ロシアによるウクライナへの侵略戦争が始まって3年近くなる。当初はキーウに近い国境から戦車によって侵略し、銃による恐喝や略奪や強姦や放火に殺人という、低劣な兵士によるかつて見られた、いわゆる白兵戦が行われていた。
圧倒的な兵力でプーチンはウクライナ東部を簡単に略奪できると思っていた。ところが、NATOなどによる近代兵器や、最新技術などに阻まれ、この一年で戦況は大きく変化した。
現在の最前線での戦いは圧倒的に、無人攻撃機ドローンに代わってしまったというのである。攻撃も迎撃も7割がドローンであるということである。
ドローンは一機400ドル程度である。戦車はその一万倍以上はする。鉄を融解させるような化学薬品で攻撃するのに、100機打ち落とされても構わない、そうした攻撃も可能である。
最近では有線のドローンが電波誘導もなく敵に察知されることもなく、10キロ程度の長い線を使って奇襲攻撃を重ねているという。
何よりもドローンは兵士の消耗を伴わない。地雷などが無数に埋められていると思われる地帯を、白兵戦で戦うには無理というものである。
それに加えて、AIの飛躍的な進歩が作戦選択を容易にする。アフガニスタン攻撃の頃は作戦の選択は、せいぜい一日に一本程度であったというが、現在は一時間に80本程度の作戦をAIが提示してくれるというのである。
無人機の攻撃に最も大きなメリットはどの国も兵士の補充に病んでいるのであるが、兵士の補充や消耗から逃れることもできるというのである。
こうしたウクライナ戦争による技術的なレベルアップは、そっくり新たな土地でも使われている。今日もヒズボラであろうが、ネタニアフの私邸を攻撃したというのである。3機の襲撃を受けたが、一機は見事攻撃できたというのである。有線ドローンのように、AIを積み込んだままなら無線の察知もほとんどされることもない攻撃も可能であるだろう。
いつの時代も戦場はあらゆる科学技術の最先端の実験場と言われている。まさしくウクライナは各国の格好の兵器の実験場といえる。
20年前に計画された沖縄の辺野古基地であるが、巨大な空軍と融通の利かない兵器の物置場でしかないが、もうすでに全く機能することもないと思われる。今からでも中止すべきである。