さて、ものすごいニュースをゲットしたコーフンで、すっかり忘れておりますたが、おひる前にParis Gare du Nordに到着してからこちら、なにも食べていない。
ううむ、せっかくのパリなのに、なんてこった。
靴なんてうっちゃっておいて、まずはカフェに飛び込んで、シャンパンで乾杯。
そのあとに目星をつけていたブラッスリーでタルタルステーキでもよいし、でなけりゃあ、アルザスワインでシュークルートでもやってやるか、とユーロスター車内ではモーソーしきりだったのですが、
降って湧いたようなJohn Lobb バイリクエスト騒ぎで、この始末ですよ。
ここは、お腹もすいているし、できれば商談のまえにワインでも飲んで勢いをつけてやるか、という作戦です(イキオイがつきすぎないように)。
カフェドゥマーゴの角を曲がったところにご覧のようなギョー列ができております。Relais de l'Entrecote Paris。
リブロースに、ポンフリと呼ぶ、フレンチフライのみ添えて提供しているお店ですけれど、こういうスタイルが大好きな私としては、後学のためにも、というわけでギョーレツして食ってきました。
アメリカやイギリスでは、ステーキといえばサーロインかフィレですが、フランスとイタリアではリブロース。
ううむ、評判通りの美味しさですた。フラ人にとってのステーキフリットは、日本でいう肉じゃがである、という説がありますけれど、激しく同意。
サラダのお皿の上にバゲットが食べ散らかしてありますけど、こいつが秀逸ですた。さっすがパリです。
ニクはフィレか、と思うくらいの柔らかさですが、噛んでいると味わいが増すタイプ。
赤身ならではのニクらしいニクです。ポンフリもマックのポンフリが30秒でダンボール化するのに対して、いつまでたってもダンボール化しない、本物ですた(爆)。ちょいと揚げ過ぎだったのはご愛嬌か。
ピリピリくるmoutard de Dijonもテーブルにしっかり置かれてあって、抜群の相性を示します。
ここで、ケチャップないの〜、などと言おうものなら殺されるな、などと考えながら、そりゃあもう美味しくて、あーた!あっという間に平らげてしまいます。
画像は一皿め。じつは、
食べ進むうちに、マダムがやってきて、お肉がなくなったところで、保温されてあった、後半戦用のお肉(完全意味明瞭)とポンフリを取り分けてくださるのです。
店内は押すな押すなの大盛況ですが、みなさまうるさいだけで、マナー良く楽しんでおられます。
フランス語のほかにイタリア語も聞こえてくるし、この食事では、メドックのブルジョワ級のハーフボトルをやっつけたのですが、赤道を越えて運ばれていない(完全意味明瞭)、その段違いの美味しさに舌を巻くのですた。
周辺のテーブルを観察しますと、私のようなおひとり客も結構いらっしゃるのですが、ヘーキでフルボトルを傍に、という猛者もいて、こちらもさっすがフランスですよ。
そんなフランス版肉じゃがを極上、というか中級ワインで(爆)流し込むうちに、旅情がふつふつと湧いてまいります。
店を出たら、Boulevard St.Germainを右に曲がって、John Lobb Paris まで歩けば良い。
ううむ、こんかいの旅のピークがいきなり訪れたのでございます。
ハァァ〜っ♬と、東京音頭(なぜ)でも歌い出したくなるのをこらえるのに必死なのでございました(カラオケないの〜?)。