俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

CAROLE KING / JAMES TAYLOR JAPAN TOUR 2010 @ 武道館

2010年04月18日 14時56分26秒 | 時系列でご覧ください

何から書き始めたら良いのだろう。
実のところ会場に足を踏み入れる前から素晴らしいコンサートになるだろうという予感は確かにあった。

ただそうした漠然とした思いを遥かに遥かに遥か----- に超えたあまりの素晴らしさに、今思い出すだけでも身体がじわ~となってくる感動が蘇る、そんな(ブログをはじめてからだと間違いなく)ベストのコンサートだった。

思えば遡ること40年近く前の1971年6月18日、後に大ヒット作となるセカンド・ソロアルバム『 Tapestry 』 の発売直後にNYのカーネギーホールで行なわれたキャロ・ルキングのコンサート。
そしてそのときの様子が収められたライヴ盤を(リリースされたのは随分後からだったけれど)手にして以来何度聴いたことか。

特にインターミッションの後「びっくりした?」という言葉とともにキャロ・ルキングがジェームス・テイラーを伴って登場するところは、音だけなのにその情景が浮かんできて、いつ聴いても胸が熱くなったものだった。



そしてそんな二人が長い長い時を経てこうして目の前にいてくれる、それだけでも幸せだったのだけど、オープニングの“ Blossom ”から“ So Far Away ”、 “ Machine Gun Kelly ” 、“ Carolina In My Mind ”次々とまさにつづれおりのように繰り出されて歌われる曲の数々にすっかり胸は鷲掴まり状態。

JTが「実はメキシコには行ったことがないんだ」と言いつつ歌い始めた“ Mexico ”
CKが「ツギノ曲ハ一緒ニ歌イマショウ」と呼びかけて始まった“ (You Make Me Feel Like) A Natural Woman ”
あるいはもともとは Every Brothers の曲でJTがアート・ガーファンクルとともにカヴァーしたことがあり、そんなエピソードともに二人仲良く椅子に寄り添うように座って歌ってくれた“ Crying In The Rain ”(本当に最高でした)
さらには「古い古い曲デス」と紹介した“ Will You Love Me Tomorrow ”
そしてそしてもちろん、隣にいた35年来の古くからの友達とともにフルコーラスを口ずさんでしまった“ You've Got A Friend ”

1曲1曲書き上げたらきりがない、それほどに思いが込みあがってきてしまう曲の数々。
そしてそうした曲を二人が心を込め和やかに歌い上げたとき、ステージへの距離感はグッと縮まり、会場全体が穏やかな雰囲気に包まれ、武道館はとてもとても素敵なライヴハウスとなったのでした。



時にステージでピョンピョン跳ね回って全身から歌う喜びを伝えてくれたキャロル・キング。
そんな彼女に対する思慕を感じさせながら、見事なギターワークも見せてくれたジェームス・テイラー。
それぞれの持ち味を生かすというのではなく、この二人という特別な組み合わせだからこそより伝わってくるものがそこにはあったのでした。

ともあれ、いろんな事情で今回行けなかった人には本当に申し訳ないけれど、幸運にも素晴らしい場所に居合わせれたとしか言いようのいない至福の2時間半だったのでありました。

そして願わくばこの二人での再度の来日を強く強く希望。
仮にそうなれば、次回是非ご一緒に!

1.Blossom
2.So Far Away
3.Machine Gun Kelly
4.Carolina In My Mind
5.Way Over Yonder
6.Smackwater Jack
7.Country Road
8.Sweet Seasons
9.Mexico
10.Song Of Long Ago
1.Long Ago And Far Away
12.Beautiful
13.Shower The People
14.(You Make Me Feel Like) A Natural Woman

インターミッション

15.Copperline
16.Crying In The Rain
17.Hi-de-ho (That Old Sweet Roll)
18.Sweet Baby James
19.Jazzman
20.Will You Love Me Tomorrow
21.Steamroller Blues
22.It's Too Late
23.Fire And Rain
24.I Feel The Earth Move
25.You've Got A Friend

アンコール

26. Up On The Roof
27. How Sweet It Is (To Be Loved By You)
28. Locomotion



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4 コメント

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Unknown (Elaine's (master of my domain))
2010-04-18 20:05:10
お久しぶりでございます。

さすがに…何度も何度も読み返したくなるような、素晴らしいコンサート・レビューです。

記事を拝見しながら…73年(でしたよね?)にジェイムズ・テイラーが来日した時に、当時の妻であったカーリー・サイモンがステージに登場しまして、そのライブを見た友人が、その後10年間、繰り返し、その時の話をしてくれたこと。また、アメリカで93年のキャロル・キングのツアーのビデオを買って、擦り切れるまで見たこと(本当に切れてしまいました)などを思い出しました。

お二人は先月はオーストラリア公演だったようですが、メルボルンでは、ライブの合間に、現地で公演中のブロードウェイ発ミュージカルJERSEY BOYSを鑑賞されたそうですね。只今、件のミュージカル「世界追っかけ中」の身としましては、当初は、先月末にはメルボルンへ行くことも考えていましたことから、もしかしたら、劇場で遭遇もアリだったのか…と…妄想し、震えています(笑)
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Unknown (マルグリット)
2010-04-19 17:54:33
10代の頃スクランブルのYチクにいた時
キャロルキングかけてたらピンクレディーやら
失恋レストランかけろと、店長に怒られてた・・・
ちなみに、そん時、たけし君2階にいたけどね!
ふる~い・・・
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◇ Elaine's さんへ (nikidasu)
2010-04-19 20:08:33
こちらこそご無沙汰しております。
73年の来日コンサートには行けなかったのですが、
そんなエピソードがあったとは!
全然知りませんでした。
今更ながら見てみたかったです。
ただ、それを見逃してもお釣りがくるくらい素晴らしい場所に
遭遇できたので、これ以上贅沢は言っちゃいけませんね。

それにしても二人がオーストラリアで JERSEY BOYS を鑑賞って、
どこまでJERSEY BOYS の追っかけなんですか(笑)
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◇けいこちゃんへ (nikidasu)
2010-04-19 20:14:50
実のところ一緒に見に行きたかったよぉ(ホンマ)
そして一緒に涙流したかったよー。
とにかく心に強く強く染みた素晴らしいコンサートでした。
次回機会があれば是非一緒に!

それにしてもレコードショップ時代の多分可憐であろう姿を、
見てみたかった。アハッ
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