
本日開票された参議院選挙であるが、自公が半数を切ったことがこの選挙の特徴とメディアはこぞって喧伝されるが、最も大きな変化は参政党の圧倒的な進出である。更に保守党も僅かであるが、政治の場に足を踏み入れたことである。
参政党は、国民ファーストを掲げるがこれはそのまま愛国心を煽る言葉でもある。アメリカ大統領のトランプが掲げるアメリカファーストに倣ったのであろうし、小池都知事の掲げる都民ファーストも発想は同類であるが、地方自治と国政は視点が大きく異なる。
トランプを見ればわかるように、彼らには不都合なことが起きれば、フェイク(虚偽)を並べ立てる。参政党と全く同じことを並べ立てた、つまり沖縄の人達を殺しにきた日本兵はアメリカによって救われたと教科書で教えていると主張した京都の、自民党西田昌司が当選した。このことは参政党を知る上で、極めて象徴的である。自民党内の右寄りの人達と、参政党の主張とぴったり一致する。更に参政党が2,30代の支持を多く得たのは、歴史教育がすっかり変わってしまったことにある。戦争の反省を教育の場で骨抜きにしたことが、大きく関わっていると思われる。
自民党は大きく惨敗したようにも見えるが、実態は自民党支持者の右寄りの人達が参政党投票に大きく流れたように思える。とりわけ、一人区では自民党14に対して野党は18と野党が圧勝したように見える。その多くの一人区で3位に参政党が食い込んでいる。
政権運営に関わって、自民党は参政党に秋波を送り何らかの共闘を求めるだろう。夫婦別姓や軍国化など、参政党がむしろぴっぱるのではないかと思われることも少なくはないからである。
そして、国民民主党の進出であるが、これは参政党とは逆に自民党内左派の部分を引き込んだことが推察される。逆に立憲民主党の共闘を得ながら、支持者まで奪った感がある。
比例区が象徴的なのは、裏金議員の橋下聖子や杉田水脈などなど、票が欲しさに引き込んだ鈴木宗男や人権発言の杉田水脈や84歳の元議長などなどクズのような人物を隠し、国会へ送り込むのである。そして、共産党は明らかにれいわに票も議席取り込まれ得票数でも議席でも後塵を拝する結果になっている。
今回の選挙で社民党が政党要件が消えることになる。