そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

崩壊しつつあるのかアメリカ経済

2008-09-30 | アメリカ

アメリカ上院は7000億ドルもの金融大救済法案を否決した。民主、共和党が超党派で練り上げた法案であるが、あっさりと否決された。与党である共和党から大量の造反者が出たことが、想定外だったようである。

任期末期のブッシュは相当がっかりしたようなコメントを出している。お金持ちの金融機関を救済することが、庶民感情を逆なでしたのである。国民の反発を無視できない議員たちが、否決に回った結果である。Bush_war_report_sugar_coats_bitter_

元より経済には門外漢ではあるが、今回のサブプライムに始まる金融危機は、歴史的な失政であり国家的な汚点である、イラク戦争の経済的なツケが来たのでないかと思われる。イラク戦争による3兆ドルもの出費が、国家経済と人々の心を蝕んだ結果である。

イラク戦争以降、世界は急速に多極化しつつある。エネルギーを国家統治するロシア、二ケタ成長を続ける中国、インド、さらに欧米への反発で大きく様変わりするイスラム諸国。アメリカは確実に覇権国家の位置を失いつつある。

ベネズエラはロシアにすり寄り、北朝鮮は中国を介してアメリカを揺さぶり、インドはフランスと核開発で協力し合っている。イラクはロシアや中国の後ろ盾で核開発に踏み切った。パキスタンは親米の大統領が失脚した。多極化を先取りする形で世界各国は動いている。日本はこのことを大きく見誤り、失政を繰り返している。

公的資金の投入を議会によって拒否されたアメリカは立ち直ることができるのであろうか。アメリカ依存の世界経済は終焉を迎えつつあるのではないか。

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名ばかり大臣

2008-09-29 | 政治と金

中山国土交通大臣(だったかな?)が、5日間で辞めた。大臣になって注目を受けるようになったので、急遽今までの思いを喋ったのだろう。この男は反省してはいない。確信犯である。

080927 どうして同じことが繰り返されるのであろうか。今回の中山大臣の場合はひどい。一定の知的レベルにも達していない、極めて低俗な人物であることが分かる。

ようやくアイヌ人を先住民族と認める法案が、今年1月に可決したばかりであるのに、アイヌの存在を認めようとしていない。最近になって、ミトコンドリアと男性のY染色体から人類学的な詳細の追求が可能になった。日本は、世界に例をみないほど多くの新人類の遺伝子を受け継いでいることが証明されるようになっている。国粋主義者にとって、日本人は単一民族でなければならないのだ。

日教組をぶっ壊したい個人的な思いを持つ人は少なくはないが、民主国家を先導する立場にある人が言う発言ではない。結社の自由や思想の自由は束縛されてはならない。

成田空港の建設がどのような経緯で決定されたかを、この男は知る由もないのであろう。農民が突如として農地を奪われることに抵抗する、その長い歴史を頭から否定する。無知なのである。

日教組嫌いと不正採用とをごちゃまぜにして、だから成績が良くないのだと発言をする。全く節操ないこの男は、いわば「名ばかり大臣」とでも言っておこう。

それにしても、国会議員のレベルはこの程度か。無知と思いこみとそれに基づく右翼思想と戦前教育への回帰。日本が戦争を正しく検証してこなかったため、こんな人物が登場するのではないか。

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引退は良かったんだけどネ

2008-09-28 | 政治と金

小泉純一郎が次期選挙に出ないと表明した。これはとても良いことである。頂点を極めたものは、横綱ではあるまいが潔く退くべきである。

小泉純一郎の場合は、彼独特の美学から選択した行動であろう。福田康夫も阿倍晋三も見習ってほしい。細川護熙のように、焼き物でもして隠遁生活をすると良い。阿倍ボンの場合などはまた頂点を狙っ080927 てくるかもしれない。常識離れというか、世間でどのように評価されているのか、親譲りの自分の選挙区事情しか知らない人間である。再出馬も十分ある。

政権を投げ出すような、あるいは耐えるほどの体力も知力もないようなご仁には、はっきりと退いてもらいたいものである。その点小泉の引き際は評価されるべきと思う。

ここまではいいのであるが、自分の二男を後継者として次期立候補者に選ぶようでは、お笑い草である。この二男で、4代目である。恥ずかしくないのだろうか。この21世紀にあって、政治を世襲で行うような国家は、北朝鮮と日本くらいである。

まるで歌舞伎役者の跡目相続である。決断力も経験も不明なまま、周辺からちやほやされて国家の運営を司り、人心を掌握するような人材が育つわけない。

この国の混迷と体たらくは、ふがいない世襲政治によるところが少なくない。小沢一郎も鳩山由起夫も2、3世議員である。民主党もこれを突く資格がない。哀れなのはこんな国会議員をもたされた国民であろう。

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アップしました

2008-09-28 | マスコミ報道

長い間手つかずだったフォトアルバムに「別当賀パス」と「根室の風土・風景」「秋の根室の花たち」をアップしました。

左の写真館を参照ください。

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コスモスに苦言

2008-09-26 | 政治と金

日本の秋の風景に定着した感のあるコスモスであるが、どうもこれはおかしい。コスモスは、メ080626キシコ原産の外来種である。発芽力が強いので、どこでも生える。しかも大量に、広い面積で栽培 されることも最近では珍しくなくなってきた。

コスモスが生えているところをよく観察していただきたい。スラーっとした花の下には何もない。痩せ土で広い面積に栽培されているところでは、ほんとに虫がいないのである。雑草も生えることがない。コスモスは他の植物を圧倒するのである。

小面積なら、可憐なコスモスは人の心を慰めてくれます。ところが、痩せ土でも生えるコスモスは、生態系を破壊してしまうのです。特にそれが広い面積になると、虫も鳥もいない静かにコスモスだけが風に揺れる風景になってしまいます。秋の風景として、もの寂しささえも感じるかもし080923_6れません。

N町では花いっぱい運動として、町中をコスモスで埋め尽くそうとしています。今まで何もなかったところへの植栽は、花でいっぱいになるからと受け入れられているように思います。秋の風景として定着しつつもあります。元校長の世間知らずのお人好しの方が始めた運動であるが、見た目にほだされていないだろうか。

これだけの面積になると、すでにおかしな状況になっているものと思われるが、詳細な調査は聞いたことがない。どこでも生えてくれるコスモではあるが、そのためにも植栽は制限して然るべきである。

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トキは甦るか

2008-09-25 | 政治と金

佐渡島でトキが10羽放鳥された。中国から移入したトキの人工飼育したものを放したのであ080925 る。放鳥は秋篠宮夫妻を呼んだりと、盛大なせセレモニーの感がある。

関係者の努力には敬意を原環値がならないし、それはそれで良いと思われるが、果たしてトキは生き残れるかが問題である。トキが絶滅した原因を取り除けばいいのであるが、ことはそんなに単純ではない。

NHKの教育テレビの「知るを楽しむ」の今月の木曜日は、岩澤信夫さんである。非耕起栽培でお米を作ることを全国に普及されている方のお話である。田んぼを耕かさずに、前の年の株の02080925間に苗を移植してゆくのである。

更に、冬は田を乾かすことなく水を溜めておく(冬季潅水)のである。水ミミズが大量に発生して、田の土の表面を耕す作用をし、昆虫など小動物がたくさん繁殖するのである。

農家の労働力軽減のために始めた、非耕起栽培であるが、結果的に田は無数の小動物を育てるようになったのである。やがて昆虫などの小動物を食べるカエルやザリガニが増え、田の食物連鎖の頂点に立つ、カモやサギが飛来するようになったのである。田が豊かな生態系を育てるように変身したのである。

非耕起栽培の田は、人の命を支えるばかりでなく無数の動物を育むようになったのであ080925_3る。

佐渡の農民は、多少収量の落ちる非耕起栽培を始めようとしている。トキの繁殖は、農民の非耕起栽培の普及にかかっているといえる。彼らの田ならトキも生き残れる。

トキが全滅した原因は、農薬を大量に使用し、大型の農業機械の普及にある。これらのことは農民が望んでいたことではない。農機具会社と肥料屋に翻弄されただけである。トキが甦ることは、農民にとっても良いことなのである。

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こりゃ二世(ニセ?)内閣だ

2008-09-24 | 内閣支持率

麻生内閣が発足した。9月の新内閣の組閣は恒例化したわけではあるまいが、3年連続の新内閣発表である。

この内閣をよく見ると二世議員ばかりである。他にいないのかもしれないが、古い知り合いを選んだらこうなったのかもしれない。Photo世襲議員満載である。何とも変な内閣である。

タレント上がりの桝添の他、中山が官僚出身である。無難なところを選んだのかもしれないが、いま一つはっきりしない。文教族がやけに多いのも気になるところである。鮮度があり内閣支持率が落ちる前に総選挙に出たいのであろう。

それに、内閣は派閥横断的人選で、派閥均衡をとっている。総裁選挙のお礼も忘れずにポストを与えている。この内閣は選挙以外に何をしようとしているのだろうか。

記者会見を見ていたが、阿倍・福田両政権の幹事長を務めた、麻生首相からは何の弁明もなかった。僅かに、信用回復を口にした程度である。自らが閣僚を発表したのは好印象を与えたかもしれない。

「明るい日本にしたい」と言ったのは、暗い印象の小沢一郎を意識しすぎた言葉であろうか。首相の失言が、いつ飛び出すかが興味あるところである。

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郵政民営化は成果を上げている

2008-09-23 | 政治と金

郵政民営化が始まって、もうすぐ1年を迎える。民営化直前には見直すことが山ほどあったのではあるが、阿倍晋三の政権投げ出しで何の事前検証もなく民営化が始まった。

080923一年を迎えて西川社長が、メディアのインタビューに応じている。当初のシステム上のエラー以外は、ほとんど順調に行っているようなコメントである。今後も預金を獲得したりと、金融には積極的である。

東京で運営者がいくら取り繕った発言をしても、当地のような僻地では、民営化の影響ははっきり出ている。まず第一に、休日に仕事をしなくなった。土曜の午後や日曜の午前中も、郵便物を引く受けてくれる職員がいたが、今は完全にロックされている。

具体的な人数は把握はしていないが、とにかく郵便局内の人間が少なくなった。やけに大きな声で「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」という声も、がらんとした事務所に響くだけである。

郵便物の配達が遅くなった。私の家では午前中に配達されることがなくなった。3時間以上は遅くなった。配達人数が減ったのである。

郵便物を出す場合も、休日には仕方がないので、宅急便を使うことにしている。

周辺の特定郵便局の閉鎖が噂されている。地域には迷惑かけないと言っていたが、現実には多大な迷惑をかけている。郵政民営化は、地方や弱者を切り捨てるといった、当初の予想通り進行している。

小泉・竹中構造改革は着々と成果を収めている。構造改革は成功し、地方の疲弊はより一層加速されている。小池百合子に地方票が一票も入らなかったのがせめてもの救いであろうか。

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この男に問題はないか

2008-09-22 | 政治と金

麻生太郎が、自由民主党第23代総裁に選出されて、総裁選の茶番劇は終わった。当初予想されたより盛り上がらなかった。小沢一郎の巧みな戦術に翻弄された感はあるが、はじめから080922 わかっていた結果である。阿倍晋三、福田康三よりも獲得票が多かった。

前の二人が、政権をほとんど同じ理由と資質で投げ出したが、この二人の総裁の幹事長を務めたいたのが、麻生太郎である。彼はこの二人の、前代未聞の政権投げ出しの責任者だったのである。

ところが、今回の総裁茶番劇で誰も政権投げ出しの責任を、自問する者がいなかった。麻生の一人勝ちが前提である以上、残りの4人は誰も麻生を批判することになる、自民党の恥を公然と言えなかったのであろう。

麻生も、立派な政治家の家系である。投げ出した二人を上回る家系である。彼の場合は、2代目とか3代目とかの表現もできないほどの高貴なお方である。この人も、政権を投げ出す立派な資質がある。一度は政権につくのではあるが、どんな形で退くことになるか大体想像できる。

次の選挙で負けて下野する・・この場合はもっとも傷つかない。最も考えられるのは失言によるものである・・とるに足らないと本人が思うようなことが波紋が広がり退任する。

最も経済が困難な時代に突入しつつある。彼が経済通だとは思えない。民主党の急追されている現状にある。彼が戦略家だとはとても思えない。サミットで掲げた日本の温暖化案実現にはハードルがあまりにも多い。彼が環境問題に強いとは思えない。

彼が食料問題に納得するような意見を聞いたことがない。阿倍晋三のように理念を持ち合わせているとは思えない。福田康夫のように人の声を聞く男とは思えないばかりか、失言があまりに多く調整型の人物とは思えない。いずれにしても短命に終わることになると思われる。

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他人事ではないだろう

2008-09-21 | 農業と食

中国の乳製品にメラミンとういう化学物質が入れられて大きな問題になっている。メラミン混入がばれたのは、乳児の腎臓結石である。メラミンは長期間与えると、腎臓障害が起きる。乳成080917 分の不足を、検査でばれないために入れたとのことである。

当初は、中国国内の出来事の感があった。日本は問題の乳製品は輸入していないとわざわざ官房長官が発言までしている。ここにきて、丸大食品が中国内で製造していた、5商品にこの乳製品を使用していたとしての回収をした。

中国製品が危ない、危険という認識がギョーザ問題から日本国内にはすっかり定着した感があ080917_1 る。だから中国製は危険だと通例になりつつある。さらに一見日本製品であるようなものでさえ、中国で製造され決して安全ではないことも定着しつつある。

しかし、ここで見落としてはならないことがある。昨日、中国政府は日本からの焼酎やお酒の輸入を禁止したのである。

いわゆる汚染米の拡大で、醸造に使われお酒などにもその汚染範囲が広がったのである。中国はこれにの輸入を禁止したのである。もちろん、腎障害まで起こすようなメラミン濃度と、日本の汚染米の汚染度、腐敗度とは比較にならない程度ではある。しかし、濃度の問題ではないのである。

他国の食品の危険性を非難する資格がこの国にはないということである。

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ほら、やっぱり辞めてしまった

2008-09-19 | 政治と金

やっぱり辞めることになった。農林大臣がこれほど軽んじられている国家他にあるだろうか。今ま080919 では、何も知らない人物が当選回数を重ねて、大臣になったものである。

それでもこの国が機能していたのは、官僚が取り繕っていたからである。最近はのさばっているが、その官僚のトップの白須政務次官も同時に辞任した。太田大臣についてはいずれ辞めると思っていたが、こんなに早くなるとは思わなかった。

なんでも当初依頼した人物に断られたため、経歴も資質もない人物を、縁戚関係で登用したとの噂である。就任当時から、変な発言を繰り返していた。今回の辞任の弁も「汚染米で国民に迷惑を掛けた」と、あっさりしたものである。

もう少し責任感を見せて、ジタバタして欲しかったものである。この男、花束もらって職員に手を振って笑顔で農水省を去っていった。これで良いのか。残りの任期は4日間であるのに、何とも無責任極まりない投げ出しである。

責任感すら感じられない。この人たちは何のために政治家になったのだろう。もっと情けないこPhoto  とに、NHK報道では台風被害と少年殺害の後に報道されている。この国では、大臣と政務次官が辞職してもトップ記事にはならないのである。

それもそうである。わずかこの2年で延べ9人の農水大臣の就任である。そのうち、臨時と兼務が4度もある。とりわけ、今回の太田誠一はわずか、47日の辞任である。その割には、失言による話題に事欠かなかったが、運良く福田康夫の政権投げ出しでうやむやになっていたが、汚染米のような大きな事件には対処できなかった。

いま日本の農業は危機的状況にある。長年の無策が作った結果である。農村も疲弊する内政だけでなく、国際的にも大きな逆風の中にある。そのトップに立たなければならない大臣が、わずか2年間に、9人も変わるのである。

日本政府は、農業・食料・農村の現状に無関心である。危機感をもってもらいたい現状を救う姿勢も能力もないのかと思われる。

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公明党は平和政党か

2008-09-18 | 政治と金

一昨日公明党の党首改選があった。太田以外に立候補がなくそのまま当選となっている。自民党の、総裁選ゴッゴはほとんど白けムードである。民主党は小沢の無投票を批判されながらも、着々と選挙に向けて動き出している。

それに引き替え、与党である公明党の報道すらされない党首選とはなんとしたことか。この政党は、もちろん創価学会の政治団体である。このことですら、政教分離を掲げる憲法に違反していると思う。

それでは、創価学会とはどんな政党なのであろうか。公明党の党首であった、矢野恂也氏には強引な圧力をかけ発言を封している。かつてこれ似た、創価学会の言論封じは枚挙にいとまがない。池田大作氏の国会への証言喚問には何が何でも阻止をする。

創価学会も、平和を標榜する宗教団体ではなかったのだろうか。池田大作は世界平和をあちこ080916 ちで、説いている。彼の裏には与党の公明党がいるため、世界各国の要人がしぶしぶ会見を行うが、これを最大限利用している。

公明党は護憲政党ではないが平和政党を標榜している。彼らが、イラク派兵に賛成したのはまたく理解できない。創価学会内の批判勢力を抑えての判断である。これは明らかに、権力中枢の場に残ることに固執した決断だと思われる。最近はインド洋上でのアメリカ艦船への給油(イラク特措法)には消極的になっている。

揺れる公明党は、小沢が太田の選挙区に来ることを恐れているようである。民主党は、選挙後の再編をにらみ、太田に恩を売る形で小沢の立候補をカードに使うようである。政局になると、小沢はがぜん活発になる。小沢は政治家としての評価はさて置き、相当な策士である。

平和政党、平和宗教をかなぐり捨てでも、創価学会の分身として理念を捨てでも公明党は存在し続ける。多数党は彼らに色目を使い、いつになっても与党でいられるのかもしれない。

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またもブッシュの2枚舌

2008-09-17 | イラク

アメリカがAIGの救済に出た。FRBがなんと9兆円もの資金を出すそうである。今週初めに、リーマンブラザーズには手を差し伸べなかった。広がる金融不安対策なら、リーマンの時に行うべきだったのでないか。

AIGは保険会社であるため、かかわりが複雑ですそ野の広ろく影響が大きいとのことらしい。ブッシュのまたしても行う、ダブルスタンダードである。ただし、ブッシュにそんな判断能力があるとは思えない。今回は、ブッシュの判断というより、取り巻きの判断かもしれない。それでも、極めて高度な政治判断である。

インドの核開発は平和利用と言っているではないかと容認するが、イランの核開発は認めない。コソボの独立は認めるが、オセアチアの独立は認めない。根拠不明瞭な、ダブルスタンダードはブッシュが政権につて幾度目かわからない。

ロシアがグルジアに侵攻すると主権を侵す行為と、イラクに何の根拠もなく進行して国家そのものを破壊したブッシュが指摘する。彼にこんなことを言う資格があるのか。

アメリカの5大証券のうち、ベアスターン、メリルリンチ、リーマンと3社も潰れた。アメリカの金融不安は増大の一途である。サブプライムローンに始まる負の連鎖は、とどまることを知らない。AIGの救済は追い詰められたけっかかもしれない。経済評論家は、現象の羅列を評論するだけである。経済学とはこんなものか。

アメリカの金融不安は、ブッシュの失政にある。3兆ドルものアメリカドルをどぶに捨てたイラク戦争による結果である。アメリカは信用と同時に軍事の世界展開を中断し、経済基盤を失くし、中国、ロシア、インドなどの台頭を容易にさせた。

日本政府は現在、ソーサイ選挙ごっこで大忙しである。政治空白の真っただ中である。それでも動くのは、官僚のおかげである。政治家は官僚に感謝こそすれ、改革などできるわけない。

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汚染米の本質が論議されていない

2008-09-16 | 市場経済

汚染米が公然と流通したことで、世間は今大騒ぎである。農業には門外漢の太田農水大臣が、「大した量でないから、ジタバタ騒がない」と言ったりしたり、政務次官が「農水省に責任080916はない」と、まことにのんびりした無責任な連中の発言である。

かつては、主食のお米を流通させるにはそれなりの評価が必要であった。小泉・竹中の構造改革は、もうけ主義の連中の参入を許してしまった。食物を市場経済に委ねたのである。経済至上主義者には格好の儲け話である。それでも、流通に関与した300社の名前を公表するようなので、これは評価したいと思う。

しかしながら、ことの本質はそうではない。健全な形の輸入品であれば、汚染米や腐敗したりしたものは、輸出国へ返還されているはずである。なぜ返すことができなかったのか。

一つは、ミニマムアクセスでどうしても輸入しなければならない「お米」だからである。何としても買わなければならないからである。突き返したところで、同量を輸入しなければならない。

しかもそれを管理するのが、農水省というお役所である。輸出国へ突き返すよりも、国内処理の方が安易で波風が立たなくて済む。処理してくれるところがあれば、ありがたいという感情まで働いたようにも思える。

国内の流通した汚染米などで、三笠フーズは10倍もの値段にして売っていると、報道は彼らが儲けたことに熱心であるが、市場価格を下回る値段で売ると、出所が追及されかねないので、これは当然の行為である。儲けたことが悪いのではない。

ミニマムアクセスで、どうしても輸入しなければならないお米に、ロクなものがあるわけでない。本来であれば、これを機にお米の国内消費の在り方などを問う論議になって欲しいところである。ミニマムアクセスが不要だとどうしてだれも発言しないのだろう。国内生産でまかなうようにするべきだという方向に論議が行かない。

食の安全には、国内自給を高めることが最も本質に関わる論議となる。食の安全を、不正防止の、取り締まり方だけで論議するのはどう考えてもおかしなことである。

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テロとは何か

2008-09-14 | テロ

ブッシュが9.11の直後に、「テロの側に付くか、我々に付くか」とすごんで見せた。テロを否定すると、アメリカに協力しなければならないとういうのが、ブッシュの論理である。テロとは一体何だろう。

最近では、工事現場にさえ「テロ対策中」などという看板が立っている。テロの多くは無差別であって、しかも殺人を平気で行う行為である。決して許される行為ではない。しかしながら、理不尽にも家族を殺害された人たちが、故郷を追われた人たちが、民族の存在を否定された人たちが、怒りの表現を持つことは理解できる。

彼らが武器をとるのが、決して正当な行為とはいえないが、彼らには武器を持つ根拠がある。が、今世界中で行われている「テロ対策」とは、武力制圧しかない。より強大な武器を持ち、より多くの兵士を動員して制圧するのが、テロ対策とされている。

これでは、ハエが出てきたらより多くのハエたたきを開発する行為と同じである。ハエの数の多さは、ハエたたきの能力が不十分というわけである。

テロ対策とは、ハエたたきをハイテク化したり数を増やすことばかりになっている。ハエがなぜ増殖してきたのか、ハエの発生原因をなくすことがもっとも重要なことなのに、このことは論ずることがない。

インド洋上で、アメリカ艦船に給油するとアフガニスタンやパキスタンでは、ますますテロは増加した。ペシャワール会のような現地活動こそが、本当のテロ対策なのではないか。

武力は新たなテロ(ハエ)を発生させるだけである。

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羅臼港

春誓い羅臼港