写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

逆転また逆転

2016年08月27日 | スポーツ・山登り・釣り・遊び

 8月24日、首位を突っ走る広島カープは2位の巨人に勝って、ついにマジック20を点灯させた。その後25日、26日と連勝し、マジックは一挙に16となった。27日現在は72勝45敗、残り試合数は24となっている。

 ここまでくれば、少々のトラブルがあっても25年ぶりの優勝は100%間違いない。2か月前の6月26日のこのブログで、今年は広島カープが優勝することを、2位との勝率の差を示して力説していた。この時はまだ42勝29敗の時で、ペナントレース143試合の半ばのころであった。

 今年の広島カープの大きなた特長の一つとして挙げられているのは、逆転勝ちした試合が、現時点でなんと39試合もあるということである。勝ち試合の内、半数以上が逆転勝ちである。ここ3試合も全て逆転勝ち。それも9回2アウトからという劇的なものが何試合もあり、ファンにとっては感激する試合が多い。

 思い起こせば8月6日の対巨人戦である。連敗してゲーム差は4.5に急迫されて迎えた第3戦の9回の裏、菊池が2アウト後の土壇場でホームランを打って同点とした。続いて四球で出塁した丸をおいて、4番の新井がサヨナラ2塁打で8対7と決着を付け、ゲーム差を5.5ゲームに寄り戻した。「後日この日の勝利でカープの優勝は決まった、と言われるような試合であった」とブログに書いたが、今思えばまさにその通りとなったような気がする。

 それにしても今年の広島カープが、逆転勝ちを繰り返すのはどうしてだろう。選手各人の打撃力の向上はいうまでもないが、何かそれ以上のものを感じる。それは何か。

 1.多数のファンの前で、なんとしても結果を出さなければいけないと鼓舞させるファンの力。 2.明確な目標意識を持った選手自身の内なる力。 3.黒田、新井両選手が持っている人間性と背中と、作り出すチームの一体感。 4.各選手の状況をよく掌握して采配を振るう緒方監督・コーチの力。 6.力が傑出した選手がいないことによる団結力。高校野球のチームに似ているか。

 今日からの残り試合は、少々のことはあっても、心静かにテレビ観戦することが出来そうである。