ニューヨーク派の雄、ウッディ・アレンが長年の夢であったミュージカルに初挑戦した野心作。複雑な家庭に育った少女を主人公に、その一家の恋模様を陽気な歌とダンスで彩ってゆく。アラン・アルダ、ドリュー・バリモア、ナタリー・ポートマン、ジュリア・ロバーツほか豪華共演陣にも注目。ニューヨーク、マンハッタンに暮らすボブ&ステフィ夫妻と子供達。一見何不自由ない生活を送る彼らも、それぞれが少しずつ恋の悩みを抱えていた。そんなリッチな一家とその友人たちをめぐる恋愛ゲームは、やがて意外な結末を迎えてゆく-。(allcinema ONLINEより)
<2017年6月27日 netflix鑑賞>
公開当時、「ウディ・アレンがミュージカル?」って、かなり驚いた記憶です。音楽に造詣が深いことは聞き知っていても、ミュージカルのイメージはなかったからです。
お話は上にある通りで、いろんな話がオムニバス的に進んでゆきます。エドワード・ノートンと幸せな婚約をしているはずのドリュー・バリモアが”危険な男”ティム・ロスに惹かれてしまったり、いつもながらの気弱なウディ・アレンが、ジュリア・ロバーツの気を引くために卑怯な手を使ったり。超リッチな人々の道楽が、結局見当違いなボランティアだったり。皮肉満載なのですが、それらの話がイマイチまとまっていない感じです。で、結論から言うと、俳優陣はとても豪華で見ごたえがあったものの、個人的には期待していたほどではなかったと思いました。いやもちろん、ミュージカルに対する私の理解力が低いだけなのかもしれません。が、適度に皮肉で適度におもしろいいつもの監督作のほうが好みかなぁ、と思いました。インテリ過ぎる映画は苦手ですけどね。
アレン監督、その後ミュージカルは作ってないですよね?赤字でも出したのかなぁ(笑)。そういえば、監督作も以前ほど来てないような気がする。まぁもう人生、一服している時期なのかもしれませんけど。またキレキレに笑える作品を待ってます、監督。