俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

「僕の彼女を紹介します」

2004年12月21日 01時59分22秒 | 時系列でご覧ください
大俯瞰で映し出されるソウルの夜景を背景に、あたかもハリウッド映画みたいなオープニングシーンで流れるボブ・ディランの "Knocking on Heaven's Door"(カヴァーなんだけどね)から主演の二人が観ていて気恥ずかしくなる雨の中で戯れるシーンで使われるジャクソン・ブラウンでお馴染みの名曲 "Stay"(こちらもカヴァーだったけれどね)、さらには存在しなくなった恋人を追い求めるシーンでは、なんとなんと、かのX-Japanの "Tears" が何故か流れる、映画「僕の彼女を紹介します」。

前半のラブコメディタッチな展開こそ、なんとかまとまっていたけれど、後半はあれもこれものエピソードのテンコ盛り状態で、いささかとりとめもなく、おまけにお涙ちょうだいのあざとさも少々見え隠れして、観ていて退屈こそしないけれど、残念ながらまとまりにかけた分伝わるものも少なかった。

ただ、だけど、それでも、主人公のチョン・ジヒョンが泣いたり、怒ったり、笑ったりする、それだけで --あたかもチャン・ツィイーの「初恋の来た道」がそうであったようにーー満足できるように感じたのは、まさにアジアン・ビューティしているチョン・ジヒョンの魅力もさることながら(本当に可愛いと思う)、そうした視線で作り上げたクァク・ジェヨン監督の彼女に対する思い入れがそこまでさせているとさえ思ってしまった。

それにしてもジャクソン・ブラウンがよくコンサートの最後に(まさにコンサートのアンコールで歌うにはうってつけ!)
♪ People stay just a little bit longer. We want to play -- just a little bit longer. Now the promoter don't mind. And the union don't mind. If we take a little time. And we leave it all behind and sing. One more song-
と歌うこの "Stay"、今までてっきり彼自身の曲だと思っていたのに、さっきネットで調べたら 確かに Maurice Williams という人の曲で、実は1960年にヒットした曲だと知って勉強になったなあ。

それはさておき、つまるところチョン・ジヒョンのPVとして見る分には大いに満足いく作品なんだろうなと思う。


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