5度目の車検をディーラーで受けた。人間と同じで寄る年波に逆らうことが出来ず、手を加えなければいけないところが数か所出ていた。
まずは、ディスクブレーキのパッドの交換、エアエレメントの交換、スパークプラグの交換、オイルフィルターからのオイル漏れ補修、エンジンオイルとフィルターの交換などが主なものであった。
あらかじめ見積額は聞いていたが、大方、中古の軽自動車が1台買えるくらいのものとなった。しかし、乗ってみると、室内の清掃も行き届いているばかりか、ブレーキの利きもよく、交換したばかりのスパークプラグやタイヤのせいもあってか、走りも快適となっている。
これなら、もうしばらく愛車として乗っていてもいいかなと思いながら、少し遠回りをして帰ってきた。毎度のことではあるが、車検で車を預けている間、代車としてミニクーパーという新車に近い外車を貸してくれる。
数日間は、この代車を駆って少し遠出をして楽しんでみる。こんなに新しい車に乗っていると、つい、「この際車を買い替えてみるか」という気になる人がいるかもしれないが、これがディーラーの魂胆であるに違いない。
しかし、今の私に、こんな甘い罠に陥る余裕はない。ふと我に返って、あくまでも代車の乗り心地を楽しむだけにするしかない。
そんなことよりも、振り返ってみると我が車人生は通算して53年。あと1回は車検を受けて今まで通り運転ができることを目標に、蘇った老車を友に、これまで通り安全運転を心掛けて走りたい。
(写真は、代車の「ミニクーパーS」)