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俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

「ジュリー&ジュリア」 JULIE & JULIA

2010年03月31日 23時28分03秒 | 時系列でご覧ください

I'm Julia Child. Bon appetit!

メリル・ストリープ扮する“ 助手のいない一般のアメリカ人 ”のためにフランス料理本を著した伝説の料理研究家ジュリア・チャイルド。
そしてそのおよそ半世紀後にそんな彼女が記した524にものぼるレシピを一年間365日で作ろうと心に決め、同時進行的にその様子をブログに綴っていくNYに住む公務員のジュリー・パウエルに扮するのはご贔屓エイミー・アダムス!

そんな2人の実話を基に、戦後のパリと現代のニューヨークを舞台に悩める2人の女性の人生が料理を媒介に時を越えて重なり合うさまをハートフルに描いたノーラ・エフロン監督作品。



多分相当に本人に似せたであろう背が高くかん高い声を持つどこか楽天的なキャラクターに対する相変わらずのメリル・ストリープの芸達者ぶりはもちろんのこと、それを受けて立つエイミー・アダムスもまた、いつもながらの好感あふれる演技で、(決して二人が実際に出会うことはないのだけど)十分引けをとらぬヒロインぶり。



加えて「私がパンなら、あなたはかけがえのないバター」と言われるそれぞれの二人の夫も、見ようによっちゃかなり女性にとって都合の良い男なんだけど、とりあえずとても寛大な人間として見させてもらえれば、時空を超えた夫婦愛の物語として十分楽しんで見ることができる、よね?



そしてかつてメグ・ライアン主演の「ユー・ガッタ・メール」で e メールを巧みに使っていたのと同様、今回はブログといった具合にノーラ・エフロン監督、うまいこと題材を見つけることにも妙に感心させられたのでありました。



ちなみに途中でダン・アイクロイドが「サタデー・ナイト・ライヴ」でジュリア・チャイルドをパロディするシーンが出てくるんだけど、実際あの当時テレビ放送はぶっつけ本番が常であって、失敗に動じないジュリアのキャラが大いに重宝がられ、そのうちわざと失敗して見せることもあったとか。

まあそれはとにかく、マッカシー旋風のことやテレビ局への出演の経緯、はたまた何故にクイーンズなのかといったことなどなど、微妙なところでいささか中途半端に端折った気がしないでもないけれど、いろんな意味で工夫されたパラレルな伝記映画として結構楽しめると思うので、機会があれば是非!

ともあれ、観た後はお腹がすくことは必至なクッキングムーヴィーであります。



今日の1曲 “ A Bushel and a Peck ” :  Doris Day

ジュリーがロブスターと格闘するときに流れるトーキング・ヘッズの「サイコ・キラー」の使われ方も相当おかしかったし、ジャンゴ・ラインハルトの楽曲の良かったけれど、ここはロマンチックな気分に合わせて、ドリス・ディが歌うこの曲を



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