今日(31日)のNHK7時のニュースのトップは、景気回復を上げていた。取り上げているのは自動車などの輸出産業と金融投資家たちの、満足げな表情である。
当たり前である。円安差額で儲けている企業と、前例のない金融緩和で利ザヤが、がっぽり収入になった金満家たちが喜ぶのは当たり前である。
そもそも、経済動向は彼らの経済活動を中心に測られている。実体経済も、思惑が先行しているだけであり、一般国民の収入が増えたわけではない。堂々と政権のやることを肯定する報道は、格差の実態を封ずる報道と言える。
籾井新会長は、呼ばれた予算委員会でしどろもどろ答弁しているが、不適切だったとか、不慣れだとか、個人的見解だとかいうことであって、内容を否定しているわけではない。
イギリスの公共放送であるBBCは、主に慰安婦、性奴隷を容認する発言について、ドイツやフランスを具体例にあげた発言に不快感を持って、大きく報道している。20万人いたと思われる性奴隷の女性の半数以上は韓国人であったが、台湾、中国、フィリッピン、インドネシアの国の議員たちは、籾井の辞任要求をしていると報じている。日本の報道は寡聞にして聞かない。
強力な日本軍が、戦地で大勢の女性を閉じ込めて、一日数十人の男性の相手をさせていたことが、強制でなかったとは言えないと、BBCは政治的中立でなければならない公共放送のトップが、政府に従順になるという発言を、就任会見でしたことに驚きのコメントを残している。
そういえば、次の大河ドラマは安倍晋三のおひざ元の話が、急遽決まり、地元は大喜びである。勘ぐりたくはないが、今日の報道を見る限り、NHKはすでに安倍内閣の旗持ちに堕落したとしか思えない。
羅臼港
春誓い羅臼港