テニスのあと、郊外のレストランで昼食をとっての帰り道、国道をはずれ、通ったことのない山沿いの小道に入ってみた。
この辺りだとは聞いていたが、岩国に住んでいながら、定かには知らなかった。
辺りを窺いながらゆっくり走っていると、古い家並みの一軒の表札に「宇野千代」と書いてある。傍に「生誕の家」と札が立っている。
路地に車を止めて降りた。板塀越しに、南向きの広い庭を覗いてみた。すっかり葉を落とした紅葉の木の間に「淡墨桜」と札のかかった木が2本ひっそりと立っている。
一重の淡白色の花が咲き、満開を過ぎると、淡墨をかけたようなやや暗い色感になるところから名づけられたと聞く。
寒いこの時期、訪れる人もいない静かな庭には、宇野千代の奔放で華麗な男性遍歴をうかがい知るようなものは、何もない。
(写真は、宇野千代の生家)
この辺りだとは聞いていたが、岩国に住んでいながら、定かには知らなかった。
辺りを窺いながらゆっくり走っていると、古い家並みの一軒の表札に「宇野千代」と書いてある。傍に「生誕の家」と札が立っている。
路地に車を止めて降りた。板塀越しに、南向きの広い庭を覗いてみた。すっかり葉を落とした紅葉の木の間に「淡墨桜」と札のかかった木が2本ひっそりと立っている。
一重の淡白色の花が咲き、満開を過ぎると、淡墨をかけたようなやや暗い色感になるところから名づけられたと聞く。
寒いこの時期、訪れる人もいない静かな庭には、宇野千代の奔放で華麗な男性遍歴をうかがい知るようなものは、何もない。
(写真は、宇野千代の生家)