そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

中国の軍事増強に思う

2011-08-31 | マスコミ報道

中国が航空母艦を作った。これは明らかに、中国近海の軍事的支配を強め、近隣国を威嚇するものである。

こうした軍事増強は決して容認されるべきではない。内政干渉などと言わ1 れても、日本は国家として忠告するべきである。

ところがに日本のとっている態度は、我が国も負けまいと軍事増強する道である。先頃出された防衛白書で、仮想敵国扱いにしている。

中国も目的は、とりわけ南沙諸島のベトナムやフィリッピン諸国への威嚇であり、資源確保である。とりわけ台湾への軍事的圧力効果は大きい。ここは日本への、石油の通り道である。

このことが、嫌中国はの人たちにとって許すことが出来ない、中国のとりわけ海軍の軍事増強である。日本はこのところ軍事費が停滞しているPhoto と、けしかけている。

ところが、日本は世界で最も巨大で無法な軍事力を抱いている国家と、仲良くやっている。この国が、軍事増強をしたところで誰も騒がない。この国が、他国を侵略しても資源を略奪しても、誤爆などで人の命を奪っても、騒ぐことはない。

理由は簡単である。この国と日本は安全保障条約を結んでいるからである。つまり、軍事増強や威嚇などによる不法な行為は、残念ながら国家として警告の対象にはなっていないのである。

国家同士が信頼関係にさえあれば、軍事力の大小は大きな問題にはならない。中国の軍事増強には周辺諸国との連携を深めることで対応するべきである。アメリカの威嚇を利用するべきではない。

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アメリカがグアテマラで生体実験

2011-08-30 | 政治と金

ウエズリー大学のスーザン・レバビエ教授の調査で、1940年代にアメリPhoto_2カの衛生局が、グアテマラで生体実験をやっていたことが判明した。

オバマは詳細な調査を命じ、今日グアテマラ政府に謝罪した。 調査によると、1946年から2年間で5500人の生体実験を行った。

実験に使われたのは、精神障害者や受刑者、それに兵士とされている。少なくとも83名が死亡している。1300人に性病を感染させて、性交させて、当時の最新医薬品のペニシリンの投与を行ったようである。

すぐに想い起されるのが、旧満州で行った日本の石井部隊・731部隊である。終戦と同時に、生体実験のデータは全てアメリカに提供された。

日本がアメリカにこのことによって、生体実験の罪はもちろんのこと、事実さえ覆い隠したのである。アメリカに印象を良くするためだと思われる。石井部隊の、非人道的な行為は未だに問われることがない。

今回発覚した生体実験は、終戦直後である。日本のこうした実験が背景にあると容易に想像がつく。犯罪者や精神障害者、それに発展途上国の人たちの人権を軽視する行為である。

日本も、中国人(当時は支那人と呼んで蔑んでいた)を実験に使うことに、抵抗を感じていなかった。丸太(マルタ)と呼んで、人間と認めようとしていなかった。

日本は隠ぺいしてきたが、アメリカは事実関係を明らかにして、大統領が謝罪した。日本は何をしただろうか。

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野田でどうなる

2011-08-29 | 政治と金

民主党の代表選挙が終わった。5人も立候補したが、反小沢でまとまった野田佳彦が勝った。野田で大丈夫か? 野田で何が変わるのか?

少なくとも、人前で涙を流し、小沢に抱き込まれると、自説を平気で曲げたりする、海江田よりはましであったかと思われる。

Photo これまでの民主党は何処を切っても、菅と鳩山と小沢が登場した。他にいないのか、と野党に揶揄されてきた。新たな代表はそうした意味で、民主党の何かが変わるかもしれない。

地味を絵にかいたような野田ではあるが、流石に演説は上手い。人を引き付けるものを持ってはいる。しかしそうしたこともこうした機会がなければ、我々は分からなかったことである。

人事の配置とコントロールさえ間違わなければ、意外と長続きする可能性はある。小沢一派の評価をどのようにするかが、まず第一に問われることになるであろう。

党内人事の要になる幹事長を、現在の岡田のような腹芸の出来ない人物を据えると、親小沢にかき混ぜられることになる。

増税の必要性も、大連立の可能性もブレることなく一貫していた。このことが、有権者に評価されるかは別問題であるが、おもねるよりはましであろう。

新しい人事は、人を一時でも明るくさせるものではある。野田がそれに応えられなければ矢張り短命内閣になるであろう。少なくとも、任期いっぱいは持って欲しいものである。

近自民党の野田が、反小沢の結果民主党を割ってしまうのが、最悪のシナリオではあるがあながち否定もできない。大連合はその兆しかもしれない。

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こりゃ原発推進するさ、北海道知事

2011-08-28 | 政治と金

高橋はるみ北海道知事が、北電の幹部職員から毎年献金を受けていたPhotoことが解った。真下共産党道義の調査で判明しただけでも、03年から06年までの4年間で、371万円になっている。

高橋はるみ北海道知事は、通産省の官僚であったが、武部自民党元幹事長が口説き落として、知事候補として擁立し当選したのである。現在3期目にある。無所属ではあるが、自民党知事といって良い。

通産省は、国策として行った原発推進の主体官庁である。北電にも、通産省から役員が天下っている。今回も、その役員からも知事は、献金を受けている。

北海道の泊原発は、つい先だって高橋知事が3号機の再稼働を、ちょっと民主党の政権に異議を唱えるふりはしたが、すんなりと認めた。今度は2号機が点検に入る。1号機は来年春に点検に入る。

つまり原発推進派である、高橋知事は何としても3号機は稼働させたかったのである。

川勝静岡県知事が、北電役員の献金と知事の出処母体の存在から、正当な判断がなされていないと指摘している。高橋知事は、あの人はヘンなことを言う知事だからと、反論していない。何処がヘンなのかわは解らないが、痛いところを突かれたと思っているに違いない。

そもそも、泊原発は昭和63年に、多くの北海道民が設置に反対した。当時の道民410万人に対して、100万人の反対署名が集まった。道民の24%にもなる署名である。

2%を超えると、議会で審議しなめればならない。時の横路知事(現衆議院議長)は、この署名を無視した。国政に戻りたい、社会党のプリンスと言われた横路の暴挙である。

泊原発は、世論の逆風を受けながらも、存在を認めようとする知事によって今日に至っている。幸い大きな事故がないことで、彼らの行為は問われることがないだけである。

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なんだかトンチンカンだったな~菅首相

2011-08-27 | 政治と金

結構粘り腰で、僅かであるが命を長らえては見たもののの、昨日菅首相は退陣を表明した。この国は、こうして次の実質上の首相を選ぶ選挙へ100604 と、国民の目を移させる。

この自民党時代から続く、マスコミを抱き込んだ巧妙な仕組みのおかげで、前任者の検証がおろそかにされる傾向がある。良く言えば、次への期待であるととれなくもないが、目先のごまかしに過ぎない。ここで、前任者の菅首相が何をしたか、しなかったか思い起こしてみたい。

初の市民運動からの首相に期待をしたが、就任当初から普天間で虚言を重ねた鳩山坊ちゃまよりアメリカ寄りの発言に終始した。久し振りの、お世継ぎの政治家でなかったことでも、期待を持たれた。

消費税アップを、自民党に寄りかかる形で打ち出したおかげで、参議院 選挙で大敗北を喫した。この敗北の責任はこの時には、誰もとらなかった。後ほど仙石が辞めたが意味不明である。

菅は参議院選挙では、当然大勝利すると踏んでいた。国民新党に郵政改革案を、選挙後の通すと強引に選挙日程を早めてやって、惨敗した。

このおかげで、ねじれ国会が始まり、今日至る。

消費税の10%は、閣議決定でもなければ、周辺と打ち合わせた形跡もない。同じことは、TPPと脱原発社会へとの記者会見にも言える。更Imagesca593hkkには、諫早干拓の訴訟断念も同じことが言える。

菅降ろしは、3月にピークになった。鳩山も一年は持たなかったが、菅はそれ以下の短命内閣になるはずであった。彼を救ったのが、東日本大震災である。「こんな時に首相を変えてどうする」と言う意見に救われ、延命した。

同じフレイズは、不信任案が可決されるかという時にも、聞いた気がする。この時は菅は、鳩山にすぐ辞めますと、嘘をついて延命した。人の良い鳩山を、信じ込ませるのに成功した。

「めど」が付いたら辞めるは、一定の効力があり、菅は延命に成功した。その一定の効力も尽きて、今回退陣することになった。

こうして見ると、菅はほとんど何もせず、終始唐突な発言とその火消をやりながら、延命策を模索してきたトンチンカンな14カ月といえる。

それでも14カ月は、小泉以来最も長かった首相と言えるのは、いかにも淋しい話である。

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またもや小沢を巡っての選挙か

2011-08-26 | 政治と金

民主党党首選挙が始まった。政権交代してこれで3人目の代表である。しかも、今回も「反小沢」かどうかが、基軸になるというのである。

小沢一郎は党員資格がなかったのではないか。党員資格停止の男が、この国の第一党の代表を決め、この国の最高権力者を決めるのである。立候補予定者が次々と訪れている。

100125小沢の抱える党員票が欲しいのであろうが、数の論理は自民党と変わることがない。

海外メディアは全く関心を示さない、この国の最高権力者選出の選挙である。最も信頼された通貨『円』を持ちながら、世界経済からどんどん切り離されていく。妙な国である。

菅首相が退陣表明をした(?)ような演説の後、外交は止まったままである。どの国とも新たな交渉に踏み出していない。どの国の国家元首が訪れない。アメリカには、辞任しているであろう時期の会談を設定されてしまった。

民主党代表選挙は、ドングリの背比べであるが、いずれにしても短期間で終わる貧乏くじである。

数合わせに走る候補者たちから、争点が見えてこない。これこそ、小沢一郎の呪縛である。どうやらこの小沢のご指名を受けたのが、海江田のようである。

人前で涙するような男が政権与党の党首に相応しいだろうか。いずれにしても海江田は、小沢のご機嫌伺いに奔走することだろう。政権交代の意味など何処にも存在しなくなったと言える。

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戦闘機になったミサゴ

2011-08-25 | 政治と金

日本野鳥の会に入って30年ほどになる。野鳥が好きで車には双眼鏡と、プロミナーを常備している。どんな野鳥であっても、彼らは懸命に生0001きていて、逞しく愛おしいものである。

そんな野鳥の名前を使った戦闘機の出現には、少々驚かされた。ミサゴ(鶚)である。ミサゴの英名は、オスプレイ(Ospray)であるが、このところこの英名の“オスプレイ”の方が独り歩きして有名になっている。

普天間基地に配備されると報道されている、艦載機のオスプレイである。この戦闘機は、垂直離着陸可能な、固定翼機である。固定翼といっても、コンパクトに機体に沿って収まるようにもなっている。

ミサゴは地上で最も広範囲に分布する野鳥である。猛禽類でワシタカの 仲間で、魚専門である。魚を捕らえるように足の爪も、戻しが二重についている。Photo

ミサゴの身体は全体に白っぽく見た目に鮮やかである。この鳥は、魚しか食べないばかりか、獲った魚が大きくて溺死するものが少なくない。爪が離れないのである。

ミサゴは不器用でとん馬な野鳥である。海中におぼれたミサゴを漁師が時たまPhoto_2見つけたりする。

ミサゴに似せて白い機体の戦闘機オスプレイは、ミサゴに輪をかけてとん馬である。無理な垂直離着陸出来る構造にしたため、プロペラはが大きく機体を揺らし安定していない。事故ばかり起こしている。住宅密集地の普天間配備などもってのほかである。

平和の野鳥の名を借りて、殺人兵器の戦闘機など作って欲しくはないものである。

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やがて戦争は語り継がれなくなるのか

2011-08-23 | 戦争

NHKBS放送で先日放送された、「戦争記録・日本人と戦争」前編と後編をほとんど見た。2本で6時間にもなるが、これまで撮りためてきた戦争証言をまとめたものである。

証言者のかつての兵士たちはすでに、80代後半になっている。証言後に亡くなられて方も少なくない。

自らの手で、民間人親子を銃殺した人は、涙をこらえることがなく証言している。両親を脳と心臓を打ち抜き銃殺した。その場所に8歳に娘が座 り手を合わせた。両親のところに来たいと言った。

やっと生き残った戦友を、終戦直後に餓死したと年老いた母親には言うことが出来ず、勇敢に闘い銃弾に倒れたと報告した。この老兵士は、涙で嘘をついた正当性と、淡々と語った。

インパール作戦や大陸打通などは、到底実現不可能な作戦であった。食料は現地調達を命じられ、懇願する住民から略奪した。軍の命令である。

あの戦いで死んだ戦友を、無駄死にとはいえない。無駄であったと、次々死んで行った、戦友にどうして言えようか。

南京では、一般人に紛れ込んだ政府軍を区別することなく、殺りくを繰り返した。自らも多くの中国人を殺したと、誰にもこれまで話さなかったと、涙で語る。

虚偽の戦果に湧く日本。それを根拠に遂行された、レイテ戦で戦友が火炎放射機で全身火傷になって火ぶくれ、水が欲しいと言って彷徨い死んで行く様は地獄だと証言する、老兵士。

殆ど戦禍のなかった自爆グライダー”桜花”を設計した技師は、100歳になっていた。設計上の問題は認めた。乗った兵士は全て死んで行った。と怪我で生き残った老操縦士は涙で語ることが出来ない。

兵士たちの年齢は、20歳からせいぜい25歳である。日本は、多くの可能性を地に葬ったのである。

日本人の死者は、310万人といわれている。大敗北したミッドウェーで敗戦を認めていれば、100万に満たない死者で終わらすことが出来た。

大本営は敗戦のシナリオは用意していなかった。そのため、あらゆる戦いに過失を認めず、戦陣訓で鼓舞し惨敗の戦場にひたすら兵士を送り続けた。

老兵士たちはやがて語ることが出来なくなる。その後は想23_op_commentary_new_23_5像したくはないが、国家のメンツや利益のために軍隊を増強する人たちが増えて機はしないだろうか。

悪い平和がないように、良い戦争もないのである。

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ノールウエイの乱射事件から一月

2011-08-22 | マスコミ報道

ヨーロッパ諸国は、人種差別という大きな問題を抱えていることが、ノールウエイの乱射事件で明らかになった。最も穏健な社会体制であり、犯罪者への人権が守られている、ノールウエイでの今回の事件には驚かされPhoto た。

犯人は、右翼思想と報道されているが、この青年は民族主義者である。増え続ける移民による不安から、事件を起こした。どうして同じ民族を、しかも77人も射殺しなければならなかったのか、理解に苦しむところである。この青年の主張は論議される機会を失った。

ノールウエイの人口は、485万人であるがすでにイスラム系移民は、40万人を超えている。地域によっては、多数派になってコミュニティを形成しているところもある。

ヨーロッパ各国は同じような問題を抱えている。当初は低賃金労働者として移民を受け入れてきたが、雇用状況の圧迫などを理由に、移民を排除しようとする団体の台頭が一方である。

ドイツのネオナチはその典型であるが、ノールウエイの青年のような確信犯が今後出てこないとも限らない。少なくともこうした民族主義者たちは増えつつあることも、事実である。

ヨーロッパが抱える、大きな病巣であると言える。

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震災が新たな転換になるか

2011-08-21 | 原発と再生可能エネルギー

今回の震災は日本にとって。非常に不幸な出来事であるが、ひょっとするとこれが日本の大きな転換点になり、後世の高い評価を受けるかもしれない。良い方向へと転換するまたとないチャンスであり、その兆しは幾つかの分野で確かにある。

先ず、脱原発である。これだけの被害を被ることによって、世論が確実001に動いた。今や反原発はどの世論調査でも70%を切ることがない。

再生エネルギーへ大きくシフトすれば、それだけでも大きな成果があったと言えるであろう。

こうしたことと併せて、三陸海岸の漁港の防災都市への新たな取り組が、画期的な町を建設する可能性がある。やたらに巨大な、防潮堤を建設するだけでは、十分な対策にならなかったことも解った。

壊滅した町を作り直すには、こうした長期的な視点が生かされることになれば、震災の教訓といえるであろう。市街地の高台への移転や、スマートシティーとしての取り組みが、政府のレベルで推進されれば、全く新たな町が建設される可能性がある。

宮城県知事の発言であるが、漁業の大型化では、雇用の創出や環境への十分な配慮ができるとは思えない。知事は商業資本の導入や、漁業の大型化効率化を打ち出しているが、すでに地域からの反発も起きい。

地域での、エネルギー生産と産業への取り組みがなされることで、地域が活性化するであろう。町作りの周辺産業が、技術的にも評価されることで、海外への売り込みへの、モデルにもなるであろう。

国内でも、他府県や原発を抱える地域の、再生や街づくりのモデルにもなるであろう。

ただ徒に「がんばろう」だけでは、未来は開けない。

先端技術は大いに刺激を受けている。今回の震災は、日本のあらゆる分野にとって刺激になり大きな転換になり、現場では大きな可能性が開かれ、少しづつであるが技術的にも逞しく育っている。

ここで除外されるのは、相変わらず三文芝居を続ける政治の世界である。

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リビアはどうなった、シリアもイエメンも

2011-08-19 | 政治と金

フランスがNATO軍と称して、リビアに空爆を開始したのが、3月18日である。あれから、5カ月経った。多くに日本 人は、3.11の大震災の陰に隠れたこの事件の動向に興味を持Photoつ機会がなかった。

カダフィは悪者です、成敗しなければならないとNATO軍が、市民保護・民主勢力支援にと空爆を開始した。カダフィは政治体制を作ってこなかった。自らの意志が貫ける指導体制が存在しただけである。反対勢力を彼はことごとく殺した。極めて非人間的な存在である。ところが。

リビアは、教育と医療が無料である。食品や燃料は国家の手厚い保護があって、格段に安く設定されている。職のない人たちへの援助もしっかりしている。この国は極めて進んだ、福祉国家なのである。カダフィに反対しなければ、十分平和な国家である。

不可解な、フランスの空爆から5カ月経っても、一向に戦況は変わることがない。カダフィは一部とはいえ、国民の支持が極めて強いのである。

カダフィの反対勢力は政治活動はおろか、結社の自由さえなく、反対運動の仕方も解らなければ経験もない。少なくとも、ヨーロッパ諸国が考えるような「民主的勢力」など、この国には存在しないのである。

中東にはこうした国家が少なからずある。エジプトやイエメンではネットから政権が崩壊した。今これに耐えているのが、シリアとイエメンである。シリアは、親子のアサド大統領が、盤石Photo_2の政治基盤を武力によって築き上げてきた。

市民がこれに立ちあがった。春から2000名デモなどで殺されている。更に1000名が行方不明である。

イラクの教訓からか、リビアに手を出さなかったアメリカがここに来て、アサドの退陣を要求した。周辺各国も、制裁さえ躊躇しながら情勢を見守っている。

リビアとシリアへの対応がなぜこれほどことなるのか? その理由の一つは、石油である。もう一つの理由が、イスラエルの存在である。

石油の利権をめぐって、EUは自分たちの立場を失わないようにしているのである。シリアは、イスラエルの重しになっているが、アサド政権が崩壊すると、困るのが本音の周辺諸国である。

原発依存が80%のフランスは、福島原発から世間の目をそらすために、だらだら空爆をやっているとの見方もある。妙に時期が一致するし、アメリカのイラク侵攻にあれほど反対した、フランスの空爆根拠がそこの辺りに見えなくもない。

先進国は、様々な理由を用意するが、結局は利権のために平気で主権国家に、軍隊を送るのである。これは侵略といわないのか?

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再稼働へのパフォーマンスである

2011-08-18 | マスコミ報道

泊原発3号機が調整運転とやらをやっと終わらせて、営業運転を再開した。福島原発以降初めてである。一度は、海江田大臣が運転再開を認めたが、高橋はるみ北海道知事が地元を無視した再会と、反発して見せた。

 政府も北海道も安全委員会も北電も、国民に向けたパフォーマンスでしかない。何とか再稼働に持ち込みたい人たちばかりが集まって、「安全」をもたれ合って補償したに過ぎない。

特に高橋北海道知事は、選挙で対峙した民主党政権

である政府に、一度は文句をつけた。「地元軽視」と食って掛かったように見せたが、所詮官僚上がりのパフォーマンスでしかないことがはっきりした。

政府は北海道側のそうした思惑を認識していたかのように、いったん出した再稼働の容認を取り下げてみた。

高橋知事は、自らの取り巻きでつくる特別委員会の丸投げし、委員会は再稼働容認を打ち出した。

誰もが問題があるけど、あちらさんが認めた、こちらさんが賛成したと、お互いがもたれ合いながら、責任の分散をしてしまう。まさしく日本の官僚の本質をここに見ることができる。

政府の思惑ははっきりしている。他の停止中の原発をなんとか再稼働に持っていきたいのである。

住民の声は周辺30キロでとどまるが、被害はその倍もしくは3倍の距離になる。更には、点在する汚染地域はその外にも広がる。農作物の被害は、周辺30キロで収まるわけがない。

なのに30キロ圏内の意見で、地元は容認することになる。

日本の原発のかなりの数が「村」に置かれている。ご多分にもれず北海道も、泊”村”である。北海道には、村は5村もあるだろうか?

泊村の住民は、再稼働を望んでいる。電力会社と政府の思惑通りである。

かんなことを続けていけば、結局は脱原発は遠のくばかりである。

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盛会だった戦争苦難にに学ぶ会

2011-08-17 | 戦争

110815syuku  別海九条の会と読み聞かせの会で、開催した「戦争苦難に学ぶつどい」は、思った以上に盛会でした。原爆の写真展示と戦死者の遺品の展示、それに読み聞かせとミニコンサートでした。

 読み聞かせは、別海九条の会が製作した「沖縄で生き残った一兵士の証言」の紙芝居と、平和への祈りとしての童話などの読み聞かせでした。

 こんなへき地でも、50人を超える人たちが集まってくれまし110813_10た。何度も席を増やさなければならない、嬉し悲鳴でした。終戦記念の二日前ということもあってか、参集者の意識も高く主催者側としては、所期の目的は達成したと思います。

 現在数少なくなった、戦争体験者の声をこれからは時間を作って聞きとって行きたいと思っています。

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これどうするの?

2011-08-16 | マスコミ報道

Dsc_8715 根室半島の太平洋岸に、東日本大震災の津波で流されたと思われる、コンテナが二つ流れ着いた。

上陸してしまうと、保安庁の管轄外になるそうである。

洋上を漂流しているときに、海上保安庁に通告したが、数日

Dsc_8723

してきたときには、海岸にたどり着いていた。

Dsc_8724これは自治体の仕事ですなとほおっておかれた。おかげでコンテナは、来る波に運ばれる砂に次第に埋まっていく。

ここは、別当賀フットパスの海岸側である。御覧の通Dsc_8725りの景勝の地であるが、人がなかなか近づけるところではない

ましてや、重機などこんなところに持ってこれない。根室市は、ご多分にもれず財政難である。

このコンテナは、暴風が来るまで待つしかないのであろうか?

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40年前に危険を指摘されていた福島原発

2011-08-15 | 原発と再生可能エネルギー

 昨日NHKでEテレ(教育テレビ)で放送された「アメリカから見た福島原発事故」は、アメリカの設計技術者に取材した、驚くべき内容のものでPhoto あった。

 福島原発1~3号基は、GE(ジェネラエレクトリック社)が製作した、マークⅠと呼ばれる型式のものである。この原子炉は、写真で見ると下の方にドーナツ状になっている、格納容器が極端に小さく、事故に絶えない構造であると指摘されていたのである。

 しかも、それは1971年のことである。アメリカでは80年代になって検討されて、ベント(圧力を抜く装置)の設置をするようにして、使用していたのである。

 東電がベントを取り付けたのが、2001年のことである。しかも、放射能汚染されたものを外に出すのに、汚染フィルターも付けずにいた。しかも、これに係わる訓練は全くやっていなかった。今回の事故では、このベントは殆ど機能しなかった。職員が訓練されず、良く解らなかったのである。

 以下はこのマークⅠを設計した技術者の言葉である。

○報道の内容ですでにメルトダウンが起きていると、事故当初に判断していた。

○1980年代にマークⅠは廃炉にすべきだった。

○マークⅠは建てなおす以外に対策はなかった。

○マークⅠは炉心溶融を促す構造であった。

○設計以外のことがいくら起きても、東電は費用を支払ってくれた。

○マークⅠは事故後の給水には耐えられる構造にはなっていない。

○水素爆発は想定通りに起き、炉心溶融も想定どおりであった。

○非常用電源の設置は多様にすべきであった。福島は数も少なく、ほぼ同様の場所に設置されて、信じられない設計ミスであった。

○日本には申し訳ないと思っている。

 これらは、設計に係わった技術者たちの発言の一部である。マークⅠはアメリカには、地震の全くない東海岸にしかない。そのため、80年代の検討も、うやむやにされた経過がある。

 地震大国の日本は十分に検討されるべきだったのである。アメリカからの提案も、検討内容も日本に入っていたが「日本では起きえないこと」と技術大国を自認し、無視し続けてきたのである。

 今回の事故については、十分対応する時間も資料もあったはずであるが、原子力村のもたれ合い構造がそれら、全てかき消してしまった。

 日本の多くの公的な事業は、これとあまり変わるものではない。もたれ合いと、責任の所在を拡散するシステムになっているのである。

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羅臼港

春誓い羅臼港