今から30年近く前、当時片町で毎日のように夜遊びしていた連中が、何を思ったかちょっとした 「 プチ同窓会 」 風に定期的に集まるようになってもう10数年。
少し前までは、1年に一度のペースで集まっていたはずなのに、徐々に開催する頻度が上がり、実は昨年末に忘年会をしたばかりなのに遅い新年会という名目でまたまた集まることとなり、今回用意されたのが明治41年創業の肉の専門店である 「 天狗中田本店 」 の2階にあるお座敷だった…。
そして実のところ訪問するのは今回が初めてだったけれど、すき焼きの美味しさもさることながら、建物の設えの素晴らしさにも大いに感銘を受け、とにかく忘れかけていた昔ながらの雰囲気の中で気の合う仲間たちと大いに食べて飲んで楽しんだのでありました。
最初に挨拶代わりにいきなり登場した見るからにその美味しさがヒシヒシと伝わってくるプレミアム感たっぷりな A5ランクの能登牛。
そしてそれに合わせる野菜はネギ、糸こんにゃく、春菊、豆腐に、金沢らしい“ すだれ麩 ”、
さらに、すき焼きではあまり見かけない玉葱、そして良き味のアクセントとなったゴボウと、なかなか素敵なライナップ。
それらを割烹着姿の仲居さんが 「 なべの太郎 」 同様、手際よく世話をしてくれ、
気が付くといつの間にか、こんな風に極上のすき焼きが出来上がり、
そしてここぞとばかり、口いっぱいに頬張ると、和牛ならではの上質な旨みがジュワワ~ンと広がり、いやはや旨いこと、旨いこと。
意味なく 「 ごめんなさい 」 とつい謝ってしまいそうなくらい美味しくて、堪りまへんだす。
うひゃ~。
そして、ビールに日本酒、焼酎、さらには赤ワインまでと相変わらずのペースでグイグイ飲んでしまった勢いで、自分たちの年齢を考えず肉の追加注文をしたところ、
なんとなんと最初に出てきたのとほぼ同量 ( だと思えましたが? ) の肉が出てきて嬉しいやら、驚くやらで、大いに肉を満喫させてもらったのでありました。
加えて築100年を超えているという建物自体も何とも魅力的で、壁は朱壁だし、
見事な欄間に、意匠を凝らした天井など見るべきも多いし、
さらに御手水までこんな風に気配りされ、訳ありげな書があったりして、歴史の長さを感じ取ることも出来、
さらに、ふとしたこうした風景に過ぎてしまった時代に想いを寄せたりもしたのでありました。
というわけで、営業期間が10月から4月までの間だけで、かつ夜のみ営業で、しかも予約は6名以上と、なかなかハードルが高いのですが、すき焼きを食べる際のひとつの選択肢として、機会があれば是非一度訪れることを強くオススメなのであります。
今日の1曲 “ Shape of My Heart ” : Sting
竪町の天狗のお店は知ってますがまだ上がったことないです。
ってか、県外の人なのに「天狗」をご存知なのがさすがです。
今度ツアーでもしましょう。
いろいろと忙しいだろうけれど、機会があれば是非とも!
いつでも待っていますよ。