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フィッシュストーリー

fish story / ―【名】【C】 《米口語》 [釣師{つりし}がするような〕大げさな話

う~む、伊坂幸太郎の同名短編を「アヒルと鴨のコインロッカー」に続いて中村義洋監督が映画化したこの作品、世の中的には結構評判が良かったこともあってそれなりに期待していたのだけど、観終わってとにかく思わず首を傾げてしまったのだ。

セックスピストルズ登場の1年前にデビューしたものの全く売れなかった70年代バンド“逆鱗”の曲である『 FISH STORY 』を軸にめまぐるしく行き来する時間軸を4つの時代にわけ、それぞれの時代に起こったバラバラな事件がやがて繋がって最終的にひとつの形となり、やがて世紀のクライマックスへと続いていくと言う、ある意味荒唐無稽な話も「フィッシュストーリー=ほら話」と断わっている限り、それはそれで納得ものだし、それぞれのピースの嵌り具合もいかにも伊坂幸太郎らしくもある。



ただね、何だろう、登場してくる人物それぞれの描き方があまりにやっつけ的と言うか、表層部分をなぞっているようにしか思えず一切感情移入できず、トホホ…。

“逆鱗”のメンバーとプロデューサーの話は、謎解きとなるレコーディングエピソードを含めてそれなりに面白かっただけに、予算的に厳しいなら厳しいなりに原作をある程度刈り込めばもう少し何とかなっただろうにと思い、残念至極。

それにしても多部未華子嬢、可愛いこたぁ可愛いけれど、演技以前のあの芝居を放置してはやはりまずいと思うのじゃが…。



ともあれ心の広い伊坂幸太郎ファン限定(?)でオススメな作品だったりしますのだ。



今日の1曲 “ 鼻からちょうちん ” : 村八分

マルコム・マクラーレンによって商業的に結成されたセックスピストルズが出現するずっと以前、まだ世界のどこにもパンクという言葉がなかった1973年。
京都大学西部講堂で見た『村八分』のステージパフォーマンスはまさにパンクそのものでありました。
エレックレコードからライヴアルバムはすぐに廃盤になってしまったみたいだけど、今は亡きチャー坊こと柴田和志のヴォーカル、山口冨士夫&浅田哲のツインギター、本当にかっこいいバンドでした。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 4 )
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コメント
 
 
 
かっちょいい!! (すとん)
2009-05-13 07:03:25
最近の邦画はパンクブームなんですかね?

村八分を生で体験してるなんて羨ましすぎます!

パンク少年時代にその伝説は知っていたのですが
廃盤になってたので買えてませんorz
その後、再発やCD化もされたのに貧乏で買ってませんorz

去年、再発されたので「草臥れて」を買いました。
若いときに買わなかったことをひどく後悔するほど
カッコよかった。


ガレタッソに行くのを我慢してライブ盤も買わんとあかんね

 
 
 
◇すとんさん (nikidasu)
2009-05-13 20:58:34
京大西部講堂で見た歴代コンサートの中で、この村八分と憂歌団、
そして浅川マキ(さん)のがベスト3だったりするのですが、
いづれもそのときのものがライヴ音源となってレコード化されていて、
何とも良い時代に青春させてもらったと改めて実感だったりしますのじゃ。

それにしても当時はストーンズのコピーバンド的な雰囲気を
強く感じていたけれど、今改めて聴くと本当にカッコ良いよね。
 
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