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<1>新型コロナワクチン前夜のこと
2020(令和2)年が始まった時から次第に、というよりまたたく間に、「新型コロナウイルス」こと「COVID⁻19」という、今まで見たことも経験したこともない、得体のしれないものが忍び寄ってきていることを感じさせられた。
それが実際に、世界中に拡大・蔓延しパンデミック(感染症の世界的大流行)と確定されたとき、歴史や資料や報道でしか知らない"コレラの大流行"とか"スペイン風邪が世界に蔓延"というのと同じ類の時代に、今は入っているのだと感じた。
新型コロナ感染者は、日本でも世界各国でも日ごと目に見えて増えていくのを、連日報道される統計数字を見て、その恐怖と畏怖にまみれた不安対象が見えないだけに、気持ちは晴れ晴れとしたり高揚したりすることは極度に少なくなった。
みんなが、マスクをつける、手を洗うといった防御以外になす術もなく、他人との接触も極力控えるという生活を余儀なくされたのだった。
「不要不急」の外出を控え、「緊急事態宣言」も経験した。戒厳令より、まだましだろうが、これからも緊急事態宣言を受けるといったことはあるだろうかと考えてもみた。
もともと私は家にいることが多いので、それまでの生活と基本的には変わらないのだけれど、外の空気が違った。街中を歩いても、どこも言いしれぬ不穏な空気が流れているのだ。この空気の中に、コロナウイルスが混じっているという潜在意識があったのかもしれない。
新型コロナウイルスの発生から1年後の2020年の年末で、コロナ感染者は世界中で8千万人を超え、死者数は190万人にのぼった。
蔓延する新型コロナウイルスに対する最大の防御対処法は、ウイルスに対するワクチンの開発だということだったが、それがいつになるかは不明のまま月日は進んでいった。
<2>2021年はワクチン争奪年
2021(令和3)年になると、開発されたコロナワクチンをEU先進国やアメリカなどで接種が始まった。
日本国内でのワクチン開発はどうなっているのだろうと気になっていたが、いつになるかわからない日本国内の開発までは待っておれないと踏んだのか、日本政府は先行していた米ファイザー社、米モデルナ社、英アストロゼネカ社とワクチン供給の交渉を行っていた。
アメリカやイギリスをはじめとするEU先進国の接種が進むなか、あとに回された日本は後れをとっていた。
供給開始されたコロナワクチンは世界各国、とりわけ先進諸国の争奪戦の様相を帯びていた。見かねてWHOのテドロス・アダノム事務局長は、この感染症の性質上、世界各国が均等に供給されることが重要だと声明を出したほどだ。
EU先進各国に後れをとっていた日本は、それでもファイザー社との粘りの交渉の結果、2月17日、日本における医療従事者(約480万人)向けワクチン接種が開始された。
そして、4月12日、65歳以上の高齢者(約3,600万人)向けのワクチン接種が開始されることになった。その後、64歳以降の人へと移っていくこととなった。
5月7日、菅首相が「1日100万回の接種を目標とし、7月末を念頭に希望するすべての高齢者に2回の接種を終わらせるよう自治体をサポートする」と表明。
※「パンデミック・コロナの時代② 世界を走らせたワクチン喧騒曲」参照。
<3>日本でワクチン接種が始まった日
2021年春、コロナワクチンを不安視する人(専門家も含めて)もいたが、新型コロナウイルスの感染者および死者が拡大している状況で、多くの人が1日も早いワクチンを接種しようと待ち望んでいた。
そして4月、ワクチン接種券が各人に送られた。
ワクチン接種の段取りは全国の各自治体に任せられていた。だから、各人に送られる接種券の送付日、接種の予約開始日、接種日、接種会場などは、自治体ごとに違っていた。
ワクチン接種を希望する人は、まず摂取する日の予約をとらないといけない。
予約方法は、電話かインターネットであった。
5月に入って予約受け付けを開始する自治体が出てきて、テレビ新聞等のマスコミで報道された。
そのなかでも横浜市は早かったと記憶しているが、その予約開始のいきさつはおそらく予約者が殺到すると思われたが、その予想を超えるものであった。
電話はすぐにかからなくなったし、インターネットもすぐにつながらなくなったというものだった。何日かして、各自治体とも予約がとりにくい状況は続いているが、それでも電話より インターネットの方がまだましだという情報であった。
<4>ワクチン予約奮戦記
東京都多摩市は広報誌で「新型コロナウイルスワクチン接種、臨時号」(令和3年4月28日)が出て、高齢者向けのワクチン接種の段取り、日程が発表された。(写真)
・75歳以上、(予約受付開始日)5月6日午前9時~、(集団接種開始日)5月12日~。
・65歳~74歳、(予約受付開始日)5月19日午前9時~、(集団接種開始日)5月26日~。
という2段階方式だった。
2021年5月、私は、予約受付開始日の初日、インターネットで予約するため、パソコンで市のワクチン予約サイトを開いて机に座った。
朝9時から予約開始とあるので、普通の人は別段朝早い時間ではないのだろうが、夜型の私としてはその日は早起きしたのである。
入力は、説明書によると、画面にそって以下の通りである。
➀接種券に記載されている予約受付コード、確認番号を入力。②接種会場(多摩市の場合3か所から)を入力。③接種日の選択。④時間帯を選択。
で、完了である。
壁に架けてあるソーラー時計が朝の9時を回ったのを見て、おもむろにパソコンの予約サイトの画面を開いた。余裕を持って開いたのであった。
しかし、繋がらない。慌てて、もう一度やり直したが同じであった。ウムム……
しばらく時間をおいて、再度挑戦したらサイトに繋がった。すぐに予約しようと思ったら、そこには「本日の予約は終了しました」との文字があった。
私は愕然とした。まだ予約開始スタートしたばかりなのに。サイトを開いたのは9時すぐ、おそらく9時2分ぐらいである。
多摩市も御多分に漏れず予約殺到、炎上かと、その日は諦めた。
それでも、もしや電話が繋がるかもと思いなおして、指定のコロナワクチンの予約専用ダイヤルを押してみた。当然、繋がらなかった。
予約開始2日目、初日の2分が致命的だったのだと思い、9時ジャストにはパソコンの画面を開いて待ちうけた。今度は9時の、時計の秒針が12(0秒)を過ぎるのを待って、サイトの画面に繋げた。
おっと、今回は繋がった。
よしっ、と思って、➀の予約受付コードを入力し、次に移行した。②の接種会場をちらと見たところで、突然「本日の予約は終了しました」との文字が出た。
ウムム……何としたことか。もう一歩のところだったのに。
明日、また早起きしないといけない、やれ、やれ、との思いだった。
悔しいので、近くに住む同年代の知人の老人に電話してみた。すると、彼も9時からパソコンで予約をとろうとしたが、私と同じで2日連続でダメだったと言った。
小金井市の知人は、意外と簡単に予約がとれたと言った。
ウム、自治体によって、だいぶん温度差があるようだ。
予約開始3日目、またまた9時前に体制を整えて待ち構えた。
9時03秒ぐらいに予約サイトにアクセスした。9時より前にアクセスしても繋がらないのは確認済みであった。
今回は繋がって、最後の完了まで遂行できた。
ワクチンの予約ができて、ひとまず安堵した。これで、新型コロナウイルスの不安からだいぶん解放されるという思いだった。
*
第1回目のコロナワクチンの接種は、5月22日の夕方3時半からだった。
接種会場は、私が買い物に行く通りにある新築されたばかりのIT会社の1階大会議室の開放的なフロアーで、大人数で行われた。市およびその関連者(アルバイトも含めて)が受け付けや案内を行っていて、病院のような陰湿さはなく、明るい空気に充ちていた。
接種を終わった後は、何だか解放された気分になっていた。言われていた副反応も、接種された方の左肩が少し痛かった程度で、ほとんどなかった。
2回目のワクチン接種は、多摩市の場合、自動的に3週間後に同じ時間・会場での予約が組まれ、いちいち自分で再予約する必要のない仕組みとなっていた。その日が都合の悪い人は、自分で変更すればいいだけのことだった。
ということで、2回目の接種は同じ会場で、6月12日に行った。
*
政府は、7月末時点で高齢者(約3,600万人)の8割程度が2回接種を終えていると発表した。
依然、新型コロナの波は続いていて、この年、春の第4波ではアルファ株が流行。
夏の8月には、特に高齢者には重症化率の高いとされるオミクロン株による第5波の到来があった。
オミクロン株による高齢者への被害浸蝕を考えると、波の襲来からかろうじて切り抜けられたかの早急対応を要する時期だった。
その後、64歳以下の一般人の接種率も、日本は先行した欧米先進国に比肩する高さまで急速にアップしていった。
振り返ってみれば、当時の菅首相は世論(マスコミ)に叩かれはしたが、日本の遅れたワクチン対策を取り戻すかのように、ファイザー社のCEOと直談判を強行したり、「1日100万回のワクチン接種の実施」に見るように、その突破力は見直されてしかるべきであろう。
※参考データとして、コロナワクチン接種が始まったこの時期の、日本と世界のコロナ感染状況を記しておこう。
▷ 2021年4月1日
・日本=(感染者数)47万7691人、前日比+2605、(死者数)9194人、前日比+18。
・世界全体=(感染者数)1億3006万596人、(死者数)294万6957人
▷ 2021年7月1日
日本=(感染者数)80万1337人+1754、(死者数)1万4808人+24
世界全体=(感染者数)1億8314万8254人、(死者数)398万5219人
▷ 2021年10月31日
・日本=(感染者数)172万2343人+228、(死者数)1万8267人+7
・世界全体=(感染者数)2億4741万712人、(死者数)503万56人
(日本経済新聞、「新型コロナウイルス感染 世界マップ」)
<5>コロナの時代の終焉!
2023(令和5)年の2月現在、日本は新型コロナウイルスを5月8日から感染症法上、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げるとした。
期せずして、「パンデミック」という初めての体験をした。俯瞰的に言えば、人類が共有した。
新型コロナウイルスの発生から3年がたって、特別で特殊な存在だった新型コロナウイルスが特別なものではなくなる終焉期を迎えるという、時の過度期であるのを見て、改めてコロナの時代を記憶に刻んでおこうと思った。
とはいえ、コロナの時代が終わったわけではない。日本では、いや世界中でも、新型コロナウイルスは異株に変種して、生き続けていることを忘れてはならないだろう。
現在の新型コロナウイルスの感染状況は、
・日本=(感染者数)3296万158人、前日比+2万7378、(死者数)7万579人、前日比+181。
2023(令和5)年2月11日(朝日新聞)
・世界全体=(感染者数)6億7170万6664人、(死者数)684万4614人。
2023(令和5)年2月5日(「日本経済新聞・新型コロナウイルス感染 世界マップ」)
2020(令和2)年が始まった時から次第に、というよりまたたく間に、「新型コロナウイルス」こと「COVID⁻19」という、今まで見たことも経験したこともない、得体のしれないものが忍び寄ってきていることを感じさせられた。
それが実際に、世界中に拡大・蔓延しパンデミック(感染症の世界的大流行)と確定されたとき、歴史や資料や報道でしか知らない"コレラの大流行"とか"スペイン風邪が世界に蔓延"というのと同じ類の時代に、今は入っているのだと感じた。
新型コロナ感染者は、日本でも世界各国でも日ごと目に見えて増えていくのを、連日報道される統計数字を見て、その恐怖と畏怖にまみれた不安対象が見えないだけに、気持ちは晴れ晴れとしたり高揚したりすることは極度に少なくなった。
みんなが、マスクをつける、手を洗うといった防御以外になす術もなく、他人との接触も極力控えるという生活を余儀なくされたのだった。
「不要不急」の外出を控え、「緊急事態宣言」も経験した。戒厳令より、まだましだろうが、これからも緊急事態宣言を受けるといったことはあるだろうかと考えてもみた。
もともと私は家にいることが多いので、それまでの生活と基本的には変わらないのだけれど、外の空気が違った。街中を歩いても、どこも言いしれぬ不穏な空気が流れているのだ。この空気の中に、コロナウイルスが混じっているという潜在意識があったのかもしれない。
新型コロナウイルスの発生から1年後の2020年の年末で、コロナ感染者は世界中で8千万人を超え、死者数は190万人にのぼった。
蔓延する新型コロナウイルスに対する最大の防御対処法は、ウイルスに対するワクチンの開発だということだったが、それがいつになるかは不明のまま月日は進んでいった。
<2>2021年はワクチン争奪年
2021(令和3)年になると、開発されたコロナワクチンをEU先進国やアメリカなどで接種が始まった。
日本国内でのワクチン開発はどうなっているのだろうと気になっていたが、いつになるかわからない日本国内の開発までは待っておれないと踏んだのか、日本政府は先行していた米ファイザー社、米モデルナ社、英アストロゼネカ社とワクチン供給の交渉を行っていた。
アメリカやイギリスをはじめとするEU先進国の接種が進むなか、あとに回された日本は後れをとっていた。
供給開始されたコロナワクチンは世界各国、とりわけ先進諸国の争奪戦の様相を帯びていた。見かねてWHOのテドロス・アダノム事務局長は、この感染症の性質上、世界各国が均等に供給されることが重要だと声明を出したほどだ。
EU先進各国に後れをとっていた日本は、それでもファイザー社との粘りの交渉の結果、2月17日、日本における医療従事者(約480万人)向けワクチン接種が開始された。
そして、4月12日、65歳以上の高齢者(約3,600万人)向けのワクチン接種が開始されることになった。その後、64歳以降の人へと移っていくこととなった。
5月7日、菅首相が「1日100万回の接種を目標とし、7月末を念頭に希望するすべての高齢者に2回の接種を終わらせるよう自治体をサポートする」と表明。
※「パンデミック・コロナの時代② 世界を走らせたワクチン喧騒曲」参照。
<3>日本でワクチン接種が始まった日
2021年春、コロナワクチンを不安視する人(専門家も含めて)もいたが、新型コロナウイルスの感染者および死者が拡大している状況で、多くの人が1日も早いワクチンを接種しようと待ち望んでいた。
そして4月、ワクチン接種券が各人に送られた。
ワクチン接種の段取りは全国の各自治体に任せられていた。だから、各人に送られる接種券の送付日、接種の予約開始日、接種日、接種会場などは、自治体ごとに違っていた。
ワクチン接種を希望する人は、まず摂取する日の予約をとらないといけない。
予約方法は、電話かインターネットであった。
5月に入って予約受け付けを開始する自治体が出てきて、テレビ新聞等のマスコミで報道された。
そのなかでも横浜市は早かったと記憶しているが、その予約開始のいきさつはおそらく予約者が殺到すると思われたが、その予想を超えるものであった。
電話はすぐにかからなくなったし、インターネットもすぐにつながらなくなったというものだった。何日かして、各自治体とも予約がとりにくい状況は続いているが、それでも電話より インターネットの方がまだましだという情報であった。
<4>ワクチン予約奮戦記
東京都多摩市は広報誌で「新型コロナウイルスワクチン接種、臨時号」(令和3年4月28日)が出て、高齢者向けのワクチン接種の段取り、日程が発表された。(写真)
・75歳以上、(予約受付開始日)5月6日午前9時~、(集団接種開始日)5月12日~。
・65歳~74歳、(予約受付開始日)5月19日午前9時~、(集団接種開始日)5月26日~。
という2段階方式だった。
2021年5月、私は、予約受付開始日の初日、インターネットで予約するため、パソコンで市のワクチン予約サイトを開いて机に座った。
朝9時から予約開始とあるので、普通の人は別段朝早い時間ではないのだろうが、夜型の私としてはその日は早起きしたのである。
入力は、説明書によると、画面にそって以下の通りである。
➀接種券に記載されている予約受付コード、確認番号を入力。②接種会場(多摩市の場合3か所から)を入力。③接種日の選択。④時間帯を選択。
で、完了である。
壁に架けてあるソーラー時計が朝の9時を回ったのを見て、おもむろにパソコンの予約サイトの画面を開いた。余裕を持って開いたのであった。
しかし、繋がらない。慌てて、もう一度やり直したが同じであった。ウムム……
しばらく時間をおいて、再度挑戦したらサイトに繋がった。すぐに予約しようと思ったら、そこには「本日の予約は終了しました」との文字があった。
私は愕然とした。まだ予約開始スタートしたばかりなのに。サイトを開いたのは9時すぐ、おそらく9時2分ぐらいである。
多摩市も御多分に漏れず予約殺到、炎上かと、その日は諦めた。
それでも、もしや電話が繋がるかもと思いなおして、指定のコロナワクチンの予約専用ダイヤルを押してみた。当然、繋がらなかった。
予約開始2日目、初日の2分が致命的だったのだと思い、9時ジャストにはパソコンの画面を開いて待ちうけた。今度は9時の、時計の秒針が12(0秒)を過ぎるのを待って、サイトの画面に繋げた。
おっと、今回は繋がった。
よしっ、と思って、➀の予約受付コードを入力し、次に移行した。②の接種会場をちらと見たところで、突然「本日の予約は終了しました」との文字が出た。
ウムム……何としたことか。もう一歩のところだったのに。
明日、また早起きしないといけない、やれ、やれ、との思いだった。
悔しいので、近くに住む同年代の知人の老人に電話してみた。すると、彼も9時からパソコンで予約をとろうとしたが、私と同じで2日連続でダメだったと言った。
小金井市の知人は、意外と簡単に予約がとれたと言った。
ウム、自治体によって、だいぶん温度差があるようだ。
予約開始3日目、またまた9時前に体制を整えて待ち構えた。
9時03秒ぐらいに予約サイトにアクセスした。9時より前にアクセスしても繋がらないのは確認済みであった。
今回は繋がって、最後の完了まで遂行できた。
ワクチンの予約ができて、ひとまず安堵した。これで、新型コロナウイルスの不安からだいぶん解放されるという思いだった。
*
第1回目のコロナワクチンの接種は、5月22日の夕方3時半からだった。
接種会場は、私が買い物に行く通りにある新築されたばかりのIT会社の1階大会議室の開放的なフロアーで、大人数で行われた。市およびその関連者(アルバイトも含めて)が受け付けや案内を行っていて、病院のような陰湿さはなく、明るい空気に充ちていた。
接種を終わった後は、何だか解放された気分になっていた。言われていた副反応も、接種された方の左肩が少し痛かった程度で、ほとんどなかった。
2回目のワクチン接種は、多摩市の場合、自動的に3週間後に同じ時間・会場での予約が組まれ、いちいち自分で再予約する必要のない仕組みとなっていた。その日が都合の悪い人は、自分で変更すればいいだけのことだった。
ということで、2回目の接種は同じ会場で、6月12日に行った。
*
政府は、7月末時点で高齢者(約3,600万人)の8割程度が2回接種を終えていると発表した。
依然、新型コロナの波は続いていて、この年、春の第4波ではアルファ株が流行。
夏の8月には、特に高齢者には重症化率の高いとされるオミクロン株による第5波の到来があった。
オミクロン株による高齢者への被害浸蝕を考えると、波の襲来からかろうじて切り抜けられたかの早急対応を要する時期だった。
その後、64歳以下の一般人の接種率も、日本は先行した欧米先進国に比肩する高さまで急速にアップしていった。
振り返ってみれば、当時の菅首相は世論(マスコミ)に叩かれはしたが、日本の遅れたワクチン対策を取り戻すかのように、ファイザー社のCEOと直談判を強行したり、「1日100万回のワクチン接種の実施」に見るように、その突破力は見直されてしかるべきであろう。
※参考データとして、コロナワクチン接種が始まったこの時期の、日本と世界のコロナ感染状況を記しておこう。
▷ 2021年4月1日
・日本=(感染者数)47万7691人、前日比+2605、(死者数)9194人、前日比+18。
・世界全体=(感染者数)1億3006万596人、(死者数)294万6957人
▷ 2021年7月1日
日本=(感染者数)80万1337人+1754、(死者数)1万4808人+24
世界全体=(感染者数)1億8314万8254人、(死者数)398万5219人
▷ 2021年10月31日
・日本=(感染者数)172万2343人+228、(死者数)1万8267人+7
・世界全体=(感染者数)2億4741万712人、(死者数)503万56人
(日本経済新聞、「新型コロナウイルス感染 世界マップ」)
<5>コロナの時代の終焉!
2023(令和5)年の2月現在、日本は新型コロナウイルスを5月8日から感染症法上、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げるとした。
期せずして、「パンデミック」という初めての体験をした。俯瞰的に言えば、人類が共有した。
新型コロナウイルスの発生から3年がたって、特別で特殊な存在だった新型コロナウイルスが特別なものではなくなる終焉期を迎えるという、時の過度期であるのを見て、改めてコロナの時代を記憶に刻んでおこうと思った。
とはいえ、コロナの時代が終わったわけではない。日本では、いや世界中でも、新型コロナウイルスは異株に変種して、生き続けていることを忘れてはならないだろう。
現在の新型コロナウイルスの感染状況は、
・日本=(感染者数)3296万158人、前日比+2万7378、(死者数)7万579人、前日比+181。
2023(令和5)年2月11日(朝日新聞)
・世界全体=(感染者数)6億7170万6664人、(死者数)684万4614人。
2023(令和5)年2月5日(「日本経済新聞・新型コロナウイルス感染 世界マップ」)
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