2人がいます。

  ・災害に関する知識の蓄積、伝承、共有化、そして責任体制の明確化が必要なのです。もしも重大テロと、大災害が発生したら、今の組織では対応できません。まして寄せ集めの官僚組織で、2年ごとに役人が入れ替わる体制では、ダメなのです。

  ・全国にある1724の市町村、自治体の防災体制を一本化しなくては、緊急の役に立ちません。専任の官庁を設置し、防災教育の徹底から始めなくてはなりません。もちろん、復興庁との調整もいたします。

 災害発生時に全国で活躍しているのは、警察と消防と自衛隊です。

 警察の上には警察庁があり、国家公安委員長の管轄です。消防署は、総務省が管轄する消防庁の下部組織です。

 現在活動している警察と消防と自衛隊を説明せず、その問題点を語らずに、突然復興庁の話をして国民に通じるのでしょうか。いったい氏は、誰に向かって所信表明をしているのでしょう。

 氏の話が続きます。

  ・内政問題の最後に、「 政治・行政の信頼回復百日プラン」 について、ご説明いたします。

  ・内容は、官邸の信頼回復、国会の信頼回復、行政の信頼回復の3点です。

  ・まず最初に、官邸の信頼回復について申し上げます。

  ・内閣人事局設置の目的は正しかったが、運用がまずかった。従来の官僚は省益を第一として働き、国益を忘れました。省益より国益を優先する役人を任用するため、官邸が官僚の人事権を握るという目的は正しかった。

  ・しかし、官邸の人事考課のプロセスが不透明だったため、機能しませんでした。官邸の人事考課のプロセスの明確化と、透明化、そして事後の検証を可能にする体制を、構築します。このためには、外部の専門家も登用します。

  ・現在の外部有識者の登用基準を見直し、党によるチェック機能も確立します。利害関係者と、官邸の接触基準も明確化し必ず記録を取るようにし、その保管も義務化します。

 これはモリカケ問題の時に、安部総理が誰と何時会っていたのか記録が不明確だったため、国会が紛糾したことに対する氏の提案です。野党や地方自民党員には、賛成者が多いのでしょうが、非現実的な事務処理の説明が、総裁選挙の所信表明に相応しいのか疑問でなりません。

  ・ 2点目は、国会の信頼回復について、申し上げます。

  ・私は「行政管理機構」を創設し、同時に、「オンブズマン制度」を導入致します。「党首討論」は、定期的開催といたします。「憲法改正」に関する、国会論戦の進め方を改正します。

  ・スキャンダル系の議論を、「憲法改正」や「予算審議」など、本来の議案を審議する委員会から分離します。スキャンダル系の議論は、新たに別の委員会を設けます。

 思いつくままに上げれば、こういう意見も出てくるのだ分かりますが、全てに法律の改正が伴いますから、氏の考え通りにできるのかどうかそこは分かりません。しかし、画期的な提案も混じっています。

  ・国会審議における「事前通告制度」を徹底し、充実した議論ができるようにいたします。官僚に対する政治家の対応は、パワーハラスメントになってはなりません。

 国会討論の動画を見ていますと、質問する議員が、「事前通告」無しの案件を突然持ち出し、審議を中断させたり混乱させたりしていました。大事な提案ですが、この提案も、国会関係者が集まって検討すれば良い話で、総裁選の所信表明に加える案件なのか、疑問です。

 氏は所信表明を続けます。5項目の方策をあげ説明していますが、長いので箇条書きにして紹介します。

  ・3点目に、行政の信頼回復について申し上げます。

     1. 公文書管理の徹底。

       全省庁に公文書管理官を置き、国会への報告義務を負わせる。

     2. 電子媒体による文書管理の徹底。

       改ざんのできないシステムの構築をする。

     3. コンプライアンス体制の確立。

       官邸のもとに、各省庁の法令遵守調査室長の連絡会議を創設する。

     4. 人事制度の見直し。

       幹部公務員と一般公務員を分離し、幹部公務員には外部人材の積極的登用をし、官界、民間、政界の交流を積極的に図る。

     5. 公務員の働き方改革推進。  

       公務員が、奮い立って働けるような体制の構築。中央省庁でやれないような改革が、どうして全国でやれようか。

       局長級の政策立案会議は現在もあるが、抜本的に見直し強化する。 

       行革担当大臣が、兼務することが必要。 

 これが、「政治・行政の信頼回復百日プラン」の中身です。

 氏の口調は、国会で野党議員が安倍氏を攻撃する時と同じでした。ライバル候補とはいえ、自民党の議員である氏が、ここまであからさまに安倍氏の個人攻撃をして、誰が好感を持つのでしょう。

  予定された所信表明の項目は、内政、外交、安全保障でした。今回、そのうちの一つである「内政」が終わりました。

 残りは、「外交」と「安全保障」です。スペースの都合で、本日はここまでします。次回を待っている人がいるとは思えませんが、息子たちのため、「平成の政治史」の一つとして記録に残したいと考えます。

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