「貿易風にさらされて／マリン・ブルー」 マザー・グース

風薫る五月。
そんな陽気に誘われて聴きたくなるアルバムがいくつか思い浮かぶけれど、中でも最近久しぶりに聴いて改めて惚れ直したのが、マザー・グースが残した２枚のアルバム。

今から30年以上前、地元金沢を中心に活動し全国的にも知る人ぞ知る存在だった女性３人組グループ、マザー・グース。
そんな彼女たちとはレコードデビュー前、キャンパスというグループ名で活動していた頃からたまに一緒に遊んだものだったけれど、それはさておき30年のときを超えてこうして改めて聴いてみると、もちろん時代の移り変わりからいささか陳腐に感じるところもところどころあるにせよ、全体的には決して色褪せることなく今でもそのセンスの良さからとても新鮮に感じることが出来、達郎ファン中心に「隠れた名盤」と評価されていることに思わず納得。



ちなみにファーストアルバム『インディアンサマー』がリリースされたのが1976年、そして翌77年には２ndアルバム『パノラマハウス』（アルバムジャケットのイラストは松任谷姓になったばかりのユーミンによるもの）がリリースされたものの、残念ながら商業的には成功したとは言い難かったけど、そのあとリリースしたセルフカヴァーシングルを山下達郎が編曲 / プロデュースしたことで一部で話題になったりしちょりました。



Ａ面の「貿易風にさらされて」は，ファーストアルバムの収録曲をリメイクしたもので、Ｂ面の「マリンブルー」は，セカンドアルバムの収録曲をリメイクしたものなんだけど、とにかく演奏メンバーが，林立夫(ドラムス)，細野晴臣(エレクトリック・ベース)，坂本龍一(キーボード)，鈴木茂(アコースティック・ギター)，中野督夫(ギター・ソロ)，浜口茂外也(コンガ)，山下達郎(エレキ・シタール、パーカッション)とちょっとあり得ない豪華ライナップで、さすが時代を超えた良い仕事をしています。

とにかくロギンス＆メッシーナやバッファロー・スプリングフィールドを彷彿させるコーラスワーク、ティン・パン・アレイやシュガー・ベイブに近いシティ・ポップさ加減、そして上質なウエストコーストサウンド…、
特に今の季節にうってつけのアルバム、機会があれば是非、是非！

というか、勢いあまって YouTube にアップしてしまったぜ！　アハッ。

マリン・ブルー




貿易風にさらされて