かつて山下洋輔さんが筒井康隆や中洲産業大学教授(当時:笑)だったタモリ一義や高信太郎、長谷邦夫、平岡正明らと共に「全日本冷し中華愛好会」(全冷中)を立ち上げてから35年余、冷やし中華という概念は年ごとに拡大され、結果、従来のものとは全く違うタイプの冷たいラーメンが次々と登場している今日この頃。
そんな中、今日のお昼に食べた「テラ」の夏の限定商品である『冷製とり塩らぁ麺(800円)』には、その完成度の高さに改めてびっくりさせられたのでありました。
もともと濃度を以前より若干上げているという『とり塩らぁめん』のものをほぼそのまま使っているという、シンプルながら雑味がなく味わい深い丸鶏清湯スープは適度なとろみも生まれ、冷たくてもなお美味しいったらありゃしない。うひーっ!
試行錯誤を繰り返した自家製の全粒粉の細麺もまた、このスープとの相性バッチリで、他の冷麺とは一線を画する美味しさを感じてしまいましたッス。
基本的に塩加減はいささか薄めながら、ご主人の富山の実家で作っているという年季ものの梅干しと自家栽培の青紫蘇の葉を加えることによって塩加減の調整と味の変化を味わうことが出来、より楽しみを広げてくれるのも嬉しい。
さらに加えるならば、ノンオイルで淡口に仕上げられたメンマ(ほんま好きです!)、これまた自家栽培しているというシャキッとした胡瓜といったトッピングもベストマッチで、とにかく相当にオススメだったのでありました。
機会があれば是非、是非!
ちなみに週一日限定だった夜の営業も定休日である木曜以外の平日すべてに拡大されたので、これまでなかなか行くずらかった人にもオススメであります。
今日の1曲 “ Satori Part Ⅱ ” : Flower Travellin' Band
昨日肺がんのため若くして亡くなったジョー・山中さんに哀悼の意を表してフラワートラベリングバンド時代のこの歌を。
懐かしの京都円山公園音楽堂でのコンサートの模様が収められている8mm映像をこうして見てみると、何とも堪らない気持ちになってしまいます。
ご冥福をお祈りいたします。
テラさんは一度伺いました。 読ませて頂いてるとまた行きたくなっちゃいました!
そうそう、ジョー山中さんは人間の証明が私のスタートなんです。
フラワートラベリングバンドは海外に通用するジャケですね。 今みると。 曼荼羅(笑)
かっこいい。 という訳でまた昭和が一つ消えちゃいました。
「テラ」は、少しずつ、一歩一歩着実に味を作り上げていってて
そういった決して器用じゃないけど、真摯なご主人の姿勢にも
大いに心惹かれるものがあります。
特に今回の「冷やし」は本当に美味しいので、機会があれば是非!
それにしても実際に円山音楽堂にいた者にとっちゃ、
「昭和」がますます遠くになってしまいました。
実物もやはり彩りが鮮やかでしたが、それよりも美味かったです。
暑い日が続きますが、私は冷やし中華が苦手で、つけ麺等はあまり食べません。しかしこの「冷製とり塩らぁ麺」は熱いラーメンの延長で食べられ、大変満足しました。
梅干は6年モノだそうで美味しかったですが、混ぜる前のシンプルな味で十分美味しかったです。
この冷製ラーメンに限らず、ここのラーメンの味付けは全体的に控えめで、
そういったところも大いに気に入っています。
塩加減といった意味でも確かに梅干しなしでも十分美味しく、
仰る通りシンプルなほうがよりしっくり来るかも知れませんね。