現職の議員で首相経験者の死去に関して、直近の国会の冒頭で追悼演説が行われるのが習わしである。池田勇人以下5名の追悼演説が行われているが、野党第一党の党首もしくは交流のあった人が追悼演説するのが慣例である。
ところが今回安倍晋三の追悼演説は、なんと甘利明が行うと早々と発表されてた。安倍晋三の側近中の側近で、不祥事を何度も重ねそのたびに何故か(安倍の根回しか)無罪放免となっている人物である。不都合が起きるととん挫し、選挙区では落選するし党内で最も不人気の人物である。
追悼演説甘利ということを聞いて、自民党からというだけでなく、個人的に親しかった人物であることに違和感を覚えた。何のことはない、これは安倍昭恵が希望を岸田が受けたことだとわかった。
自民党内は岸田をはじめとして慣例すら知らずに発表までした。議員の質の劣化も甚だしい。清話会は甘利の追悼演説を拒否した。
夫を亡くして尚意気軒高なのが安倍昭恵である。夫の死後清話会総会に出席して同情を集める。異例ともいえる政治集会への出席であるが、私的な集まりなので、人物評価を受けるだけでそれもいいだろう。
ところで安倍晋三の追悼演説を野党第一党がするなら、国葬に反対でないから、反対に転換したりとウジウジした人物で大丈夫か?褒めるところもなければ、評価できるような実績もなければ、悪行の限りを尽くした人物を、泉はどのような賞賛の言葉で追悼するのか興味がある所である。
更に安倍昭恵は、夫の国葬に反対の姿勢を見せているのである。どうやら家庭の事情のようであるが、夫の母・義母の洋子さん(岸信介の娘)との確執が、つなぎ役だった晋三を失って顕在化したのである。子どものいない夫婦の実権を離さない高齢の義母は嫁が疎ましくある。
森友学園の主犯である安倍昭恵が、国葬に反対なら応援したいところでもある。