リオ五輪も第14日を終え、日本の選手も連日予想以上の大健闘をしていて、毎日テレビの前で応援していると下手なブログなどを書く暇はない。そんな第14日の大ニュースは「バトミントンの女子ダブルス」で高橋・松友が組んだタカマツペアがデンマークのペアに2-1で大逆転し、この競技で男女を通じて日本勢初の金メダルを獲得したことである。
その勝ち方が劇的であった。第1ゲームを落とし、第2ゲームは調子を取り戻して勝ったあとの第3ゲームは、16-16から3連続失点を許した16-19の崖っぷちから、なんと5連続得点という大逆転で勝利した。外国選手に比べて身長も低く体力的にも見劣りするタカマツペアが、絶妙なコンビで金メダルに輝いた。
優勝した後の監督の言葉が言い得ている。「松友はおとなしいコツコツ型。元気で親分肌の高橋と組ませてはと発案した。性格が正反対で学年差のある方が強い」という持論であった。
話は変わるが、芸能人が離婚する記事を見るとき、離婚の理由として表向きかもしれないが「性格の不一致」という表現がよく使われる。性格が完全に一致するということはなかろうが、違いが大きすぎても結婚生活というものは続かないものだと思っていた。
ところが、スポーツでのペアというものは、性格が正反対で歳の差がある方が強いという。いやいや、スポーツといわず結婚生活でも、これは的を射ている言葉かもしれないとも思う。夫婦の2人ともが同年齢で、気が強く、きれい好きで、浪費家では家庭は持たないだろう。
夫婦のお互いが性格を異にしているが、相手を補完するような性格であれば、何ごとも円満に解決するような気がする。奥さんに怒られるようなことがあれば、口応えなどせずに黙って引き下がる。あそこが汚れているといわれれば、黙って掃除機をかけておく。買いたいものがあっても奥さんが欲しいというものを優先させる。
定年退職後は何ごとにつけ奥さんを補完する姿勢を保っておけば、離婚されるようなことはないということを、おぼろげながら分かってはいたが、バトミントンのタカトモペアから確信に至った。