耳が長く垂れている犬には、持って生まれた弱点がある。耳の中に湿疹が出来やすい。
ハートリーがここ数日よく耳を掻いていた。めくってみると、少し赤くなっている。湿疹がまた出来た。
土曜日の朝、掛かりつけの犬猫病院へ連れて行った。待合室は犬・猫の患者さん?で満員だった。
椅子に座って隣を見ると、熟年の夫婦連れで、主人がひざのタオルの上に1羽の鳩を乗せている。犬猫病院に鳩とはまた珍しい。
「どうしたのですか?」と、余計なことを訊いてみた。「右目が悪く、物が見えなくなってきている」
どうしてそれに気がついたかと尋ねると、「飼い主の顔を見るときに首を回して必ず左目で見るし、右目は輝きもなくなってきた」という。
さすがに飼い主である。普段の動きの中から異常を見つけ出している。雛の時に落ちていたものを拾い育てて、4年が経っていた。
よく見ると片足がない。「以前、猫に襲われた」と言って笑っている。「片足では立つことが出来ないのでこうして抱いている」という。
笑うような話ではないが、拾った小さな命を、事故に遭いながらも自分の子供のように大切に育てている夫婦が、とても心優しく見えた。
鳩の目の治療は、目薬をもらうだけらしい。たかが鳩の目、されど鳩の目。片足がなく、片目の見えない身障鳩が、大変幸せ者に見えた。
私は動物虐待などしたこともないが、鳩くらいのことで、ここまでやるだろうかと、ハット思った。
(写真は、豆鉄砲を食った時の「鳩目」)
ハートリーがここ数日よく耳を掻いていた。めくってみると、少し赤くなっている。湿疹がまた出来た。
土曜日の朝、掛かりつけの犬猫病院へ連れて行った。待合室は犬・猫の患者さん?で満員だった。
椅子に座って隣を見ると、熟年の夫婦連れで、主人がひざのタオルの上に1羽の鳩を乗せている。犬猫病院に鳩とはまた珍しい。
「どうしたのですか?」と、余計なことを訊いてみた。「右目が悪く、物が見えなくなってきている」
どうしてそれに気がついたかと尋ねると、「飼い主の顔を見るときに首を回して必ず左目で見るし、右目は輝きもなくなってきた」という。
さすがに飼い主である。普段の動きの中から異常を見つけ出している。雛の時に落ちていたものを拾い育てて、4年が経っていた。
よく見ると片足がない。「以前、猫に襲われた」と言って笑っている。「片足では立つことが出来ないのでこうして抱いている」という。
笑うような話ではないが、拾った小さな命を、事故に遭いながらも自分の子供のように大切に育てている夫婦が、とても心優しく見えた。
鳩の目の治療は、目薬をもらうだけらしい。たかが鳩の目、されど鳩の目。片足がなく、片目の見えない身障鳩が、大変幸せ者に見えた。
私は動物虐待などしたこともないが、鳩くらいのことで、ここまでやるだろうかと、ハット思った。
(写真は、豆鉄砲を食った時の「鳩目」)
この鳩くん?は、片足、片目でもきっと幸せなんでしょうね。
犬猫病院は一度も行ったことがありませんが
患者さんは結構いるものなんですね。
保険がきかないから、治療費が高い・・・というイメージだけありますが、そうでもないのでしょうか?
私は、木工でキャンバスを縫いとめるのに、時に使っています。そちらの暑さは如何ですか。
人間のほうが、飲まず食わずで耐えています。
以前、我が家に片目の雑種犬がウロウロしていて、お母さんが見るに見かねて“食事”させてました。幾日かそれが続き・・・いつしか我が家のわんちゃん「ゴン」の名前を貰い住み着きました。
片目は、きっと人にされたんでしょう。。
人にすごく臆病で、よく吠えたり・噛み付いたりして、お母さんを悩まさせてました。
何度もそれは続き、お母さんは悩みに悩み・・・他に貰ってくれるあてをみつけ、5年間住んでいた「ゴン」は、我が家からいなくなってしまいました。
動物を見ると、感慨深いものがあります。Rさんのエッセイを読んでいて「ゴン」をおもいだしました。