
15日のアラスカ会談で、トランプは手慣れたプーチンにすっかり懐柔された感がある。トランプはレッドカーペットで出迎え、大統領専用車に通訳なしで招き入れる、格段の歓迎ぶりである。プーチンは、「2020年の大統領選挙であんたは不正な処理によって、大統領なることができなかった。あなたが大統領になっていればこの戦争はなかった」と、トランプが泣いて喜ぶようなお世辞で、褒めちぎったのである。
しかし、トランプは唯一で最大の成果、ゼレンスキーとの三者会談の約束を取り付けた。トランプは、(プーチンに指示されて)ロシア系住民の比率が高い東部の二州を諦めろ、とゼレンスキーに提案するものとみられる。
今日19日の、ホワイトハウスでのトランプとゼレンスキーそれに加えて、ヨーロッパ首脳7者を招き入れたこと大きい。ゼレンスキーは、トランプとの会談を前にして、仏独英伊EU、NATO7者をウクライナ大使館に招き入れて、トランプの扱いについて話し合っている。ゼレンスキーは半年前と異なり、和やかな雰囲気の中で会談を行った。
この会後は、フランスのマクロン、イギリスのスタマ―、ドイツのメルツなどが、懸命にトランプに懐柔しながら接している。
特にゼレンスキーはウクライナの安全保障をアメリカに約束させた。トランプのロシア寄り姿勢を、ヨーロッパ側に引き寄せた感すらある。
これで、トランプはゼレンスキーとの三者会談をプーチンに無視込むとのことであるが、変心したとプーチンが判断すれば、会談は困難になる。
ロシア国内でも厭戦気分は国民にの中に広がっているが、プーチンがそれをdのように受けるかである。
多分プーチンは領土の割譲を求めるであろうが、それを相当な抽象的で曖昧な文章にまとめることができれば、停戦は限定的で行われるであろう。
しかし、プーチンは東部四州が欲しいのではない。本来であればキーウイを軍事的占拠を行う予定であったことを見ればわかるように、プーチンはウクライナ全土が欲しいのである。そうしたことを念頭に置きトランプに接した首脳もいたが、現在は停戦が精いっぱいの現実である。
ノーベル平和賞が欲しくてたまらないドナルド・トランプである。
