嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

2020AW ユニクロ+J ライトダウンボリューム ロングフーデッドコート(なげー)インプレッション

2020-12-02 19:22:11 | 今日の逸品

さて、鳴り物入りでリリースされたこの2020+J。その中でも一番ハデなのではないか、と思われるモデルを、この+Jでゲキ混みの中、ねばり強くオンラインショップへとリピートした挙句に、ようやくゲットして着はじめているわけですが、価格、クオリティ、デザインすべてにおいて、おミゴト。

80年台初頭。日本国内でダウンが一般向けに販売されるようになって、最初にブームがきた当時、まさにその渦中にいたこの私ですが(爆)、おもにジーンズメーカーから数多くリリースされていた印象。輸入のダウンジャケットなんてえのは別格あつかいで、当時でも5万円以上はしていたと思います。

そこまでゆかずに1万円前後でなんとか買えるか、というレベルが中心でした。山手線の一両に5、6人は赤いダウンの青少年がいましたっけ(爆)。

全員ビバンダム状態で、この肥大ぶりがジマンのタネでございました(爆)。今でいう、フィルパワーが競合材料でして、帰宅すれば綿入半纏着てるくせに外ではダウン着て大いばり、ってわけっす。

5、6年で量産効果が出てきて、価格もさがり、スタイルも様々なのが蔓延るようになりましたけれど、中には綿入れみたいな、ペナペナのダウンベストやマフラーなんかもあって、とにかくアヤしかった。

これでもかとダウンが詰め込まれているので、羽根が飛び出しているのなんてしょっちゅう。よく、友人のジャケットから飛び出したダウンをむしって遊んだもんです。そういえばこのダウンの飛び出しも最近、あまりみなくなりましたねえ。

さて、モンダイの+Jですが、全体に薄く、軽めの造りです。極寒の気候下では心許ないか、というレベル。ライトダウン、てんですからその名の通りですけれど、これは標高のないエリアで街歩きをしたり、そこから暖房が効いている屋内に入っても実は快適に過ごせる落とし所を追求した結果だと思います。

かといって、厳寒の長野で使えないかといえば、なことわなく、試しに今日の夕暮れ時にコットンのタートルネックTシャツを着た上に羽織って、4kmほど歩いてみたのですが、寒さを感じませんでした。外気温2度で、この性能は立派。

分厚く詰めるばかりがダウンジャケットぢゃない、ってわけっすね。そもそもライトダウン、という発想自体がダウンの性能の高さを物語っております。

+Jのこれでも下にカシミヤのセーターを着れば、厳寒期の長野でも全然おっけいという印象。

オーバーサイズなのは実は歩行に好適で、ダブルジッパーを下まで完全密封した状態でも歩きやすいのには納得。オーバーサイズのメリットといえるか。

さらにフードの造形が秀逸。じっさいにフードを使うのはもちろん稀で、たいていが畳んだまま後頭部に引きずっている状態なわけですが、ここの被っていない状態のカタチこそがジャケットの印象を決めるのです。

ペナペナのつぶれたパーカー状態だと安物に見えるし、ふんわりぷっくらしていればいかにもデキがよくて暖かそうな印象をもたらすのです。

このあたりが多分、+Jならではの配慮なのでわないか、と個人的には想像いたします。被ってみるとこれまた快適で、とことん使えるフードなのは今となっては当たり前かもしれませんが、80年代には絶対になかったクオリティですぜ。

ちなみにRLのヒマラヤジャケットは、この部分イマイチ。被ったときの高さが足りずに首がつっかえる印象があって、全然ダメ。カタチだけのフード、というわけです。ううむ。

Ralph Laurenは、デザイナーブランドとはいえ、トラッド系アイテムを長年作り込んでアップデートを図ってきたブランドといえるでしょう。ご存知の通りですが、70年代半ばのデビューからここまで、よくぞもった、と(爆)。

ユニクロもファストファッションブランドの中では珍しく、独自のアイテムを磨き上げながら作り込んできたブランドなわけで、お値段以外は両者の共通点は数多いわけですが、それがここへきて大きく明暗を分けているのは周知の通りでございます。

RL御本尊なんて、ハッキリいって銀行の奴隷でしょうな(一部意味明瞭)。私も大ファンでして、NYのマディソンの店に入ったときにはちびりそうになり(爆)、思わず地下のトイレに駆け込んだのですが、そこにもRLワールドが展開されていて(そりゃそうだ)、おしっこが止まったキヲクがございますw。

というわけで、2020+Jのライトダウンコートのインプレッションは以上でございます。完売したけど、メルカリではほんの数千円増しで買うことができます。プレミア払ってまで買う価値があんのかよ、という質問にはイエスとお答えしておきましょう。

 

 

 


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