田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

人肉村(Butchers)

2021年08月30日 18時01分48秒 | 日記

Movie Review - Butchers (2020)

Butchers (2020) - IMDb

Butchers (2020) – Review | Horror Slasher Movie | Heaven of Horror

 カナダのテレビ界で演出家やカメラマンとして活躍してきたエイドリアン・ラングレー監督が手がけ、人を食らう狂気の一家に捕らわれた若者たちが体験する血みどろの恐怖を描いたバイオレンスホラー。ドライブ旅行に出かけた男女4人の若者たちが、自然豊かな郊外の一本道を走っていたところ、車が故障して立ち往生してしまう。そんな彼らを、森の陰から“獲物”として狙う者たちがいた。近くの村に住むワトソン一家は道に迷った者たちを拉致しては捕獲し、男は食料に、女は繁殖の道具に利用するという、狂気の食人一家だった。若者たちはワトソン一家に次々と捕らえられ、監禁されていく。「UFO 侵略」「レベル15」などで活躍するイギリスの俳優サイモン・フィリップスが食人一家の長男を怪演。(映画.comより)

 

 

 

<2021年8月29日 劇場鑑賞>

 こんな意外な映画が、田舎で一日一回だけ上映されてる!よく知らないけど、とにかく行こう、と。

 映画見始めの若い頃は、人並みに怖い映画や気色悪い映画は避けてた私。他にも一杯見たい映画があったってこともあるのだけれど、お金払って怖い思いをするなんてなぁ、と思っていました。ぜんぶ一緒くたにしていたけれど「ゾンビ」など、名作と呼ばれるものは、その時代を現すメッセージ性が高い、と知ったのは、ずっと後のことです。なので「悪魔のいけにえ」や「13日の金曜日」シリーズ、「チャイルドプレイ」シリーズなどは見ていません。が、情報があふれている現代、なんとなくその「感じ」だけは掴んでいると思っています。何が言いたいかというと、つまり今回の映画はそれらとどう違うのか、と思うくらい斬新さに乏しかったのではないか、ということです。

 とある森の奥深くに佇む一軒家。兄弟が母を弔うシーンから始まるこの映画は、理屈っぽくてよくしゃべる兄と、力は強いが明らかに知恵が劣ると思われる弟、そして彼らの叔父とその異常な息子(ほとんどバケモノ。普段は幽閉されている)、登場人物は以上です。あと、もちろん被害者たちとね。

 たまたま何もない森の中でエンストした車に乗っていた人たちを襲い、男たちは食べ、女たちは繁殖の道具とする、そんな感じです。でも、そんな”たまたまエンスト”なんて、故意に何かを仕掛けない限り、それほど頻繁には起きないだろうし、彼らは普段、他の物を食していたのでしょうね。バックグラウンドもよくわかりません。どういういきさつでそんなところに住んでいるのか、母親はなぜ亡くなったのか、カニバリズムは親(あるいは先祖)の代からなのか、女たちを妊娠させてきたのなら、その子供たちはどうしたのか。また、いなくなった若者たちを捜索する人々は来なかったのか。表向きに自動車修理の店はあるみたいだけれど、少し離れた家はハエや虫が飛び交う不潔極まりないあばら家で、外にはナタ(オノ?)と人肉がそのまま置いてあって、誰が見ても怪しいのに。「ファーゴ」(映画)みたい。

 エンストしたのが年寄りでも、やっぱり食べるのかな。私個人的には、おしゃべりが過ぎる兄にうんざりでした。うるさすぎる。王道と言えば王道な映画でしたが、人肉食らう直接描写はほとんどないし、若者たちの描写も薄っぺらいし(それはそんなものかもしれんけど)、すべてを丸く収めてしまった感じのする映画でした。その分、見やすいのかもしれませんが。

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