名護市長選挙の結果は、地元紙はこぞって大きく評価している。予想外の大差の敗北に、自民党のお歴々は次々と嫌味ともとれる、捨て台詞を連発している。
仲井真知事は、だからどうしたと憮然たる発言をしている。菅官房長官は、市長の権限などたかが知れていると無視する構えである。小野寺防衛大臣は、普天間の撤退し辺野古移転は着実に進めたいと言っている。
安倍首相は、粛々と辺野古基地の建設はやると言った。「粛々」とは政治家がよく使う言葉である。ブレないとかいう姿勢を示したいのであろうが、要するに聞く耳を持たないということである。
今回の名護市長選挙で示された民意は、争点がただ一つであったことを考えると、明解である。民意は尊重するとか、地元へ丁寧な説明をすると言ってはいるが、結局は粛々と辺野古基地は建設するというのである。地元民の声や、環境問題などわれ関せずである。
普天間移転などは、単なる口実に過ぎない。使い勝手が悪くなったので、存分に広げることのできる、海上基地が欲しかったのである。そのためには、粛々と非民主的にやるということのなるのである。
そりゃおかしいゼ。
羅臼港
春誓い羅臼港