「エターナルズ」「新感染 ファイナル・エクスプレス」のマ・ドンソク演じる型破りな刑事が犯罪組織と壮絶な戦いを繰り広げる人気クライムアクションシリーズ第3弾。
7年前のベトナムでの凶悪犯一斉検挙に関わった怪物刑事マ・ソクトは、ソウル広域捜査隊に異動し、ある転落死事件を捜査していた。そして捜査を進める中で、事件の背後に新種の合成麻薬と、日本のヤクザが関わっているという情報を掴む。一方、ヤクザの一条親分は、麻薬を盗んだ組織員たちを処理するため、「ヤクザの解決屋」と呼ばれる極悪非道な男リキを、極秘裏にソウルへ送りこむ。さらに汚職刑事のチュ・ソンチョルが消えた麻薬の奪取をもくろんでおり、マ・ソクトはリキ、チュ・ソンチョルという2人の凶悪な敵を相手に、三つどもえの戦いを繰り広げる。
主人公マ・ソクト役をマ・ドンソクが演じるほか、リキ役を青木崇高、ソンチョル役を「神と共に」シリーズ、ドラマ「秘密の森」のイ・ジュニョクが演じ、ヤクザの親分役として國村隼が顔をそろえる。(映画.comより)
<2024年4月14日 劇場鑑賞>
ドンソク兄貴のシリーズも3作目になったのですね。兄貴、お疲れ様です。映画は「寅さん」シリーズのごとく、同じような内容ながら、ここぞという時には兄貴が必ず登場し、爽快極まりなく問題を解決してくれるので、後味スッキリ、何の心配もなく見れる映画となってます。
最初の掴みから、もう兄貴ワールド全開。何の説明もなく、人々が争っています。道行く交通も遮断し、殴り合いのけんか。一般の人も巻き込まれていたんだっけかな、細かいことはもう忘れたけれど、とにかくワルそうな若者たちが暴れているわけです。すると、大仰な音楽と共に兄貴の乗ったでっかい車が斜めに横づけ。「なんの騒ぎや!」の一喝から始まって、あふれるアホたちを瞬殺。結局なんの争いだったかわからないけれど、冒頭からスッキリ(笑)。
そして、悪徳警察官がいたり、日本のヤクザがいたりするんだけれど、とにかく悪い奴らが入り乱れて争うなか、我らがドンソク兄貴が着実に問題を解決してゆく、そういう映画です。
ユーモアもたっぷり。口を割らない男には「おい、掃除しようか」と仲間に声かけ。すると、兄貴の同僚・後輩が一斉に部屋掃除。監視カメラのレンズも例外なく拭き掃除したところで、再び映像が映ると例の男は血まみれに(笑)。いや、血まみれは言い過ぎかもしれないけれど、とにかくボコボコに。知っていることをペラペラしゃべり始めます。
また、違うシーンでは、ラブホテルの一室で尋問することに。椅子に座った男と対面する形でベッドに腰かけた兄貴。「暗いな。電気をつけろ」。点灯した瞬間、ラブリーな音楽と共に回転するベッド。キラキラな照明と共に一周廻って来る兄貴。「消せ」。
あ~可笑しかった。日本人も頑張ってました。青木崇高は本当に強かったし、國村隼の迫力ときたら。さすがです。内容に斬新さはないけれど、充分爽快に楽しめる映画です。おすすめです~。