そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そりゃ北は喜ぶさ

2007-02-27 | 朝鮮半島

Closing_ceremony_of_the_sixparty_talks_0_3北朝鮮国民は「アメリカが謝ってきたので、寧辺の核施設を一時停止して100万トンの重 油をもらえた。将軍様の指示通りの専軍政治は正しいことが証明され、核開発は大成功だ」と、なっている。

アメリカは、明らかに北朝鮮に対して変質した。テロ国家とはやらないとしていた2国間交渉をやって、6者協議に参加したしその交渉内容も、極めて大きく北朝鮮の意向を受け入れたものであった。

更に、 バンコ・デルタ・アジアに凍結している2400万ドルを解除するらしい。これは6者協議でなされたことではない。第一、偽札や偽タバコそれに麻薬などの不正行為を認めさPhoto_84せたわけでもない。

韓国は既に、寧辺の核施設の解体で援助することになる重油5万トンの援助を、単独でも行なうことを決めている。今日から2日まで行なわれる南北閣僚会議では、食料や肥料の援助をすることになるだろう。ピョンヤンでは、韓国から来た52名もの代表団を、熱烈に歓迎している。

Closing_ceremony_of_the_sixparty_talks_0_2一人、強行に北朝鮮の経済制裁を崩さない日本は、何の意味もない存在になってしまっている。何より、こんなに北に援助するようになっては、日本の経済制裁ば全く意味をなさない状況になっていると言える。

6者協議で交わされたその会場から一歩外に出てから、北朝鮮は核の凍結など全く言及 しなくなった。むしろ核所有国家として威厳を売り物にしているようである。

ノ・ムヒョン韓国大統領に至っては「北は核兵器を使用するより、所有することの利益をしPhoto_85っている」と、発言する始末である。国連決議も、日本の経済制裁も拉致問題も、北朝鮮のあら ゆるカテゴリーには、既に存在しないようである。

今回の、6者協議で北朝鮮は大きな成果を上げて、専軍政治を邁進することになり、日本は存在意義すら失うような状況で、北朝鮮の望み通りに存在そのものが問われるような状況になったと言える。

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死刑囚が100人いるそうな

2007-02-26 | 個人情報

Photo_83 日本ほど安全な国はない。犯罪のほとんどが検挙され、日本は安全を無料のものだと思っている、と言われた安全神話はは遠い昔のことになってしまったようである。

犯罪白書を見ると、平成になる頃から検挙率が極端に落ちている。昨年は、僅かに25%しか犯人を挙げていない。

先日宝石店を襲って、火を放ち10人以上殺害した犯人に死刑が宣告され、拘留死刑囚が100人になったそうである。日本はいつからこんな犯罪国家になったのであろうか。

殺人事件は昨年は1,392件も発生している。検挙されたのは1,345件となっている。昨年に限ると、50人以上(複数犯がいるため)もの殺人者を検挙できないで、野放しされていることになる。

重大事件の被害者が、テレビに登場して犯人に死刑を涙ながら訴える映像が珍しくなく放映される。加害者に刑を重くすることは、悲しみの行き場をなくした被害者の死刑を望む気持ちはわからなくもない。刑は抑止力になり社会の安全のために必要ではあるが、本当の意味での抑止力は犯罪者を洩れなく検挙することである。

日本に安全神話があった時代は、「悪いことをすると、お巡りさんにつかまるよ」と幼い頃から交番に信頼をこめて、親しんだ日本社会であったからである。人間関係が希薄になり、犯罪動機が軽薄になったり多様化したりで、検挙する側も大変であることは理解できる一方で、無理な検挙も目に付く。鹿児島の小さな集落で、選挙違反で多数の人間を検挙したこともいい例である。

本当の意味での安全な社会は、量刑を重くしたり、簡単に人の命を奪う死刑を増やしたりして抑止力を上げることではなくい。人権の保護や権利の保障や貧困や格差をなくすことである。

国にとっての安全となると、武力のことばかりが取り沙汰されるが、食料の安全を担保する事も極めて重要である。食料の安全(質ばかりでなく量的にも)をこの国は忘れている。そうした意味でもこの国は安全でなくなりつつある。

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こりゃ知らなんだ

2007-02-24 | クラスター爆弾

Photo_82 昨日「オスロ宣言」採択された。といっても、ほとんどの国民は知らないだろう。クラスター(集束)爆弾の飼養・生産禁止にかかわる、国際会議のことである。

クラスター爆弾とは、小さな爆弾を大量にばら撒くもので、30%は不発弾として残る。一つ一つが小さなもので、不発弾として残ったものを子どもたちがもてあそび、死亡したり腕などをなくす重傷を負う事件が絶え間ない。こうしたことから、クラスター爆弾は「新たな地雷」とも言われている。

宣言は、クラスター爆弾の使用・生産移動・備蓄の禁止、保有する爆弾の廃棄・不発弾の撤去、被害者支援を確認した。

参加49か国中46カ国が賛同した。半大国は日本、ルーマニア、ポーランドの3カ国である。この非人道的な爆弾の使用を、日本が承認したことに驚くばかりである。このような論議がなされたかどうかも、我々は知ることもなかった。

大量にクラスター爆弾を所有する、アメリカ、ロシア、中国は出席はしていない。日本は北Oslo 朝鮮の脅威を理由にクラスター爆弾を日本は所有している日本は、アメリカの顔色を伺ったのであろう。「対人地雷全面禁止条約」の締約国に、アメリカの意向に反して調印した小渕首相とは大きな違いである。

因みに、日本は専守防衛を標榜しながら、クラスター爆弾を所有している。クラスター爆弾がどのような目的に使われるか、考えるとこれも問題であろう。

今後は条約を締結した「有志国」で条約をを先行させて、各国に働きかけることになる。それにしても、この非人道的爆弾を日本が所有していたことも、使用反対すらしないことを、国民に全く知らせずに条約に締結しない政府の姿勢に疑問を持たざるを得ない。

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そりゃ国を出るわ

2007-02-23 | イラク

60_jpg_2 イラク国民の、実に8分の1に当たる270万人が避難民になっているとのことである。治安が悪どころではなく、最悪の状況を何よりも物語っている。アメリカが増派を決めたのにではなく、増派をするからなおさら治安が__tn_wolf_brigade 悪化する。そのことをブッシュは理解できないのであろう。

理解できるくらいなら、適当な理由を付けて侵攻することなどなかっただろう。避難民の多くは、シリアとヨルダンに行っているようである。とりわけシリアの首都ダマスカスでは、イラク人が集団を作ったりして受け入れた方も大変なようである。

アメリカは、バクダッドに進行したらシーア派に大歓迎されると真剣に思っていたのである。現在も、フセイン元大統領を支持する強力な基盤があり、中東各地で街頭デモすら行67_gif_2なわれているのである。フセインはシーア派やイランなどと敵対していたことを過剰に評価したのである。

さらに、アラブの英雄サラディンを生んだクルド人の存在は計算外であったであろう。彼らは既に実質、クルド国家を形成しつつある。クルド人の動きは、イランやトルコとの関係で、極めて不穏なものがある。

アメリカの制作した憲法の中に、キルクーク条項(第140条)を盛り込まGo_slow_on_a_federal_iraq_2せることに成功した。シーア派とスンニー派が混在する地域と異なる形で、クルド人はイラクの時限爆弾になろうとしている。

イラク戦争の本質は、9.11がどうして起きたのか、アメリカはなぜ攻撃されるような目にあわなければならなかったかを理解できなかったことにある。力の論理と、経済論理で世 界を席巻できると、過信したアメリカの状況分析が偏向している限り、第2、第3のイラク戦争は起きる可能性がある。

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そりゃ北は守らないさ

2007-02-21 | 朝鮮半島

200702200000511insert_1 今回の6者協議を北朝鮮が守ると思っている人はほとんどいない。左の表は、「北朝鮮は6者協議の合意事項を履行すると思うか」と聞いた、韓国で行なわれた、朝鮮日報の世論調査である。一般に世論調査で、70%を越えた内容は、ほぼ全員といってよいラインだといわれている。この、北朝鮮は履行しないと思っている人が77.99%という数字は、同じ韓国民が全く、北朝鮮を信用していないということである。

とりわけ若い世代で高くなっている。北朝鮮に同胞というより貧国としての金正日体制を、あまり歴史にとらわれず、冷静に見ているのでないか。

北朝鮮は、一昨日マネーロンダリングを禁止する法案を制定した。これはアメリカのマカオ銀行の凍結を解除に対する、北の回答でもある。これはさすがに偽札作り良くないと思ったのであろう。

北朝鮮系の朝鮮新報では、日本政府は今回の協議の真意を理解していない。日本は6 者協議に中では排除された存在であると断言している。

北朝鮮政府は、堂々たる核保有国として世界に認められ、エネルギー支援を勝ち取ったClosing_ceremony_of_the_sixparty_talks_0_1 としている。これは、今回の合意内容が金正日体制を支援したことになり、核開発の正当性を国民に強く印象付ける結果になっていといえる。

ことの本質は、アメリカの変質にある。アメリカは日本とは無縁の価値基準で動いている。冷戦が終って、石油もなく開発したミサイルも届かない、極東の貧国に興味などない。彼らにとっての興味は、核技術の世界的な広がりである。今回の協議の最大の視点はそこにあったといえる。

Closing_ceremony_of_the_sixparty_talks_0本の防衛大臣が、誰もが思っている「イラク戦争は間違いだったのでないの」発言で、お前には会わないというように、アメリカは日本が従順な下僕であると思っている。アメリカの変質などで、日本があっち向くわけないと思っている。

今回の6者協議で、もっとも利益を得たのは北朝鮮であり、もっとも存在感をなくして、不利な立場に追いやられたのは日本である。助けてくれると思っていたパトロンに裏切られたようなものである。こんな外交をやっているようでは、日本は世界の中に居場所を失くしていくだけである。

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こりゃ旧暦の正月だ

2007-02-19 | 太陰暦

Celebrate_lunar_new_year02_1 一昨日は、旧暦の正月である。日本は急激な近代化の波の中で、太陰暦をすっかり忘れ去ってしまっている。中国をはじめとする、アジアの各国は正月を祝っている。明治の文明開化で、合理的な太陽暦に暦を変えてから、月の満ち欠けに無関心になったように見える。

とりわけ、都会では明るくなったことに加えて、宵っ張りの生活が主体になCelebrate_lunar_new_year03_1 って、月を観察したり星を見たりすることがなくなってきたように思える。

おかげで、金色夜叉の「今月今夜のこの月を曇らせる」たのは、1月15日であるがこの日が満月である可能性は、29分の1である。観光業者は満月とはお構いなしに、女を蹴飛ばす書生のセレモニーをこの日にやっている。

赤穂浪士の討ち入りも12月14日となっているが、こんな時期に東京に雪が降ることが珍しい。実際には、1月末か2月にはいる辺りであろう。これなら、雪の中のあだ討ちも理解できる。

Celebrate_lunar_new_year01 七夕はもっと悲惨な現状にある。蒸し暑い真夏の夜のひと時、上弦の七日月を舟に見立て、天の川をゆっくりよぎる様を、年に一度の乙姫と牽牛の逢瀬のロマンとして、古人は大空に描き涼んだのである。月の満ち欠けとは無関係に、七夕の夜をドンチャン騒ぎする現代人の貧相な姿は、先人に比してなんとも哀れとも見える。

人も牛も生理や分娩はどこかで月の動きに連動している。ヒトの妊娠期間の十月十日は陰暦の数え月で算出された分かり易い数字である。

時には、夜空の星そらに月の満ち欠けで陰暦を体感するのも良いものである。

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だから食料は自給しなければならない

2007-02-18 | 

Photo_81 今回の北京での6者協議のアメリカの態度は、以前のブッシュ政権のとってきた姿勢と明らかに異なる。「悪の枢軸」と名指しした国とは、頑なと思える態度を通し、交渉することすらなかったが、北朝鮮の二国間の協議には簡単にドイツでやっていた。

日本が核と拉致問題の解決を、同時平行的に行なうためには、アメリカの協力が欠かせない。日本は、アメリカの陰に隠れて発言するしかないような態度は、北朝鮮にすっかりコケにされている。独自路線を打ち出せないで、アメリカに頼っているようでは、この国の外交力がないに等しいことが、あからさまになったといえる。

アメリカは、イランの核開発を容認しないどころか、交渉の窓口すら用意していない。最近Ahmadinejad2になって、イラクに武器の供与をしている事実があると発表している。アメリカがよくやる手である。次に攻撃するための理由を探しているのである。もっともイラクは、イスラエルにやらす手も残ってはいるが、核兵器を未だ持たないでいるイランと北朝鮮に対する態度 は雲泥の差がある。

今回の協議結果は、老朽化した寧辺の核施設が封鎖されるのが、せいぜいの結果である。今度の経済支援で、金正日体制はこれで、当分安泰でIsraels_arrow_ii_antimissile_system_is_t ある。何もかも、”核”様々である。北が完全に核開発を放棄するはずがない。

北朝鮮に、国連決議をしてまで経済制裁を擦るとしたアメリカの態度はここで、一変した。また、核開発に対する態度も一貫していない。インドには寛容であり、北朝鮮には経済援助をする、イランには制裁を加える、イスラエルについては事実関係すら確認することがない。

今回の、6者協議で日本はアメリカに梯子をはずされた格好になる。自らの、国の方針がないと、目先の利益だけで走ってしまうことになる。

いくら同盟国といえども、国内の事情を優先させるのは当たり前である。戦前の、日英、日独同盟も日ソ中立条約も、ノーテンキな日本政府の無策、お人よしの結果裏切られたことを半世紀も過ぎると忘れるのだろう。

食料がいい例である。人は食料がなければ生きては行けない。食料を自給しない飽食国家は、危うい外交関係の中でのみ可能なのである。今こそ食料の自給を真剣に考えるべき、危機的状況にある。

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こりゃどこか狂っとる

2007-02-17 | 朝鮮半島

今回の6者協議の結果は、94年のジュネーブ合意とほとんど変わらない。この10年余りの間に、北Photo_79 朝鮮は何をやってきたのだろう。周辺の関係各国は、北朝鮮の犯罪行為などやり放題の果ての、核開発をなすすべもなく容認してきたといえる。

北朝鮮は何のために核開発をやったのか明らかである。一昨年9月の合意から、時間稼ぎをやって核開発をその間、着々と進めてきた目的は明らかである。

確定した核施設以外は申告性である。6者協議がどんな結果を残すのか何の保証もない。もう既に、朝鮮新報は「核施設の臨Photo_80 時停止で、100万トンの重油を貰うことになった」と、発表している。これは明らかに、今回の合意とは、大きく異なる。今回脳協議で、北朝鮮が核を放棄すると誰も思ってはいない。

寧辺核施設の停止と封印後の5万トンを越えて、最終段階の100万トンを貰えると、国民に教えている。もう既に将軍様の誕生祝に、電力と食料が大盤振る舞いされている。100万トンの重油をもらえないとなると、それはアメリカや日本が悪者になる。自分たちの約束の不履行は、この場合彼らには関係ない。

5つの、作業部会を設定しているが、その内の日朝、米朝間の国交正常化ではあるが、アメリカに敵視政策の中止を訴えながら、北朝鮮の50年前の鬼のアメリカについての教育政策などは何も問うことがない。

日朝間は更に問題がある。既に解決済みの拉致問題を出す日本は、会議の出席する資格すらないとする北朝鮮に、拉致の解決がなければ前に進まないとする、安倍内閣の方針では入口でかみ合わない。破綻することが目に見えている。

North_korean_leader_kim_jongil_is_pictur_2北朝鮮の非核化の恩恵を受けるのは、日本だとする見方があるが、北朝鮮は戦争のために核開発をやってるのではない。大体が、そんな経済力もなければ技術力もない。この国 の核開発は、脅しておねだりを貰うためのものである半面、日本の核武装論者を勇気付ける結果になっている。

北朝鮮の抱える問題のほとんどは、この国の体制にある。したがって、今回のような経済援助は、金正日体制を補完する意味合いが強く、問題が先送りになっただけのことで、禍根を残すものにあるといえる。

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競争力が食料の本質を置き去りにする

2007-02-15 | ドーピング

「あなたたちは車を売りたいのでしょう。私たちもあなたたちに売りたいものがあります。相互に利益が得る方向で交渉しましょう」とは、オーストラリアの、EPA担当者の発言であFood_from_cloned_animals_safe_to_eat_say_2る。

全ての品目をテーブルに上げるとも発言している。農産物、食料も例外ではないのである。食料を市場経済に委ねると、食料の持つ本質が価格の陰に隠れて見えなくなってしまう。

更に、国際化となると先進国が、機械化をして産業革命した後に、新大陸の広大な土地を先住民を追い払い、大規模化したところにかなうわけがない。オーストラリアはその典型である。日本でも、国内的には北海道が有利なのは、それに類したところPhoto_77 があるからである。

そもそも、食料の自給率を上げると、政府は大見得を切っていながら、本質的な対策はまるでやられてはいない。大型化を奨励し、企業の参入を容易にしたことで「国際競争力」が身に着くと、政府の要人たちは思い込んでいるようである。

価格競争を食料の本質にすると、安価にはなる見返りに、人の健康や環境全般や家畜を犠牲にすることになる。競争力がつくとはそういうことを意味するのである。今また、オーストラリアとのEPA交渉で、健全な農家を減らそうとこの国はしているかに見える。

日本の農業は一時的に活力を取り戻すことがあったとしても、田畑は荒れて家畜たちは使い捨てのように扱われ、環境は一層悪化することになる。

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そりゃ安い方が良いと思っている方へ

2007-02-14 | アニマルウエルフェアー

この国は、バブル以降の経済の建て直しに、従来の経済論の延長上にその解決策を求Photo_76 めた。国家公務員でもないのに、女を公舎に囲っていたにがばれた、前税制会長が安倍お坊ちゃまに起用されたことで解かるように、企業を優遇することで経済の建て直しを図ったのである。

企業が利益を上げるためには、戦後強力な労働組合が吊り上げた世界的に高くなった人件費が一番邪魔になる。臨時雇用や派遣社員を増やすことで、企業は潤う結果になった。今の内閣は、更に企業を優遇しようとしている。

市場経済はそんなに重要なことなのか。GNPで景気を測る近代経済学は、人の営みも幸せも考慮しないようである。お金があれば幸せならまだにも、勤め先にお金が入ると従業員は幸せになるというような論理が、この内閣は目指しているようである。050602_3

人間ですらこのレベルなのである。家畜となるとやり放題で、儲ければいいことになる。家畜に、大量の穀物を与えることは、貧国から食料を奪うことになる。価格を上げるということだけでなく、家畜を人より優先することは倫理的にも許されないのではないか。

今、オーストラリアとの交渉の中で、食料が犠牲になろうとしている。それに打ち勝つ畜産 形態は、大規模で家畜の生命や倫理観などとは無関係な飼養形態にしなければ、畜産農家は生き残れない。この国は、EUとは全く逆の安い畜産物を生産するシステムを選択した農家を優遇しようとしている。

畜産物を安くするということは、家畜の生存や健康を犠牲にし環境を汚染させ、貧国から食料を奪うことでもあるのだという、認識を持ってもらいたい。

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畜産物は品質を問いますか?安いのがいいですか?

2007-02-13 | アニマルウエルフェアー

ヨーロッパは、EU共同体として多くの確認事業あるいは法整備の平準化などを行なってる。その中で、イギリスを中心に発生したBSE(牛海綿状脳症:狂牛病)から多くの教訓を学んでいる。

Wq_cows

この事件は食品の安全意識を、一般消費者に与えたものはかなり大きかった。生産性を、多少犠牲にしてでも、質の良いものを求めるようになった。ところが畜産物の、質の評価は極めて複雑である。

わが国でもオーガニックをうたい文句にした、肉や牛乳や卵が市場の隅に顔を出すようになった。しかしながら、オーガニック(有機)栽培した飼料を、大量に家畜に与えて高生産を家畜に強いるような実体を見ていると、これをオーガニックと呼ぶのは飼料だけであって、そこから生産された01_8畜産物まで呼ぶにのには疑問を感じる。

その逆もある。無添加で、見事な豚肉やソーセージを生産をうたい文句にしていた、脱サラの若者が経営する小さ な工場があった。そこに搬入される豚が、抗生物質漬けで飼育されていたことが解かって、急速に販売が鈍り青年は町に戻った。

ヨーロッパでは、畜産物を生産する家畜が健康で、命ある生命体として扱われなければならないとする、方向で検討されている。これは家畜福祉(動物福祉)と呼ばれているものであるが、大まかに次の四点を挙げている。

1、餌が十分あってひもじい思いなどさせないこと。2、熱くも寒くもなく快適な畜舎にしてやること。3、病気や怪我などさせず健康に気に配慮すること。4、適切な扱いをして良い関係を保つこと。

家畜が健康になるためには、現在のように家畜が大量の無関税の穀物を大量に与えて、安価な畜産物を生産するシステムでは、到底なしえないことである。上記の四点を守って家畜の、健康やPhoto_75 快適な環境を作るようでは、コストがかかりすぎるからである。

畜産物は安い方が、よく売れるのである。安い方が、国際競争力があると評価されるのである。安い方が、畜産農家が生き残れるのである。競争力とは、家畜の健康と苦痛を犠牲に成り立っているのである。

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2007-02-12 11:41:28

2007-02-12 | マスコミ報道
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アメリカは正常か

2007-02-12 | アフリカ

アメリカのここ数日のトップニュースは、イラクでも北朝鮮でもない。年老いた富豪と結婚して、その爺さんも息子もなくなって4ヶ月の子どもを残してど派手な元モデルの本人も不審な死に方をしたことと、女性宇宙飛行士が不倫の相手をとっちめるためにオムツをして1500キロも走って追いかけたという、スキャンダルニュースである。

増派による掃討作戦をあざ笑うような、開戦後最大の死者を出した爆破事件のイラク情勢でもなければ、目いっぱい北朝鮮にエネルギー支援をねだられたことでもない。

日本の久間大臣が、イラク戦争に対して誰もがまともと思った発言に対して、不快感を示して会談を拒否したり、このような女性のスキャンダルを騒ぐのは、行き詰まりになっていることから目を背けたい心理のためかもしれないが、正常とは思えPutin_joins_new_actors_on_the_middle_eas ない。アメリカはそれどころではないはずである。

その一方で、世界第2の産油量のロシアのプーチンは、世界1位のサウジアラビアを訪問Xinsrc_182020411074381280962 している。ロシアが中東に影響力を見せ始めたのである。また中国は、着々とアフリカの各地域に地保を固めている。胡主席がアフリカ歴訪から先ほど帰国したばかりである。

イランは、核開発を平和利用にすると、アフマドネジャド大統領は、核放棄を拒否する演説をし、国民の支持を得ている。ソマリアではアメリカの空爆で、かえって国民の反感をかっている。イラク国内では、クルド人を巡る動きが新たな火種になりそうである。

暢気なスキャンダルを扱うアメリカは、相対的な位置を落としつつある。これが力の政策への警告ならば、歓迎すべきことと思うがどうもそのようでもない。

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こりゃやり得だろ

2007-02-10 | 朝鮮半島

Photo_74 いけないことをしたのに、全くお咎めなし。それどころかご褒美までをやる。北朝鮮の好き勝手な所業に、誰もが翻弄されている。

誰もが、あるいは何処の国もが(中国や韓国などの一部の連中を除いて)、金正日の失脚を望んでいるはずなのに、誰もそのことを言わない。国民の多くを飢えさせるばかりか、強力な言論統制と、時代錯誤な個人崇拝をいつまで認めるのであろうか。

わずか18ヶ月前に約束したことを反故にする、最貧国の真の要求は食べ物とエネルギーである。それらを援助することが、更に金正日の延命になるとする考え方は、万人の認めつところであろう。そのことを、どの国も口にすることなく、6者協議は続けられている。

北朝鮮が、核施設を凍結するか廃棄、破壊するか、それに見合って「何を出すか」「どれだけ出すか」の論議にはうんざりする。

更に、過去の経過を見てみると、作業部会に真摯に取り組む保障など何処にもない。拉致がそれほど大切なら、核施設を認めるか、あるいは核廃棄が重要なら拉致をほおって置くかしなければ、この国とは交渉できない。時間の中で、残した問題を再度討議すればいいのではないか。

北朝鮮の非を攻めるばかりでなく、クリントン政権時代から、左右に大きく振れてきた、アメリカや韓国の非一貫性も、この国をのさばらせたのである。

日本も、30年以上も前の拉致を、ほんの数年前からやっと騒ぎ出したに過ぎない。しかも、北5a981_1 朝鮮側から部分的にも認めたために、表ざたになったのである。金丸自民党副総裁や、社会党の執行部や日本共産党も社民党も、結局は彼らの老獪な戦術の餌食になって、翻弄されたのである。こうした一貫性のない関係国に対して、彼らは「偉大な将軍様親子」が長年鎮座していたために、一貫して好きなことをやってこれたのである。

今こそ、「この政権がなくならなければ、この国の平和も安定も国民生活も回復できない」と、どうして6者協議で発言する国が現れないのだろうか。

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そりゃ日本は外交下手だろ

2007-02-08 | イラン

今日現在北京で、6者協議が行なわれている。18ヶ月前に、核を放棄すると北朝鮮に約束させておいたことが、チャラになったことなど何処吹く風で、交渉に臨む。それは堂々とした北朝鮮の態度である。

偽札や偽タバコ、それに麻薬や覚せい剤などで外貨を稼いでおきながら、凍結した金を返せとい言うし、出来損ないの核実験をやっとしたからと、核保有国扱いしろと居直る。北North_korea_has_finally_moved_ahead_with_5 朝鮮は巧みな外交を展開している。瀬戸際外交などと、揶揄などしていられない。彼らは次第に成果を見せている。

今回の交渉も、結局は核を凍結するのが精一杯の成果であろう。そこで北朝鮮は、まんまと食糧や燃料や外貨をせしめることになる。チェイニーもボルトンもいなくって、中東に忙しいアメリカの現状は格好の餌食である。

日本はというと、拉致問題の進展がなければ、経済制裁を続けると、安倍お坊ちゃまは言Abebon_4 わざるを得ないだろう。ところが他の4者は、核の凍結で経済制裁を部分的にも解除することになる。そうなると、日本一国の経済制裁は効力もなく、全く無意味になる。

今回の交渉結果で、日本が孤立することになる。北朝鮮が、何かの見返りがない限り、拉致問題に関して日朝協議に応ずる気配などない。安倍お坊ちゃまは拉致問題に強硬な姿勢で、総理になったようなものである。ここはひけないだろう。

12381_2 核開発を巡って、イランに対する経済制裁が国連で決議されても、アメリカが日本に相当協力に後押ししても、経済支援をやって大量の石油を購入している日本は、イランに経済制裁などできるわけない。

外交は、理念ではない。結果であって、目的しか存在しないようなものである。北朝鮮やイランは外交に何を求めているのか、見極めなければ日本の外交は、アメリカに隠れるだけであってないような存在になってします。

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羅臼港

春誓い羅臼港