不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

「オスプレイという飛翔体が来ました、硬い建物か地下などに隠れてください」となぜ放送しない

2017-08-30 | 朝鮮半島
昨日岩国基地を発った欠陥輸送機のオスプレイが、大分空港に緊急着陸した。普天間基地への帰還途中の、普天間所属のオスプレイである。オーストラリアで墜落したのも、普天間所属であった。
火を噴いている映像もある。相も変わらず、小野寺防衛大臣は、「計器に異常が生じたのでの緊急着陸であった」と、アメリカ軍の伝聞発表をしただけである。地位協定を盾にアメリカは飛行ルートさえ公表していない。事故の内容など教える気もない。
着陸と同時に左の翼から火が吹くのが確認されている。その後白い煙が上がっている。白い煙は最初は横に勢いよく流れていたので、どこか爆発があった可能性もある。計器に異常があったとのことであるが、飛行できなくなったのであるからあったり前だろう。どの計器に異常があって、どんなことが起きたのか、どのような対応したのかを発表してこそが、事故報告である。それがなければ事故対策ができるわけもない上の絵は、NHKの報道を撮って添付したものである。火を噴いているのが解るが、事故慣れしているオスプレイ乗員の対策が美味かったのだろう延焼は食い止めた。噴き出す白い煙は水蒸気ではない。いずれにしても獣だな構造的な欠陥が推測される、今回のオスプレイ事故である。

北朝鮮の弾道ミサイルが飛んだできたと大騒ぎであるが、下の図は人間の目に最も近いものである。北海道に飛んできてはいるが、津軽海峡を意識した弾道路であり、その時点では550キロ上空の成層圏の遥か彼方、10倍もの高さを飛んでいるのである。どう見ても北海道上空とは言えない。安倍晋三は北海道に向けて発射されたと言ったが、完全に把握しているにはあまりにもお粗末な分析と言える。
襟裳岬沖1100キロとは笑うしかない。根室沖か択捉島の南50キロとかいうべきであるが、何とも恣意的な国の言い回しである。「ミサイルは津軽海峡を抜けて、北太平洋上に落下した」というのが正確な表現である。
政府は予告がなかったというが、オスプレイの事故など予告も何もない。予告ないが予測は可能である。北朝鮮のミサイルは予告はなかったが、自慢げにその後の発表がなされる。オスプレイについては何も発表されることがない。
北朝鮮のミサイル発射を非難する決議が国会の防衛委員会や東京都議会で決議している。それもいいが、オスプレイ非難の決議もやっていただきたいものである。オスプレイ事故の方が庶民にとっては、余程現実的である。
コメント (7)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北朝鮮のミサイル発射はしばしば安倍政権の助け舟になる

2017-08-29 | 朝鮮半島
今朝はそれにしても驚かされた。突如スマホが鳴って、Jアラートを通じて私のスマホは安倍晋三に乗っ取られた感がある。北朝鮮が弾道ミサイルをにhんに向けて発射したというのである。
これほど騒いでいるのは日本だけである。岩手にあるの三沢米軍基地でさえほとんど無反応であった。基地内の放送は平常のままであったとのことである。弾道ミサイルは北海道の上空を飛んだという事でマスコミは騒いでいるが、上空と言っても成層圏をはるかに越えた550キロもの上空である。成層圏はせいぜい50キロであるから、航空機が飛ぶ対流圏は10キロであるから、領空ともいえる場所でもない。
北海道がほぼ中間点であるから、危険度という事であれば、全く問題はない。ただ着水点辺りでは、サンマ漁の漁船が被害に遭う可能性がなくはない。そこも危険という事であれば、人工衛星はどうなるかという事にさえなりかねない。ミサイル発射だけなら、ホリエモンだったやっている。
朝のテレビ番組を占拠してしまったこの大騒ぎは、安倍晋三の意図的のものでしかない。「発射直後から完全に把握していた」と二日酔いの赤ら顔で安倍晋三は発言しているが、北日本全域にJアラートを発しておきながらそれはないだろう。
これでアメリカからうんと武器を買うことになる。いや、買う理由を安倍晋三は演出しているのである。PAC3が全く意味がないにもかかわらず、グアムへの道になる県に緊急配備したが、全然足らないという事になる。
そして、さらなる経済制裁を行うというのであるが、何の効果もないことをいまだに気が付いていない。気づいているのかもしれないが、横暴国家であることを良いことに最大限利用する、日米の魂胆が見え見えである。

そもそも、北朝鮮の横暴ぶりに理由を与えるようなことを続けている、日米韓の対応こそが問題である。北朝鮮は、核とミサイルの存在を認めろという交渉条件を示している。このことこそ問題であるが、アメリカはミサイルと核を放棄したらテーブルについてやるという条件を譲らない。アメリカ側が交渉を門前払いしているに過ぎない。北朝鮮も金のかかる、核とミサイルを振り回しているのである。国内的に見ても生産性のない巨大な武器を作ることが、世界最貧の北朝鮮にとってメリットなどどこにもない。交渉カードにしたいだけなのである。思えの国に打ち込むぞ、テロ国家に売りわたすぞとの脅しである。
米韓合同訓練が、北朝鮮にとって最もイベントが並ぶ時期にぶつけることも、金正恩に口実を与えるだけである。嫌がることを嫌われる時期を選んで求道訓練など止めるべきである。訓練以外の効果を望んでいるのである。弱小国に対しては巨大な国家は譲歩をしながら交渉する度量を示さなければならない。白人至上主義者のトランプは、ここでも弱者を叩き従属させることしか頭にない。
北朝鮮は国連決議を無視する核とミサイルの開発は、周辺国に脅威を与えるばかりか、かえって武力の増強を促すことを知るべきである。安倍晋三にとってはありがたい助け舟にもなっていることを、金正恩は理解できないである。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北朝鮮のミサイル発射はしばしば安倍政権の助け舟になる

2017-08-29 | 朝鮮半島
今朝はそれにしても驚かされた。突如スマホが鳴って、Jアラートを通じて私のスマホは安倍晋三に乗っ取られた感がある。北朝鮮が弾道ミサイルをにhんに向けて発射したというのである。
これほど騒いでいるのは日本だけである。岩手にあるの三沢米軍基地でさえほとんど無反応であった。基地内の放送は平常のままであったとのことである。弾道ミサイルは北海道の上空を飛んだという事でマスコミは騒いでいるが、上空と言っても成層圏をはるかに越えた550キロもの上空である。成層圏はせいぜい50キロであるから、航空機が飛ぶ対流圏は10キロであるから、領空ともいえる場所でもない。
北海道がほぼ中間点であるから、危険度という事であれば、全く問題はない。ただ着水点辺りでは、サンマ漁の漁船が被害に遭う可能性がなくはない。そこも危険という事であれば、人工衛星はどうなるかという事にさえなりかねない。ミサイル発射だけなら、ホリエモンだったやっている。
朝のテレビ番組を占拠してしまったこの大騒ぎは、安倍晋三の意図的のものでしかない。「発射直後から完全に把握していた」と二日酔いの赤ら顔で安倍晋三は発言しているが、北日本全域にJアラートを発しておきながらそれはないだろう。
これでアメリカからうんと武器を買うことになる。いや、買う理由を安倍晋三は演出しているのである。PAC3が全く意味がないにもかかわらず、グアムへの道になる県に緊急配備したが、全然足らないという事になる。
そして、さらなる経済制裁を行うというのであるが、何の効果もないことをいまだに気が付いていない。気づいているのかもしれないが、横暴国家であることを良いことに最大限利用する、日米の魂胆が見え見えである。

そもそも、北朝鮮の横暴ぶりに理由を与えるようなことを続けている、日米韓の対応こそが問題である。北朝鮮は、核とミサイルの存在を認めろという交渉条件を示している。このことこそ問題であるが、アメリカはミサイルと核を放棄したらテーブルについてやるという条件を譲らない。アメリカ側が交渉を門前払いしているに過ぎない。北朝鮮も金のかかる、核とミサイルを振り回しているのである。国内的に見ても生産性のない巨大な武器を作ることが、世界最貧の北朝鮮にとってメリットなどどこにもない。交渉カードにしたいだけなのである。思えの国に打ち込むぞ、テロ国家に売りわたすぞとの脅しである。
米韓合同訓練が、北朝鮮にとって最もイベントが並ぶ時期にぶつけることも、金正恩に口実を与えるだけである。嫌がることを嫌われる時期を選んで求道訓練など止めるべきである。訓練以外の効果を望んでいるのである。弱小国に対しては巨大な国家は譲歩をしながら交渉する度量を示さなければならない。白人至上主義者のトランプは、ここでも弱者を叩き従属させることしか頭にない。
北朝鮮は国連決議を無視する核とミサイルの開発は、周辺国に脅威を与えるばかりか、かえって武力の増強を促すことを知るべきである。安倍晋三にとってはありがたい助け舟にもなっていることを、金正恩は理解できないである。

コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

籠池夫婦を逮捕するなら加計孝太郎を逮捕するべき、更には安倍昭恵も

2017-08-28 | 森友・加計問題
">>">「今治加計獣医学部問題を考える会」黒川敦彦氏が新たな事実を公表した。『「加計学園、今治市には148億円かかりますよ」と言いながら、統計調査上は88憶円と書いている。』というのである。これは森友学園問題で、虚偽の建築費を申請して逮捕された、籠池夫婦と同じ構造である。ただし金額は三桁違う。森友学園問題など、”屁”みたいなものである。
本ブログでも、これは水増し金額だと述べた。建築の専門家が口をそろえて、せいぜい坪80万円程度の建物だと述べているが、160万円で計上しているのはは補助金の受給金額を上げるためである。。
更に、菅今治市長が加計学園の援護に、8月25日の記者会見で建築費は坪単価80万であると発表したのである。そして設備費を加えたら、坪単価126万円になる、と発言したのである。すでに建設費の中に、設備費は坪40万円で別に計上されてるから、市長の説明では、設備費を2度加算したことになる。側近の入れ知恵かも知れないが市長の発表は、いみじくも市長自身がが不正を認める説明をしたことになってしまったのである。ウソついてきたことを後から説明しようとするからこうなるのである。
そもそも、地域振興のための大学誘致のつもりであるが、今治市民1世帯あたり14万円の負担になるが、その金額が有効な振興策になるとの説明もほとんど無理がある。人口減少とペットの減少が明らかな時代に、新たな獣医学建設を偏差値の低い加計学園グループが開設したところで、将来像など見えてこない。建設業者と安倍晋三のお友達が設けるだけである。
獣医学部開設の認可は、全くくだらない理由で先送りされた。審議員会は、世間の熱が冷める時間を設けたつもりか知れないが、むしろ次々と明るみに出る新事実は、「加計ありき」を説明できるものしかない。
籠池夫婦が逮捕されるなら、加計孝太郎も逮捕されるべきである。更には、男ども悪巧みに限定してはならない。職務権限のない”私人”を装って、圧力をかけ続けていた、安倍昭恵も逮捕されるべきである。
加計学園の獣医学科開設は認めるべきではない。
コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不快なこんな人たちの高笑い

2017-08-27 | 安倍晋三
極めて不快な写真である。戦後日本の混乱期に裏社会で暗躍した「勝共連合」の笹川良一の三男が、自らの別荘で現職に加え四人の首相経験者に歓談の場を与えたのである。森の快気祝いを兼ねたものという事である。この頃安倍政権に批判的な首相系経験者の福田康夫はこの中にいない。呼んだが来なかったと笹川は述べているが、どうだか。
漏れ伝わる所によれば、田原総一郎の提案をどの元首相かが支持率開封の起死回生に、北朝鮮に行けというのであったが、安倍はこれを断った。
密室で首相に決められ何もできなかった森、格差社会と地方の疲弊を生み出した小泉、バカ丸出しで政権の座を明け渡した麻生それにお友達によるお友達のための政権の安倍である。首相経験者は職を降りたら、政界から引退するべきである。
かつての為政者には風格があり知性なり知識なりを備えていたものである。この画面の元首相たちの吐く言葉は、薄く浅いもでしかない。首相としての力量は問われることなく、自民党内の力関係で巧みに同調者を取り込んだに過ぎない。線悪な発言を繰り返した、森喜朗は消費税以下の5%の支持率で退任している。小泉至っては、イラクに自衛隊を派遣した最高指揮者でありながら、戦闘地がどこか私にに聞いても解るわけないと言い放った。首相の言葉の軽さは小泉で増幅された感がある。
首相として麻生太郎は漢字が読めないのは、安倍晋三にしっかりと受け継がれている。麻生太郎ほど失言の多かった人物はいない。しかもそのほとんどが本音のことであり、謝罪などほとんどしていない。漫画程度の歴史認識しかない。
小泉政権を動かした竹中平蔵にって、圧倒的な格差社会を創設した。竹中は自らが作り出した制度で大儲けをしている。結局は金である。
こんな人たちが日本を動かし、今日の格差社会をさらに進め、低俗で金儲けと私利私欲に走る政治家たちを生み、アメリカを利することを国益などと呼び、恣意的な中朝の危機を生み出し、憲法を勝手気ままに解釈して、知人友人のためだけの岩盤規制撤廃をし、TPP参入絶対反対で集めた議席に何の違和感もなく投げ捨ててしまうなどを、何の後ろめたさもなく行う政治家集団になったのである。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北方領土問題は完全に破たん、安倍の失政は数限りないが報道されない

2017-08-26 | ロシア
昨年の今頃は、マスコミは12月の日露首脳会談で北方領土が戻ってくると大騒ぎであった。しかし所詮安倍晋三はプーチンの敵ではなかった。明らかな安倍晋三の失政であるが、マスコミはそのことを全く報道もしなかった。北方領土問題どころか、3000億円もの経済援助まですることになった。”ウラジーミル”とファーストネームで呼び、親し気を演じてはみた。金を出したから少しはいろい返事があるだろうと思うには、相手は数枚上手である。3000億円の経済援助をもらって、安倍晋三がしきりに、数時間かけてウラジーミル君に頼んだ北方領土は何の進展もない。唯一中標津から国後島に飛行機墓参で、高齢者の体力消耗に応えたのが収穫と、大々的に報道された。それも全く天候不良で飛行機は飛ぶこともできなかった。中標津に欠航便は生じていない。体よく断られた感すらある。ロシアは3か月後にはミサイルの配置まで公表している。
今年も北方墓参が企画され、多くの元島民と関係者がビザなし訪問をした。しかし、北方領土について不満を述べた、根室市長は訪問を断られた。なぜか報道はない。
日本向けロシアのネット誌の、SPUTNICは8月25日に次のように伝えている
『8月23日、ロシアのメドベージェフ首相はサハリン州を訪れ、南クリル諸島を優先的社会経済発展地区(TOR・経済特区)にする文書に署名した。新しいTORは色丹島に設置されることになる。』
もっとも北海道に近い色丹島に置くという事は、領土返還の最小単位すらロシアが拒否したことを意味している。TORの開発はロシアの法の下で行われる。これが条件という事であるが、日本は経済援助の入り口でロシアに金だけかすめ取られたという事である。アメリカはこのことを知ってか知らずか、表面上黙している。無知なトランプは取り組み方も知らないのかもしれないが。

安倍晋三の失政は、アベノミクスは当然のことであるが、北方領土交渉も破たんしている。最優先課題とした北朝鮮の拉致被害者問題も、進展どころか更なる困難を抱える状況と言える。
憲法を無視した安保関連法の強行採決や、共謀罪の強行採決。お友達だけの規制改革、優遇政策。外交という名のばらまき政策。沖縄への新基地建設への強引なやり方など、すべての経済政策が破たんしている。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

消えゆく戦争の記憶、終戦時の留萌沖の三船殉難事件をご存知でしょうか

2017-08-25 | 戦争
1945年8月22日、日本がポツダム宣言受諾後1週間目にそれは起きている。1945年8月22日、三船殉難事件が発生している。留萌沖で、樺太からの非戦闘員の老人や婦女子ばかりの引揚船3隻(小笠原丸、第二号新興丸、泰東丸)が、ソ連の潜水艦に攻撃され、小笠原丸と泰東丸の2隻が沈没し、1708名の人々が犠牲となった、あまり知られることのない民間人の殉難事件である。
日本政府はポツダム宣言を受諾し、民間人を樺太からの引き上げた。その一方で、先日のNHKの「樺太地上戦 終戦後7日間の悲劇」は、樺太の日本軍はソ連の南下を防ぐよう命令を受けていたことが解った。日本は不可侵条約を締結しているソ連に終戦交渉の仲介を何度も打診していたが、スターリンは見事それを逆手にして8月9日の参戦と、8月15日以降の侵攻を続けてきた。満州や朝鮮や千島それに樺太にである。
留萌沖の三船の攻撃をもいまだにソ連・現ロシア政府は事実を認めていない。ソ連以外に戦闘行為をしていた国はなく、ソ連以外に潜水艦を保持している国はほかにない。魚雷を放ち浮上した潜水艦に白旗をあげて非戦闘表示もしているが、潜水艦は攻撃を止めなかった。攻撃意思もなく武器も持たない民間人に潜水艦の兵士は銃撃を行っている。2船が沈没し、留萌の浜に無数の死体が流れ着いた。留萌の漁民たちは攻撃の危険を顧みず、漁船を出し救助を活動を行っている。
事件の生き残りで遺族会代表の永谷保彦さんは毎年、この攻撃の事実を認めるよう外務省を通じてロシアに質問状を出しているが、なしのつぶてである。スターリンにしてみれば、この程度の惨殺行為は数限りなく行っている。敵国の1700名程度の死亡など意に介していなかったのであろう。千島列島の占拠と、北海道北半分の割譲をヤルタ会談で要求していたスターリンにしてみれば、些細な殺戮に過ぎなかったのである。
この三船殉難事件を風化させまいと、遺族会の人たちは高齢になりながら語り繋いでいる。遺族会代表の永谷保彦さんは、今年の慰霊祭を見届けると静かに旅立った。
民間人の船舶への攻撃は、対馬丸事件が知られたところであるが、それは終戦前で戦時中のことである。それとて国際法に違反する、非戦闘要員の攻撃で許されるべきではない。留萌沖三船殉難事件は、際立って不条理な事件である。戦争とはそうした行為をも容認する人間の所業である。
コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

加計学園の施設は使用不能な水増し金額で建設される、即刻中止にするべきである

2017-08-24 | 森友・加計問題

クローズアップ現代に加計学園獣学科の設計図を提供した、黒川敦夫氏が激怒している。7月23日に提供しNHK側からお盆明けに放送するとそれまでの公表を控えていたが、それもなくNHKにも怒りを見せてはいるが、彼の主眼は設計図の中身にある。設計図を公表した黒川氏の勇気に敬意を表したい。
黒川氏の判断によれば、『1、加計学園の建築費は水増しされており約50億円近い補助金詐欺が疑われ、もちろんそれに安倍総理大臣も関与している。2、ライフサイエンスの専門家に意見を求めた結果、現在建築中の施設は素人が設計したようにしか見えず高度なウイルス研究を行うために十分な機能を有していない。これはバイオセーフティ偽装でありこのままでは100%バイオハザードが起きる。』と指摘している。
マスコミでは最上階にワインセラピーのある宴会場が用意されていることを派手に取り上げている。ふざけたことではあるが、これは簡単に治すことも完成後に使用目的を変えることも可能である。ただ、数々の不正と政治的手練手管を重ねてきた、加計学園がそんな殊勝なことをそるとは思えないが、設計上の最大の問題はバイオセーフティーレベル3」の施設である。
私は設計上の専門家ではないが、これは不特定の細菌などを研究するときに外に出ないようにするための施設である。これにはレベルが1~4まで用意されている。加計学園獣医学科のそれはレベル3とされているが、せいぜい2程度であると複数の専門家が指摘している。ある専門家は1程度にも満たないと指摘している。こうした施設で事故が起きると、封じ込めなければならない予防も対策も解っていない細菌やウイルスが、周辺に拡散することになる。危険を越えたとても恐ろしい事態になる。
少なくともこの設計図で、レベル3を認めた専門家はいない。隔離性が不十分であるがかりか、実験動物などの作業の流れを考慮していないなど、素人設計であることも明確になってきている。
加計学園建築坪数9857坪、その建築費192億円と見積もっている。逆算すると建築費の坪単価は150万円となる。このことは、「完全にアウト」と本ブログでも書いたが、通常の倍以上の金額である。多くの国営事業がこのような散漫な内容で、税金を湯水のように使うのである。国家財政の1000兆円の元になっている。アベノミクスはそれに上乗せするが、本事業もその典型と言える。
加計学園の獣医学部の開設は中止するべきである。

コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

準強姦罪で起訴もされない山口敬之

2017-08-23 | 安倍晋三
安倍昭惠と中学校・高等学校・専門学校を共にした、文字通りの親友がいる。彼女の弟がTBSのワシントン支局長などを務めた山口敬之という男である。「首相」という本を出版し安倍晋三を称え、支持率に貢献している。
山口敬之は詩織という元ジャーナリストの女性に、準強姦事件を起こしたと告発されたが、なぜか逮捕状は握りつぶされた。彼女は検察審査会に申し立てを行なった。
事件は2014年4月に起きている。2015年6月8日に捜査員が成田空港で逮捕状を懐に、帰国する山口を待ったが、突如「天の声」で逮捕執行は中止された。天の声を発したのは、中村格警視庁刑事部長である。本人はその理由を、2年前の事件であり女性の有名人へのやっかみ等があったと述べている。実際は事件の翌々日には相談に行っているし、お酒を飲んで突如として詩織さんは意識不明になったと述べ、ホテルの防犯カメラもそのことを確認してもいる。
この中村格という男は、第2次安倍内閣で菅官房長官の秘書であった。報道ステーションを下ろされた古賀茂明氏が、この件に中村が関与していたことを自誌で述べている。中村格は、警視庁ナンバー3の警務審議官に、お見事ご栄転されている。
「記憶にありません」「資料は廃棄した」と安倍昭恵を身を挺して守り通した、佐川理財局長は国税庁長官にご栄転された。恒例となっている就任の記者会見はいまだ開催されていない。
私人の安倍昭恵に公務で付きっ切りで滅私奉公し、森友学園国有地実質無料払下げの影の主役の谷査恵子は、イタリア大使館へご栄転となっている。経産相から異例の人事であるが、谷の場合は口封じの意味合いが強いかもしれないが、ご栄転に変わりない。
本ブログで、葬り去られた安倍側近のレイプ事件と書いたが、コメント欄が大忙しであった。山口を擁護するコメントが延々と続いたのである。起訴されなかった男を問うのはおかしいというのである。根底にお上は間違ったことはしないという、日本の哀れな庶民感覚がある。究極のお友達人事で成り立つ安倍晋三の政権はそうした感覚の上に成り立っている。いまだに30%もの支持があるのは、そうした庶民感覚もあるのだろう。
升永弁護士が、ネットで山口巡る一連の出来事の拡散を望んでいる
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自民党の右派との何ら変わらない前原誠司

2017-08-22 | 立憲民主党
蓮舫の職場放棄の尻拭いの民進党代表の選挙が昨日告示された。見慣れた二人の候補の選挙になったが、今一つ盛り上がりに欠け報道もほとんどない。各局のニュース番組でも、細々とした内容しか伝えていない。野党第一党の民進党の代表選挙が、どうしてこのような扱いになるのか二人の候補に、よく考えてもらいたいものである。
戦後右翼の論客である高坂正堯に師事した前原誠司は、松下政経塾の塾生でもあり本来なら自民党から出馬しておもかしくない経歴の持ち主である。選挙区の事情などもあって、初当選は後に消滅する日本新党から出馬である。
前原は今回の代表選挙で当然のことながら、これまでの共産党などとの野党共闘を見直すという事である。立場や前原は理念が異なる政党が共闘するのはおかしいというのである。主義主張が異なるからこそ、別の党なのであるが、その一方で、小池百合子の新党や日本維新の会との共闘は考えてもいいというのである。論旨が一貫していない。前原は、共産党が嫌いだと言っているに過ぎない。
基本理念が異なる政党と共産党を名指すが、安倍政権になって野党共闘は小選挙区の元では、かなりの効果をあげているといって良い。
昨年春の北海道5区の町村信孝死去による補選は、圧倒的な町村城下町の元で自民党は町村の娘婿を候補にした。ほぼ無風選挙とまで言われていたが、共産党が候補を下ろし野党共闘が実現し、全く互角の戦いになった。当時の半分以下の安倍支持率の現在なら、圧倒的に野党が勝利したに違いない。この選挙応援に前原も駆けつけている。
今のところ野党共闘は、暴走する安倍晋三を歯止めを掲げている。具体的には選挙協力と護憲以外はない。前原はこれを否定するという事は、安倍晋三を支持することを意味し、憲法改定を容認するという事になろう。
前原に近い細野も長嶋も離党した。彼らは小池新党にすり寄る動きを見せている。彼らは前原に離党を勧告していると見るべきである。政権にすり寄る野党など意味がない。前原が代表になれば民進党は更なる存在意義を失うことになる。前原が怖れているのは、共産党と共闘関係にあった社会党が消滅したことへの懸念かも知れない。それは社会党の問題であって、共産党の問題ではない。世界の潮流もあったが理念を捨て政権に憧れたのである。
民主党から現在の民進党までの凋落ぶりは歴史的なものである。その後の安倍晋三の横暴で反理性的な政権の樹立と継続に最も貢献したのが、野党第一党のふがいない存在であることを銘記せよ。前原を選択し、さらなる自民党政治の横暴を支援するようなことがあってはならない。選挙協力と護憲すらできない狭量な前原を選択することなどあってはならない。
コメント (9)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

終戦のこの夏NHKはかつてない程見事なドキュメント番組をいくつも放送した

2017-08-21 | 報道
8月17日のブログでも少し触れたが、籾井が去ったためというには少々早い気がするが、この夏のNHKの一連のドキュメンタリー番組は検討したといえる。しかし、相も変わらずニュースは安倍寄りの報道が多かったり、突っ込み不足だったりと褒められたものでもない。
この夏のこれまでのドキュメント番組を並べてみた。
8月5日「告白 満蒙開拓団の女たち」は、ほとんど全員が自決もせず生きて日本に帰った開拓団があった。若い女性をロシア人に差し出したのである。帰国後の村には彼女たちのための無名の碑ひっそりと建っている。悲しい出来事である。
8月6日「原爆死 ヒロシマ72年目の真実」原子爆弾が単に大きな爆弾でなかったこと、アメリカが欲しがっていたのは原爆症の実態であったこと。人の命のことなど考えていなかった。
8月8日アナザーストーリ「オバマ大統領広島へ 世界を変えた日」オバマの他の政策は置くとしても、広島訪問は大きな意味があった。特に被ばく者にとって、一つの節目にはなった。
8月12日「空襲・全記録」66都市2000回の空襲を発掘現場と機密資料で徹底的ン分析している。
8月12日「原爆と沈黙~長崎浦上の受難~」浦上地区には天主堂を抱くキリシタンと、民が住んでいたことを初めて知った。原爆は長崎ではなく浦上に落とされたと言われた所以である。
8月13日「「なぜ日本は焼き尽くされたのか~米空軍幹部が語った“真相”」証言に立ったアメリカ人は全員が”ジャップ”と卑語で日本を呼んでいた。作戦以外のことは考えていない。
8月13日「ただぬくもりが欲しかった 戦争孤児たちの戦後史」何とも哀れな子どもたちか。
8月13日「731部隊の真実」人体実験とエリート医学者の実験の実態と証言をハバロスク裁判の新たな資料を基に、関わった医者たちのその後の出世振りを報道している。今回も私のブログに、そんなことあるはずないとコメントを寄せたのもいる。
8月13日「写真家 船尾修 旧満州への旅」日本が築いた強固な建物の写真を撮り続け、日本が大陸に侵攻した意味を問い続ける。
8月14日「樺太地上戦 終戦後7日間の悲劇」8月15日はポツダム宣言を受け入れたと天王が国民に公表した日である。ソ連はその後も千島満州樺太に侵攻してきた。この番組で大本営は、樺太司令部にソビエトの南下阻止を命じていた、新たな資料を報じていた。
8月15日「戦慄の記録 インパール」最も無謀と言われた、ビルマからインドのインパールを目指す作戦。ほとんどが作戦中止後の死亡者が多く出たが、その最高責任者は亡くなるまで作戦の正当性を主張していた。
8月17日昭和の選択「“核なき世界”と権力への挑戦~いま石橋湛山を見る~」石橋湛山の、合理的経済論的反戦の姿勢の検証である。
8月19日映像の世紀プレミアム第6集「アジア 自由への戦い」
8月19日「描き続けた”くらし” 戦争中の庶民の記録」は見事である。無言館の絵画もさることながら、この点描は見事に戦時下でも逞しく生きている庶民を描いている。上記の絵がそうである。
8月20日「戦後ゼロ年 東京ブラックホール」は半ドキュメント番組で、終戦直後の東京を映像化している。無法地帯と駐留軍にすり寄り、巨万の富を築いた人たち、それに地位を気づいた政治家たち。
会長の意向とは別に、番組制作者たちは着々と取材を怠っていなかった。ハバロスク裁判の新たな資料の公開、インパール作戦の無謀さと無神経な指導者、原爆の実態を被ばく者からの資料集めに奔走し被害者に関心がなかったアメリカ、逞しい戦時下の庶民。今後もこうした番組制作を続けて欲しいものである。

コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

加計学園の獣医学科開設は完全にアウト

2017-08-19 | 森友・加計問題
次から次へと出てくる、「加計ありき」の資料は数えきれない。田中龍作ジャーナルはキャンパスの中心となる獣医学部棟の設計図を入手してその中身を、一級建築士に検討してもらっている。「坪単価70万円から80万円。どの建築家に見せても同じようなことを言うと思うよ」とのことであるが、、申請は160万円と倍以上である。
安普請(ヤスブシンと読む:安倍晋三が請け負っていると読むのではない)の建物だというのである。
加計学園側は「BSL(バイオセイフティーレベル)3」の施設を作ると説明している。BSLとは外界と遮断する無菌室のことであり、レベル4まであるが、この施設も設計図を見る限り「これレベル2ですね」と指摘している。「レベル2」だとしても雑な造りだということである。(以上引用)
また同ジャーナルは、今治市長と市議会員が加計学園からわいろをもらっている事実を指摘している。告発状によると加計理事長と菅今治市長は、誘致に反対しないようにと市議会議員13人に1人当たり1,000万円を渡したとされている。
2015年4月2日、愛媛県今治市の企画課長と課長補佐が首相官邸を訪れていたことを示す今治市側の記録があるのに、官邸側にはなく廃棄したとのことである。地方公務員が簡単に官邸に入れたことも異例であるが、受け入れた官邸には記録がないというのも杜撰そのものである。北朝鮮のミサイルに騒ぎ立て、避難準備しろというくらいなら、足元のセキュリティーがなっていないことになる。この日今治の職員が会ったのは、安倍晋三の元秘書官の柳瀬唯夫・経済産業審議官であるという事である。当然のように柳瀬は、記憶にないとのことである。
誰が見ても、不都合なことになると考えている側は、記憶にないと言ったり資料は廃棄したり言い逃れる。ウソを言っているのに決まっている。
加計学園が今治市に獣医学部を開学を計画する岡山理科大について、今治市の市民ら4人が、市の学園への補助金支出と、用地の無償譲渡の差し止めを求め、市監査委員に住民監査請求をした。
文部官僚でもあった加戸元愛媛県知事は、ずっと加計ありきで進めてきたと証言している。愛媛県に公務員獣医師が少ないとも言っていたが、給与が安いので集められないだけである。獣医学科が開設されると県で伝染病対策ができるという主張であるが、宮崎大学には獣医学科があるにも拘らず、口蹄疫が起きたことも知らないのであろうか?
そもそも獣医師が不足している事実はない。何度も言うように偏在しているだけである。公務員給与を押さえておきながら、公務員獣医師が不足しているはないだろう。下の表は六辻彰二氏の作成した表である。日本の獣医師数はむしろ多いのではないかと思われる。
反社会的手段と手続きを行っている加計学園の獣医師開設はするべきではない。


コメント (8)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本音(白人至上主義)を隠し切れないトランプ

2017-08-18 | トランプ
白人至上主義者のデモとこれに異を唱える民衆との衝突に、渡された原稿には目もくれず「どちらも悪い」と大統領としての立場の認識のない、殆ど個人的な見解の発言をした。トランプは全米のあらゆる階層と立場の人から、非難を受けている。
トランプはこれまでの言動から推察するに、立場上相当譲っての喧嘩両成敗の言葉と思える。アメリカ第一というように自らの立場第一主義者であり、女性差別主義者でもあり当然白人至上主義者でもある。
KKKの前代表が、トランプに謝意を表明している。トランプは彼らを非批判すらすることができないのである。
騒ぎが大きくなったので、大統領という立場に改めて気が付いて、白人至上主義は良くないと歯切れの悪い言葉を並べたが、時遅しの感がある。
閣内はもとより軍部のトップや経済政策のトップからも、自分はトランプとは異なるという表明が出るようになった。彼を擁護する人物は周辺からはいなくなってしまった。
これに代わって、前大統領のオバマが、南アメリカのネルソン・マンデラの言葉を引用したツイッターが、650万件を超えたとのことである。「人は肌の色で差別することはない。憎しみは憎しみを生む、憎しみを憎むことができるなら人を愛することもできる」という言葉である。
またブッシュ親子の元大統領も、「アメリカは民族差別しない電灯がある」と非難している。共和党の重鎮の声を受けて、党内からもトランプへの不信を口にするものも出てきている。
トランプが政権に就てからも、中堅の官僚がほとんど空席のままである。日本大使も今日赴任しているほどである。報道官をはじめつぃて、すでに何人が解除されたか数え上げるのももどかしい程である。
その一方でロシアとの関係が隠し切れない段階に至っている。北朝鮮の暴走は、トランプにとって有り難い歓迎すべき出来事である。いつしか国民がこの騒ぎで、ロシア問題も差別問題も忘れてくれることを期待している。安倍晋三同様に。
知性も教養も相手への思いやりもなく、熟慮もない言葉を吐き出すトランプに多くのアメリカ人が辟易としている。一向に上がらない支持率は、すでにトランプ嫌いの固定層になっている。増えることはあっても減ることはない。トランプの鈍感力は立派なもので、対応すらできないでいるといえる。この男が任期を全うするとは思えない。当分アメリカにとって、不幸な時期が続く。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

731部隊には獣医師もいて、その多くは帰国後私たちの教師として教壇に立っていた

2017-08-17 | 戦争
NHKが新たな資料を得て、人体実験を行っていた731部隊のドキュメントを放送してくれた。この石井部隊の実態を初めて日本に知らせたのが、ドキュメントプロヂューサー吉川春子である。彼女は昨秋亡くなられたが、「魔の731部隊」として放映された。BSで再放送をしたのでこのことについた私はすぐさま書いた。森村誠一の、731部隊の実態を暴露しベストセラーになった「悪魔の飽食」が出版される15年も前のことである。ところが私のブログに複数の、731部隊の人体実験は中国の作り上げたでっち上げをお前は信じるのかというような内容の書き込みがあった。汚い言葉で書かれていたので削除したが。
日本にはあの戦争の正当性を信じ知恵る人たちが山ほどいる。安倍晋三や稲田朋美を筆頭に、日中戦争やそれに続く太平洋戦争の正当性を主張するのである。稲田に至っては、南京大虐殺をも否定している。
太平洋戦争の終結は東西冷戦の始まりでもあった。東京裁判に対して、ソビエトはハバロスク裁判を行た。旧満州と中国に残された資料を基に行われた、ソビエト主導の裁判である。存在をも否定する人は少なくはないが、今回NHKが裁判の録音レコードを入手した。
因みに、NHKでは全員が死亡したとされているが、吉川氏のドキュメントには当時の”マルタ”の生存者が数人証言している映像もある。
ハバロスク裁判を逃れて日本に戻った医者の、その後の出世振りをNHKは報道していた。私はこの裁判の抄録を見たことがあり、その中には獣医師が数人いたことも確認している。そのほとんどの方は、国立大学の教授になっていたり国立の研究所に奉職されていたり、すでに退官しているかたもいた。彼らが望んだことではなかったかもしれないが、戦争協力を越えた人権に関わる、極めて非人道的なことである。彼らにもその後ろめたさがあったのは疑う余地などない。終戦時に施設を破壊し、資料やデータを破棄したりアメリカに提供を条件に放免されていることが、如実にそれを物語っている。
私が教えていただいた教授の名前もその中にあり、先生は人獣共通伝染病をドクター論文にされていた。実態は不明ではあるが、人間の感染例は人体実験を疑われる内容であった。そのことを知ったのは、彼らの多くが鬼籍に入ってからである。
時間は歴史を風化させ、不都合なものを意図的に消し去り、耳障りの良いもだけを残そうとする。731部隊で繰り返された人体実験がそのよい例であり、私たちは忘れてはならない。
コメント (6)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お上に従順な日本人

2017-08-16 | 戦争
昨年8月15日に「終戦の日に思う事」を書いた。日本が8月15日を終戦の日とほとんどの人が思い込んでいるが、それはポツダム宣言を受けたことを国民に、天皇が表明した日でしかない。改めて9月2日を終戦の日として提案したい。とりわけ北海道では、この18日間の間に、ソビエトが縦横に領土を獲得していった痕跡があり、人々の中にも怨念として残っているのである。8月9日には根室半島の先端の納沙布岬に右翼の街宣車が大量に終結して、北方領土返還を千島列島に向けてガンガンやっていた。街宣車の大声はこの時のためにあるかと思われたが、今はその面影も失せてしまっている。因みに8月9日は、ポツダム宣言に署名していないソビエトが日本に参戦した日である。
ソビエトは、終戦を9月2日としいる。少なくとも、中国や韓国や東南アジア諸国は日本軍が撤退した、8月15日を終戦記念日や解放の日としているが、西欧では9月2日を第二次世界大戦の終わった日としている。
日本政府が、ソビエトに敗戦の通知を怠ったのを良いことに、スターリンが樺太や千島や満州に兵を進める手を緩めなかった。日本の官僚(軍部も含む)の失態である。残念ながら千島をソビエト、ロシアが占拠する正当な理由はなくはない。8月15日が戦争が終わった日と信じてやまない日本人は、何と官僚に従順なことであろうか。

NHKは会長が代わったためではあるまいが、新たな資料の発見に伴う731部隊に加えて、インパール作戦も実態も放送した。獣医師になりたての頃、インパール作戦の生き残りの酪農家の方がいた。彼は戦友に申し訳ないと生涯結婚しなかった。たった一人で、黙々と乳搾りをしていたが、地域では変人扱いされ外にはほとんど出ることなく、地域の集会度には顔を出すことがなかった。彼は弾薬などの物資が不足したために、作戦は遂行できなかったと無念の言葉を口にしていた。
しかしこのインパール作戦は、太平洋戦争で最も無謀な作戦と言われている。知人の酪農家の言葉は、気概を込めた言葉をいつも口にしていたが、作戦については否定的なことは口にSていない。そういえば横井匠一さんや小野田寛郎さんたちも作戦への批判は口にしていない。恥ずかしながら戻ってきたというのである。
食糧の補給も弾薬も限られた中の行軍の死者は、作戦終了後の方が多い。餓死か病死が圧倒的である。最高指揮官の牟田口廉也中将は戦後も生き残っていたが、晩年のインタビューに答え作戦は必要であり無謀であることを否定している。
NHKの番組の最後に96歳の元兵士が車いすで登場したのには驚かされた。松本清張の、「砂の器」の最終場面を思い起こさせたが、兵士が死ぬことが前提だった作戦に嗚咽した。
多くの国民が、お上の意向に従順な国民性は、安倍晋三のバカさかげんに辟易し、ようやく気が付き始めている。
コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港