北朝鮮国民は「アメリカが謝ってきたので、寧辺の核施設を一時停止して100万トンの重 油をもらえた。将軍様の指示通りの専軍政治は正しいことが証明され、核開発は大成功だ」と、なっている。
アメリカは、明らかに北朝鮮に対して変質した。テロ国家とはやらないとしていた2国間交渉をやって、6者協議に参加したしその交渉内容も、極めて大きく北朝鮮の意向を受け入れたものであった。
更に、 バンコ・デルタ・アジアに凍結している2400万ドルを解除するらしい。これは6者協議でなされたことではない。第一、偽札や偽タバコそれに麻薬などの不正行為を認めさせたわけでもない。
韓国は既に、寧辺の核施設の解体で援助することになる重油5万トンの援助を、単独でも行なうことを決めている。今日から2日まで行なわれる南北閣僚会議では、食料や肥料の援助をすることになるだろう。ピョンヤンでは、韓国から来た52名もの代表団を、熱烈に歓迎している。
一人、強行に北朝鮮の経済制裁を崩さない日本は、何の意味もない存在になってしまっている。何より、こんなに北に援助するようになっては、日本の経済制裁ば全く意味をなさない状況になっていると言える。
6者協議で交わされたその会場から一歩外に出てから、北朝鮮は核の凍結など全く言及 しなくなった。むしろ核所有国家として威厳を売り物にしているようである。
ノ・ムヒョン韓国大統領に至っては「北は核兵器を使用するより、所有することの利益をしっている」と、発言する始末である。国連決議も、日本の経済制裁も拉致問題も、北朝鮮のあら ゆるカテゴリーには、既に存在しないようである。
今回の、6者協議で北朝鮮は大きな成果を上げて、専軍政治を邁進することになり、日本は存在意義すら失うような状況で、北朝鮮の望み通りに存在そのものが問われるような状況になったと言える。