そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

結末から流れる時間

2014-01-10 | マスコミ報道

覆われた黒い欲望が

厚いベールを通してやがて露わになる

騙すことを平然と正当化する愚かな集団

巨大な力で卵ケースを握り潰すように

私たちの未来を奪う

不理性のあからさまな横暴に

辻褄を合わせようとする

結末から流れる時間

無為に放たれた言葉が

あてどなく中空を彷徨い

私たちの身の回り落ちて積もる

不条理は堆積し

やがて腐臭を放ち

拙い言い訳が虚しく漂う

結末から流れる時間

遠い時間が

虚ろな口をあけ

無目的な巨大な構造物に人影はなく

徒に時を重ねる

乾いた論理が意味なく

時を重ね風化する

虚構を並べ

手柄を競う為政者たちの

既定の事実に向かう

結末から流れる時間

釧路の詩誌「カバリア」179号に寄せた拙文です。 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港