写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

自費出版デビュー

2013年03月28日 | エッセイ・本・映画・音楽・絵画

 岩国エッセイサロンの設立初期のころからの会員であるtatunoko(T)さんが、このたび「日々のことを徒然に」と題して100編のエッセイを本にして自費出版した。サロンに入会以来6年半が経っている。この間、各種新聞のエッセイ欄に投稿を続け、累計掲載数がこのたび100編になったことを記念しての自費出版である。

 Tさんは新聞投稿を機にブログも始め、同じ仲間としても感心するくらい連日ブログの書き込みを続けている。散歩の途中で目にした草花、病院の待合室で見た人の様子、変わりゆく城下町の家並み、四季折々の自然の気配、帰省してくる孫娘さんへの愛おしいまなざしなど、エッセイのテーマは花鳥風月から人の世のことまで多岐にわたっている。それらを感性鋭く切り取って書き貯めたブログの総数は約2,200編余もある。

 エッセイ集に掲載されたものは、書いているブログの中でこれぞというものを選んで推敲を重ね、新聞に投稿し掲載されたものである。ブログに書き貯めたエッセイが多数あることも驚きだが、新聞に投稿しエッセイとしてあるレベル以上であることを認められて掲載されたものが100編に達したということも驚くべき業績である。

 このエッセイ集は、著作はもちろんのこと編集も装丁も何もかもすべてTさんがパソコン技術を駆使しての自作である。そんな貴重な1冊を頂き、陽のあたる部屋の椅子に座って読んでいると、心豊かにそして丁寧にものを見ながら充実した毎日を送っておられることがよく分かる。これからもますます健筆で、活躍されることを仲間と共に期待している。

 本は、26日より市内の書店で発売中とか。近々、新聞社の取材もあるという。装丁も美しいこのエッセイ集を、皆さんもぜひ手に取って読んでみてください。これで岩国エッセイサロンから3人目の自費出版エッセイストがデビューしたことになった。桜も咲き、ホンにめでたい春となった。