写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

パソコンご乱心

2017年12月09日 | パソコン

 夜、いつものようにノートパソコンに向かってインターネットで検索作業をしていた。一休みをするため一旦蓋を閉じ、再び開けるとデスクトップの画面が出ている。ここまでは今までと何ら変わったことはなかったが、画面の右下に、日ごろは見ることのなかった小さな丸いアイコンのようなものが出ていた。

 なんだろうと思いながら、それをクリックした途端、デスクトップの画面の背景が真っ黒に変化した。そのままYahooのトップページを出してみると、背景はやはり真っ黒で、それまで表示される文字は黒色だったものが、真っ黄色の文字に変わっている。

 あたかも、夜空の星を眺めているような画面に大変身している。このブログを出してみても、同じような画面である。さあ大変、マウスを使えば今まで通りの操作はできるが、なんといっても画面が夜の街のネオンのようにけばけばしすぎる。

 「パソコン 画面 色の変更」と書き込んでネットを検索してみると、コントロールパネルから「設定」を選んで、いろいろと設定変更すれば解決すると書いてある。1時間余り、各種のやり方でやってみるが、解決しない。独力で解決することをあきらめ、翌朝、パソコンを購入した電器店へ持ち込んだ。

 先客が2組いて、対応中の1組は私と同年配の夫婦が、プリンターとパソコンと年賀状を持ち込んで対処してもらっている。20分ばかりかかったが、解決したらしく何度も頭を下げて帰っていった。2組目は、やはり高齢の男で、聞こえてくるトラブルは、パソコンの画面が小さくなったままで、大きくならないという。これは、あっという間に解決し、うれしそうな顔をして帰っていった。

 次は私の番。50歳代の店員にトラブルの状況を説明すると、いろいろ操作をしていたが5分が経った頃ギブアップし、20代の若くててきぱきした男が代わって対応してくれる。ものの3分後、「はい解決しました」で一件落着。おそるおそる「おいくらでしょうか」というと、「15分以内で対処できた時には無料です」と言われ、何度も頭を下げながら、最上級の愛想をして帰ってきた。

 げに恐るべしは、パソコンのご乱心と、それを抑え込んだ店員さんの高等技術。いとも簡単に解決してもらった電器屋さんで、これからも何か買ってあげなくちゃあと思うことしきりであった。