嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

松本清張 「わるいやつら」再読

2008-04-15 17:48:12 | 本と雑誌

000415_008 通算3度目の再読(爆)。名作は色褪せない、といわれておりますが、まったくその通り!「どのようにうつくしくとも、金のない女は虫のように無価値だ」と言い切る稀代の女たらしの主人公を中心に展開するどろどろの人間模様(爆)。深読みするとミョーな夢を見て困る、とそれくらいに現実味を帯びてこまる(爆)描写力は凄まじいです。「色と欲」もここまでくればリッパなもんだ、と(違)。もしかして清張センセの願望でもあったのでわないか、と想像したくなるほどなリアルな心理描写は必読。

清張センセの作品群のほとんどには犯罪が付きまとっておりますが、その周辺に描き出される人間模様こそが読みどころ。犯罪もけして他人事とは思えない身近さで描かれるのがブキミ。60年代当時の東京の風俗も見事に描かれておりますが、現在とさして変わらないことよのう、の★★★★★!映画やTVドラマ化も数多いでしょうが、個人的には「寺島トヨ」の配役が気になります、の99点。


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