いやはや、暖冬気味とはいえ、こちら長野県中部では毎朝、順当に冷え込んでおります。それでもマイナスひと桁台に収まっているので、ヒジョーにラク。
こういう極寒時には、ひきこもって確定申告の準備でも、というのが真っ当なところですけれど(爆)、そんなのとっくの昔に片付いております。
バッテリーに厳しいこの季節、こんな寒さの中でこそ、ボクスターを引っ張り出してチャージをしておきますw。
と、これは一瞬、911カブリオレか、となりそうですけれど、つい最近、なぜか公開された故フェルディナントピエヒが企画したという伝説のロードスター。企画のみで終わって、ボツになったという悲運の一台ですが、小排気量のエンジンをミッドシップマウントしたミニボクスターという性格づけだったそうで
キモチはわかるんだけど、ボクスターがスパイダーなどをリリースしたりして抜かりない展開ぶりでしたから、ショーバイとしてどうなの?という判断だったのでしょう。んま、ボクスターのサブというのでは現実味を帯びにくかったか。
細部を見るとミョーに現実的に造られているので、おそらくご本人には「納車」されて、実際に走らされていたのだと思われる雰囲気。ですが、このままの装備では、風の巻き込みがひどく、200kmh以上は出せなかったことでしょうw(オープンでそんなに出すなよ)。
シート背後の詰めが甘いというか、防風装備がされていません。どころかホロの存在もアヤシイもんです。フロントにはホロの受け穴が空いているので、存在はするがスパイダーみたいな緊急避難的なアレ前提なのかもしれません?
550のリバイバルをやりたかった、ということらしいですが、そりゃごもっとも、だとしても「ボクスターぢゃ、ダメなんですかっ?」とレンホーにツッコマれそうw。
550は、機能に徹したうつくしさですから、カッコ良いとか悪いとかではなく、「速く走る道具」なわけで、ホレたりわしませんが、ボクスターコンセプトにはホレる(爆)。そういう道具以上のなにかを持っていた、ということでしょう。
小型軽量、ということわ2リッターまたわ1.6の4気筒フラット4搭載で、マツダロードスターとの真っ向勝負、ということになったことでしょうが、価格面から、おそらく完敗w。実現すれば、乗り出し500前後になったはずですが、顧客層はいっこうに見えてこないまま、とw。
ただーし、限定550台wで800〜900万円、とくればまあ3分で完売という騒ぎとなったことでしょう(爆)。
画像では911にも積まれているスポーツシートや、ピエヒ企画なだけにR8のシフトゲートなども見えていたりしてワクワクしますけれど、個人的にはボクスターのショーモデルを出してやれば、こちらは3000万円でも発表以前に完売でしょう。
いやはや、カッコ良い!!というか、このかっこよさのエッセンスはどこからどうみても550由来ですね。コンセプトモデルならではのスリムな印象。そいつが初代から最新型まで、一連のボクスターの市販型にもしっかり落とし込まれているのを感じます。
実際のボクスターはプロトタイプに比べて、安全面の理由から肥大したとか悪口いわれてるみたいですけれど、そんなの当たり前。ショーモデルにはトランクや安全装備はもちろん、ホロすら装備されていなかった関係でスリムなシェイプが実現しているのです。
この市販型の現実的な車重はむしろ幸いしてエンジンパワーとの絶妙なバランスが生まれて、速すぎず、遅すぎずのボクスターの乗り味につながっています。
ボクスターエス、またわ911への階段をいつでも登れるように格付けしてあるのもまことにショーバイ上手なところで、911とのコンポーネンツの共用に始まり、このボクスターは歴代、本当に巧く造りこまれているのを感じます。
画像はポルシェドットコムよりお借りいたしました。
スパイダーの派生は想定外でしたけれど、じつにこのモデルのリリース以降、ボクスターは911のサブ、という位置づけではなく独自の路線を歩み始めたのだと思います。
コンポーネンツの一部共有は変わらないものの、パワーや車格面、ドライバビリティで「911を超えない」、という不文律を取り払ったのが明白。実際、25周年を機に4リットルNAエンジンを搭載しちゃってるし。
96のデビューから2021年の今になって振り返ってみますと、本当に真っ当に進化している事実には感心しきりです。4気筒化でいよいよシリーズも終焉するのかと思いきや、4リットルの6気筒搭載やGTSの展開。などなどロートスターとしてのツボを押さえている、とそんな印象。
そんなことを思いながら、今日は近所まで暖機運転を行いますたw。
水温を上げて、タイアも温まったところで、帰宅、というはなはだ物足りないものでしたけれど、満足。この厳寒期のピークにオープンカーというのは普段よりも満足度が高いっす。アガるわ〜(勝手にアガっとけば)
ロードスターってのは、こういう、どこにも行けない時にもしっかり心身に効いてくる稀有な乗りものである、と気がつく昨今。ううむ、ありがたや〜(爆)。オーシャンブルーのホロとホワイトのボディカラーのコンビネーションが萌えポイントっすw。
550のおもかげは、主にボディシェイプでしか感じとれませんが、じつはメーターパネルの配置もそのまま受け継がれています。ボディシェイプも初代986では、550らしく、もうちょい直線的だったのですが、この987ではじつはフェンダーではなく、ドアの厚みが薄くされて、先代にはなかったコークボトルシ
ェイプが強調されています。グラマラスに見えるのはそのおかげ。
このあとの981では細部の曲線がスクエアなエッジとなって、シャープで凝った印象に変化しましたから、シリーズ中でボクスタープロトに一番近いシェイプを持っているのは987となった、というのが自論です(ご勝手にどうぞ)。
比較的短命に思えた981ののち、意味不明なデザイン意匠が多く、4気筒化でインパクトに欠ける最新型に至るのですが、総じてコンサバなスタイルを維持したまま進化しています。この先はE Boxsterに進化するのでしょうが、内容はともかく、スタイルには興味ありです。
どうせキープコンセプトでしょうがw。
私の987も今年の秋口には車検ですが、なに、納税の儀式としか捉えておりませんw。それまでにはトクイチオートでタイアを新調して、さらなるリファインを目指す予定。できれば981のエスあたり、と考えないでもないですが、乗り換える理由も特にないときているw。
TIP-Sの乗り方もようやくわかってきて、楽しさ倍増。はやく遠出をしたいものですのうw。