韓国政府は1月14日に、電力の原発依存を2035年までに29%にすると発表した。従来の計画では、2030年までに41%とするとしていた。大幅な下方修正である。
韓国では、原発の制御ケーブルの安全証明の偽装や、日本の福島原発事故を受けて、政府の諮問委員会が22~29%に引き下げるよう提言していた。
韓国の原発は現在23基、総電量のほぼ30%を占めている。現状維持と言える。現状維持ということのなるであるが、計画の下方修正は歓迎すべきである。
アジアでは日本に次いで、原発を稼働させた台湾では、現在6基が稼働しているが、7基目が30年以上経っても完成していない。日本同様の地震大国台湾は、原発ゼロへ向けた国民の声が上がっている。
安倍政権は、安全性の確認という言葉をベールにかけてはいるが、再稼働への道を探っている。トルコやベトナムなどへ、原発の輸出まで画策している。安倍政権は福島原発から何も学んではいない。
因みに、中国は2030年までに60基、2050年には230基の原発を計画している。事故が起きた列車を検証することなく埋めようとする国家の原発には、背筋が凍る想いがする。
福島原発から何も学ぼうとしないのは、中国と安倍政権に共通する、ナショナリズムの高揚がある。
空には切れ目がないことを思うと、ソラ怖ろしい限りである。
羅臼港
春誓い羅臼港