「アベンジャーズ」シリーズをはじめとしたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の各作品で活躍した、スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウが単独で主役を務めた作品で、孤高の暗殺者だったブラック・ウィドウがなぜアベンジャーズになったのか、知られざる物語が明らかにされる。物語の時代設定は「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」と「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」の間で、ブラック・ウィドウがアベンジャーズから離れていた時期に起こった出来事を描く。ブラック・ウィドウの前に突如現れた、“妹”エレーナ。姉妹は、自分たちを暗殺者に育てたスパイ組織「レッドルーム」の秘密を知ったことで命を狙われる。唯一の味方は、かつて組織が作り出した“偽りの家族”だけだった。しかし、その家族の再会によってレッドルームの恐るべき陰謀が動き出す。エレーナ役は「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」でアカデミー助演女優賞にノミネートされたフローレンス・ピュー。監督は、「ベルリン・シンドローム」のケイト・ショートランド。2021年7月8日から劇場公開され、7月9日からDisney+でも配信(追加料金が必要なプレミアアクセスで公開)。(映画.comより)
<2021年7月11日 劇場鑑賞>
すさまじい映画でしたね。ブラック・ウィドウの人生、劇的過ぎる。映画なんだから当たり前と言ってしまえばそれまでですが、よくこれだけの話を創造しますね。ウィドウたちのアクション、お互いにやりあう言葉の応酬、すべてが辛辣で過激で、でも真実を突いてて、見ているこちらはなんだか疲れました。主演のスカーレット・ヨハンソンもさることながら、妹役のフローレンス・ピューも、さすが「ミッドサマー」の主演女優、あるいは「若草物語」一番したたかな末妹、一筋縄ではいかない女性をリアルに演じていて貫禄でした。個人的なことを書いて申し訳ないのですが、同日に「ピーターラビット2」も見ました。彼女は、ここで純粋にピーターたちを「かわいい」と信じて疑わないミアみたいな女性は演じられないでしょうね。それも個性だから、単に女優としての住み分けってだけだと思いますが。さすがに姉さん(スカーレット)に「上から降りてきた時の、足を開いた決めポーズは何よ。髪を後ろにパッと振ってさ」なんて言った時は「ええやんか!別に」と思いました。いちいち辛辣過ぎる(笑)。
まぁとにかく、才能を見込まれた女性たちを「ウィドウズ」として密かに鍛錬・洗脳する組織があったってことです。彼女たちはその一員だったわけですね。時には家族を装って”普通人たちの世界”をスパイしなければならないこともありました。子供には過酷すぎますね。なかでもスカーレットはピカイチの才能が光っていたわけです。その組織の親玉がレイ・ウィンストン。ここに英国の個性派俳優が出てきたのが意外でした。大まかに言ってしまえば、彼女たちの、組織からの自立がテーマです。もちろん、簡単にはいかないわけですが。
話が「アベンジャーズ」シリーズ(キャプテンアメリカなど、個々のものも含む)とすべてつながっているので、記憶がおぼろげだとついてゆけない感じでした。すべてを網羅して見たはずなのですが(映画のみ。コミックの知識はまったくなし)、よくわからないこともありました。特に、スカーレットの父親役アレクセイが、過去キャプテンアメリカと相まみえたことをしきりに自慢するのですが、それ、記憶にないです。どこかで描かれていたのでしょうか。
ラスト近くで、オルガ・キュレンコが意外な役で登場します。「あっ」と思いました。
凄まじすぎる人生、私には無理ですが、耐えれた彼女たちはやっぱり特別なんですね。尊敬します。ラストのラスト、クレジットが終わった後に、ワンシーン入ります。続編を示唆するものなのでしょうが、私は「ち、違う・・・」と思いました。それもすべて意図的なものなのかもしれませんが。
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