コロナがいよいよ蔓延するなか、宮城県の鳴子温泉郷に出向いてまいりますた。超零細、とはいえ私も一個人事業主。万が一にも感染だ、などということがあってはなりませんから、極端にシンプルな旅、というのを考えて実践してみました。
感染が急拡大しているこの時期にばっかぢゃねえの、とお考えかもしれませんけれど、なるべくまばらなエリアを選び抜いて、単独での移動、それも自宅とお宿のあいだをクルマで移動したのに過ぎませんから、抵抗はあまり感じておりません。
5年ぶりにお世話になった東鳴子温泉 いさぜん旅館は東鳴子に特有の湯治スタイルを継承する人気のお宿ですから出入りも激しいのかと思いきや、そこはさすがに師走のホリデーシーズン直前の平日。不要不急ではなく、要急の人々のみ受け入れている関係でヒジョーなまばらさでございました。
定員は70程度はあるところへ、ほんの5、6名の宿泊客なのですから推して知るべしw。お風呂なんて毎回貸切だし、夜も20時過ぎにはネコ以外は、みなさん寝静まっておられます。
これわヘボとわいえ、料理人の旅でもありますからw、いさぜん旅館のようなフルキッチン装備の宿に泊まった場合には、3食を自炊するのが当然。朝から晩まで、望めば完全な非対面、非接触が可能ですからコロナ禍の昨今、旅先での理想的な環境といえるでしょう。
ダッチオーブンをはじめ、各種調理器具、そこへ新米(爆)を持参しておりますからして、毎食やたらとコリまくってもう大変。宿のネコが異様に香ばしいかほりにつられて毎食ごとに部屋へと偵察に来ておられますた(爆)。ヒラメのエンガワをご挨拶がわりに謹呈しましたら、狂喜しておられますた。
東鳴子からはちょうど100kmのところにある日本海岸の酒田へも遠征して、とれたての平目や牡蠣を市場で買って、大崎の有名どころ=宮寒梅などを蔵元直販で(一般の酒屋では入手不可)持ち帰ってお部屋でいただけば、もう極楽浄土への高速道路(爆)。
飛島特産のイカの塩辛も忘れちゃあいけやせんw。イカの身を食べる、というのではなくイカわたの魚醤がなんともいえず上品な風味の逸品です。サザエのバージョンもあるのですが、まだ未体験。イカの塩辛の倍近いお値段で売られております。
鳴子から酒田へは、往復200kmのドライブな訳ですが、本州でも随一のまばらさをもってなるエリアですからこれまた推して知るべし。一般道としてはありえない平均速度を維持できるのでした。また、この沿線には
中山平、赤倉、瀬見、肘折、銀山などという名だたる温泉街も点在しており、気が向けばちょいと寄り道、なんてえのもたやすく可能。銀山と肘折は国道からはだいぶ奥まった位置関係ですけれど、極端にまばらな交通量のため、速度が上がるので田舎の風景と路面を楽しみたい場合にはおすすめです。
銀山はR47の分岐点から40分、肘折も同様です。今頃は屋根まで雪に埋もれていることでしょうw。
クルマ、それも単独での移動ならではの、これからちょいと行くか、と思いついたら即行ける、だなんてまったくゼータクな旅というものです。東北でも指折りの豪雪地帯でわございますが、この日は初雪にして豪雪となった日の前日でした。
同行のB子さんはゼッコーチョーw。ドライ、ウエット、スノーと全ての路面でフィールはまったく変わらず、クルマからのインフォメーションというか路面情報が特に多く感じられるのが特徴といえばそうか。
あまりにもキモチがよいので、全行程の総走行距離は5日間で2000km近く行ってしまいますた(アホか)。
帰る日にミゴト今年最初にやってきた大寒波に出くわしてしまい、福島まで200kmのあいだ大雪に遭遇したのですが、ダッチオーブンのような重量物を後部トランクに積んでいることもあって、安定感とトラクションのかかり、これでもか。なかなか楽しい冬のドライブとなったことでございました。
トクイチオートのエアソリューションの真価がこういう場面で発揮されるのですが、笑っちゃうくらいのリニアリティに助けられて、安定感これでもか。極低速のトルクはこんなシーンでも効くんだ〜、というのが実感されます。
前夜からの雪で宮城県内でも衝突事故55件というニュースが流れましたけれど、事実上の初雪にして、この大雪となった模様。気温もほぼマイナス5度前後と低く、凍結路面も絡んでいたのでしょう。場所によっては結構厄介な路面でしたがB子さんはまったくの無問題で切り抜けました。
こんなとき、4輪からのインフォメーションがモノを言うのです。
というわけで、年の瀬に迷いつつも敢行した私の湯治たびではございますが、帰着当日の運転中にカーラジオからGo To Travel 事業一旦中止の全国ニュースが流れました。やっぱりねえ〜(爆)。
加齢なる遠足は、このあと厳冬期のホテルの閑散期を利用して、さらに新潟方面の豪雪地帯へと向かう予定。
コロナ禍のもとではございますが、なにごとも創意工夫次第で切り抜けましょう。きっちりと恐れながらも恐れ過ぎず、適切に対応しながらやってまいります。コロナを恐れ過ぎて引きこもってしまうのではなく、安全な方策を考え抜いて対処する。
これをお読みのみなさまも、どうかご無事で過ごされますよう、願ってやみません。