俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

「イムジン河」ならぬ「リムジン江」

2005年01月31日 01時30分09秒 | 時系列でご覧ください
映画「パッチギ!」のメインテーマとして流れていたフォーク・クルセダースによる「イムジン河」。68年に発表された際、僅か数日間ラジオで流れた後、突如発売中止になったことは当時中学生でご多分に漏れずすっかりフォークルファンだった私の記憶にもしっかり残っている。

でも確か違うグループによる同じ曲のレコードを何らかの手段で手に入れたなというおぼろげな記憶のもと、シングルレコードがほとんどほったらかし状態で置いてある箱の中をかき回して出てきたのが写真のレコード「リムジン江」だ。

唄っているのは当時全員が早稲田大学に在学し、早稲田大学フォークソングクラブのメンバーだった『ザ・フォーシュリーク』というグループで、のちにあのイルカも在籍するようになったグループらしい。
企画が大阪労音、制作がユニオン音楽出版(今は存在していないみたいだ)、レーベル名がヤング・ポップス・レコードとあり、またジャケット裏にはコードと楽譜が記載されているあたりにも時代感じてしまう。
レコードそのものの仕上がりは、フォークルのものほど情感溢れるものではなく、今聴くと至って淡白というか、あれっと思うほどシンプルなものなのだけど、これはこれであの当時はそれなりに刺激を受けたものだった。

それにしても何故あの時発売中止になったのか、詳しい話は編集者、執筆者として「平凡パンチ」、「ブルータス」、「ポパイ」などの雑誌で活躍し、時計、ファッション、グルメなど、あらゆるジャンルに精通する松山猛著の「少年Mのイムジン河」に書かれているらしいけれど、ネットでもおおよそのことを知ることができた。

3asian.com という日本、中国、韓国という3カ国の言葉、話題が乱れ飛ぶなかなか楽しそうなウェブサイトの中の「リムジン川 / 림진강(임진강) / 臨津江」という記事の中に詳しく説明されていて納得。。http://www.3asian.com/zboard/zboard.php?id=japan&no=28&page_num=20&prev_no=24&&page=1←興味のある人はコチラをぜひ見てみてください。

それにしてもそれはそうとして、フォークルのレコードは駄目で、何故このフォーシュリークのは良かったのか? これも長らく疑問だったのだけど、今日初めてネットで、-----「ザ・フォーシュリークという学生グループが、朝鮮総連と交渉して、指定の歌詞で歌うことを条件に「リムジン江」のタイトルで発売した。しかし、今度は民放連から、放送自主規制の [ 要注意歌謡曲 ] に指定された。」-----という記述を見つけて30数年ぶりに納得。

つまりそういう時代だったわけだ。と言いつつ、じゃあ今はそうではないかと言うと、そうだと決して言い切れないのもこれまた事実だ

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