今年の春、社会人なったばかりのA子さんは、以前からちょっとした計画があった。
それは、お母さんに昨年の夏に亡くなったお父さんとの 25回目という節目である結婚記念日に、これまでのお礼を込めてディナーを誘ってプレゼントすること。
そしてそのことを会社の上司に相談し、ちょうどその上司が行きつけだったフランス料理店での予約をお願いしたところ、社会人になったばかりのA子さんにとっては、思っていた以上に予算がかさむことがわかり、困ったことに…。
それで上司の人は、それなら他の ( 予算的に合う ) レストランにしてはとアドバイスしたところ、
実はそのレストランがお父さんお母さんの大好きな店だったので、どうしてもそこでお祝いをしたいとのこと。
そこから、素敵な物語が動き出す ------ 。
それを知った上司は、ならばと事情をレストラン側に説明し、ポーションを少なくしてでも何とか予算内に収めてくれるようにお願いしたところ、レストランスタッフも快諾してくれて
そして当日、お母さんと一緒にお店にやって来たA子さん、普段のコースとほぼ変わらない内容の心のこもった料理の数々、そして上司が気を利かしてサプライズでプレゼントしてくれたワインに感動して食事を楽しんでいたところ、
最後に 「 ご結婚25周年おめでとうございます 」 と書かれたデザートプレートが登場し、それまで我慢していた涙が堰を切ったように止まらず、母子二人、カウンターで大号泣だった、という話を聞いて、人の心の温かさにしみじみさせられました。
そしてそんな素敵なスタッフやシェフがいる店が、そしてそんな心優しい上司が、友達であることを心誇らしく思う雨の午後です。
今日の1曲 “ Our House ” : Crosby, Stills, Nash & Young
そしてグラハム・ナッシュの声が、今の気分にピッタリなのであります。
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