「マイ・コリアン・シネマ」のところでも少し触れたけれど、初めて韓国に行った時、店内に今で言うDJブースみたいなスペースがあって、その中で男の子がひたすらレコードを取っ変え、引っ変えしてターンテーブルの上に乗せて曲を流す喫茶店に入ったことがある。日本で言うジャズ喫茶やロック喫茶という類のものではなく、どちらかと言うと内装やメニューは限りなく純喫茶っぽく、そこに適度な音量でレコードが流れているといった . . . 本文を読む
大学生の頃から関西弁を話すちょっと勝気な女の子にはめっぽう弱かった。そんなことを今更思い出すほど池脇千鶴の話す関西弁にすっかりやられてしまった「ジョゼと虎と魚たち」。
かつて「アイコ16歳」でデビューした時の富田靖子以来、なんて言うといささか大げさかもしれないが、この映画で彼女が扮するジョゼのなんとキュートなことか。相手役の妻夫木聡(好演!)が演じる恒夫が恋してしまうのも至極納得。
映画そのも . . . 本文を読む
最近、中国のイディオムを毎日日替わりで紹介している”One a Day"というウェブサイトが、ちょっと気に入っている。
Oneaday.org is a website about Chinese idioms. Every day a new idiom is posted to be read,
learnt or - for the strong willed - to be memo . . . 本文を読む
今年の6月に亡くなったレイ・チャールズの伝記映画”Ray”は、予告編を観ているだけで、必ず素晴らしい映画に違いないという雰囲気に満ち溢れていて、日本での公開が本当に待ち遠しい。
そんな彼の映画のサウンドトラック盤を探していたときに、たまたま見つけてしまったのがこれが遺作となった”Genius Loves Company"(日本語タイトルは「ジーニアス・ラヴ~永遠の愛」)なるデュエットアルバム。
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韓国映画の巨匠イム・グォンテク(『キルソドム』『春香伝』)のもとで助監督をし、その後2本の長編作品(『薔薇色の人生』『ジャングル・ストーリー』)を撮ったキム・ホンジュン監督。実は金沢でのシンポジウムの際、同時に韓国映画祭も行なわれていて、そのためにイ・ヒョンスン監督とともに彼も金沢に来ていて、夜の長丁場アフターアワーに参加していた。
残念ながらあまり話は出来なかったけれど、何度も来ている東京に比 . . . 本文を読む
昨日、金沢の「21世紀美術館」で行なわれた”金沢コミュニティシネマのこれから ~映画力でまちを豊かに~”と銘打たれたシンポジウムに参加してきた。
シンポジウムとかパネルディスカッションの類は、パネルでスカでっしょ!と言うくらい偏見に満ち満ちていてこれまで参加することなんてまずなかったのだけど、昨日はわが敬愛する藤岡紫浪・駅前シネマ社長(日本映画を語らすと今の日本で少なくとも10指には間違いなく入 . . . 本文を読む
1860年、エドワード・ホイヤーによって設立された時計メーカーホイヤー社。以降、振動オピニオンを発明、1/100秒計時のストップウォッチの特許取得、1965年には1/1000秒計時スポーツタイマー開発、1969年には世界初の自動巻きクロノグラフを開発、と輝かしい実績を持っているこの会社。1985年にTAGグループに吸収されてタグ・ホイヤー社となったのだけど、それ以降に発売された時計にはさほど魅力を . . . 本文を読む
「お父さんのバックドロップ」を観たことをきっかけで、中島らもの著作の中で一番有名でありながらタイミングが合わず今まで読まず終いだった「今夜、すべてのバーで」をようやく読み始めた。
とても読みやすい本なので一晩で読めたはずだったのだけど、ちょっと時間を置いて数回に分けて読んでいた。ところが、ところがだ。あと20ページというところで、その本がどこかに行ってしまった。
悔しいにもほどがある、というの . . . 本文を読む
一昨日の朝、ちょっと早起きして丸の内oazoの地下にあるワンタンとお粥の店「屏南(ピンナン)」に行ってきた。
店名の「屏南(ピンナン)」とは、中国の福建省にある小さな町の名なんだそうで、たくさんのワンタン専門店が揃うこの地方で、有名な屏南の家族に協力を得て、現地の味を日本で再現しているとのこと。
で、このお店、朝の7時半からやっていて、せっかく朝早く来たんだからと、白粥に揚げパン(練乳添え)も . . . 本文を読む
思い起こせば今年の夏、よく聴いた日本のアルバムと言えば、クリスタル・ケイの「CK5」と1年遅れで聴いたスネオヘアーの「a wartercolour」だった。
そしてそのスネオヘアーの新しいシングル「ストライク」が、映画「お父さんのバックドロップ」の主題歌として最後のエンドロールに流れていた。
インディーズ時代のことは全く知らないし、名前だけを先行して覚えていたのだけど、初めて聴いたアルバム「a . . . 本文を読む
1980年の大阪を舞台に親子3代の話を中心に少年同士の友情、インディプロレスの日々の葛藤が描かれているこの映画、知る人ぞ知る今は亡き人となった中島らも(本人も出演して怪演!)原作の映画化作品。
50ページ足らずの原作に対して話の膨らませ方は結構うまくいっているが、やはり前半はいささかもたつき気味。ただ、だが、しかし、それを補って余りあるのが出演者たちの好演ぶり。
ほとんど主役だった神木隆之介、 . . . 本文を読む
10月31日、東京ドームでイーグルスを見た、眺めた、聞いた、楽しかった!
誰がなんと言おうと、やっぱイーグルスは4人になってもイーグルスだった。
オープニング "Long Run" から3回のアンコールの後に再び登場して演奏した "Take it Easy" 、 "Desperado" まで、途中20分の休憩を挟んで約3時間近く、いやはや堪能の一言。
それにしても観客の年齢層の高さには予想し . . . 本文を読む