「ハリー・ポッター」シリーズでおなじみのイギリスの名女優マギー・スミスが、16年間にわたり主演してきた舞台劇の映画化で、スミス扮する風変わりなホームレスの老女と劇作家の奇妙な絆を描いたドラマ。北ロンドン、カムデンの通りに止まっている黄色いオンボロの車で暮らすミス・シェパード。近所に引っ越してきた劇作家のベネットは、路上駐車をとがめられているミス・シェパードに声をかけ、親切心から自宅の駐車場に招き入れる。それから15年、ミス・シェパードはベネットの家の駐車場に居座り続け、ベネットは、高飛車で突飛な行動をとるミス・シェパードに時折、頭を抱えながらも、なぜかフランス語に堪能で、音楽にも造詣の深い彼女に惹かれていく。脚本を手がけた劇作家アラン・ベネットの実体験に基づく物語で、舞台版に続きスミスがミス・シェパードに扮し、ベネット役をロイヤル・シェイクスピア・カンパニーなど舞台で活躍するアレックス・ジェニングスが演じている。(映画.comより)
<2021年6月25日 録画鑑賞>
2015年、BBCfilm。自分で録画しておきながら、もっと古い映画だと思ってました。
ミス・シェパードは、ボロのバンに寝泊まりする老人でありながら、皮肉屋で毒舌。これだけ言えるというのは、頭のいい証拠なんだろうと思うけれど、なんともまぁ驚きました、最初は。人んちに住み着いたり、勝手に路上駐車して住み着いたりしているというのに。しかし、この街に住む裕福な人たちは貧しい人を邪険にはしません。それはみっともないことだと認識しているし、富める者は恵まれないものに分け与える、というのが欧米の当たり前の価値観だからだと思います。寄付文化は日本とまったく違うレベルだし。なんだかんだ言って、皆で彼女のことを心配しているのです。まぁ人生は本当にいろいろあるし、教養があるらしい老婦人、なんか憎めない感じでした。近所にいれば、きっと私も心配します。
それでも、やっぱりイギリス独特の文化だなぁ、と感じました。皮肉の言い方とかね。悪気はないんです、でも日本人とはやっぱり違う。結論から言うと、おもしろかったです。楽しめました。
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