阪神11R 桜花賞
◎17.レシステンシア
○9.デアリングタクト
▲18.エーポス
レシステンシアの母マラコスタムブラダはフィルベルトレレナ大賞典(亜G1・芝2200m)勝ち馬で、母系にサドラーズウェルズとダンジグとワードンが入るのはメジャーエンブレムと同じダイワメジャー黄金配合。スローの上がりのケイバだと味がないのもメジャーエンブレムと同じで、チューリップ賞は前後半47.1-46.2、JFは45.5-47.2。武豊がどんなレースをつくるかだが、逃げ宣言スマイルカナを外からつつく形でもOKで、いずれにしてもチューリップのようなスローにはならないとみて◎。日曜は雨予報だが、馬場が渋った桜花賞といえば最近ではダイワメジャー産駒レーヌミノルが先行押し切った17年が稍重だった。
デアリングタクトはスカイグルーヴと同じエピファネイア×キングカメハメハ×サンデーサイレンスで走るパターンだ。本馬は母系にダンジグが入るので、後駆がパンとして加速が俊敏なのも光る。エルフィンSの大外一気は圧巻だったが、エピファ産駒だけに馬群で揉まれ込んだときだけが心配。桜花賞の予想の最大の決め手となる「天賦の才を感じさせるハッとする脚」を見せたのはこの2頭だけだ。
エーポスはジャスタウェイにナスペリオン血脈を重ね、配合どおりの持続力あるストライドで走る。エルフィンSは馬場の悪いインを走ったのが敗因で、本来は大箱向きのマイラーだろう。Hペースならジャスタウェイの差しということでこれをヒモ穴とした。
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ついにサンデーサイレンスのクロス(4×3)がクラシック競走を勝つ日がきたわけですが、私がこれまで言いつづけてきたことは
<St.SimonやDominoやNearcoやNorthern DancerやSadler's Wellsといった大種牡馬のインブリードが失敗に終わったなんてことは、サラブレッドの歴史上一度もないわけでね。もちろんサンデーサイレンスもそれに比肩する大種牡馬ですから、そろそろサンデーサイレンス4×3ぐらいがダービーやオークスを勝つ時期に差しかかっているのは間違いない>(18/3/9)
<「サンデーサイレンスのクロスって、今んとこ大物出てませんよね?」と質問されることがあるんですが、「20年前もですね~、Northern Dancerのクロスについて、同じような議論がよく持ちあがったんですよ」とお答えすることにしてます>(15/8/22)
<おそらく近いうちにサンデーサイレンスのクロスからG1馬が出てくるだろうし、十数年後にはサンデーサイレンス4×4・4みたいな馬がダービーや桜花賞を勝っているはず>(15/2/17)
<Northern Dancer3×3のフサイチコンコルドがダービーを勝ったのは1996年、ノーザンダンサーが生まれてから35年後のことでした。サンデーサイレンスは1986年生まれ、35足したら2021年ですか、その頃にはサンデーサイレンス3×4ぐらいがクラシックを勝っているでしょう>(初出はサラブレ?)
あとエピファネイアが種牡馬として有能であるだろうこと、そしてキングカメハメハ牝馬との配合で成功するだろうということも、いろんな媒体で折に触れて書いてきました(“エピカメ”を早めに流行らそうとしてました)
そうそう、こんなすごいことが書いてある本が、KADOKAWAから絶賛発売中らしいですよ(笑)
https://www.amazon.co.jp/dp/4047361429/
そんなわけでスカイグルーヴとレッドブロンクスを一口ピックで取り上げ、POGではファートゥアも取り上げ、エピカメサンデーで目についた馬はだいたい推奨してきたんですが、デアリングタクトは一口でもPOGでもピックしていないしそもそもあまり記憶にも残ってないのは、実馬を見てピンとこなかったからやと思うんですよね…(今日のパドックでもこの馬にしてはキッチリ仕上がったという印象ですが、単純比較ではレシステンシアやリアアメリアなんかのほうが馬そのものは良く見えました)
スタートしてしばらくは、周りに馬がいるから、それが怖いからやと思うんですがちょっと行きたがるそぶりを見せたデアリングタクトですが、そこを松山くんがなだめているうちに番手が下がって前後左右に馬がいないポジションにポツンとおさまり、そこからの走りは実にスムーズで、これは直線外に出したら弾けるなという手応えでした
「重の桜花賞って、キョウエイマーチ以来なんですねえ…」とちけさんが言うので「当時とはコースも違うからねえ…」という話をしていたんですが、3/4エイシンヒカリのスマイルカナの逃げ脚が衰えないのをみたユタカは早めに馬体を併せにいき、直線でこれを交わして先頭に
あそこで先頭に立ってパワーと粘りで後続を突き放しにかかるというのはまさにキョウエイマーチ的で、ああやっぱり、雨が降ったらレシステンシアがキョウエイマーチのように勝ってしまうんやなあ…と思ったところでの大外強襲でした
1~3着馬については、例によってNETKEIBAの全頭血統解説より再掲します
デアリングタクト
母母デアリングハートはEcton Parkやピットファイターのきょうだいで、府中牝馬Sに勝ちNHKマイル2着桜花賞3着。エピファネイア×キングカメハメハ×サンデーサイレンスはスカイグルーヴと同じで走るパターンだ。本馬は母系にダンジグが入るので、後駆がパンとして加速が俊敏なのも光る。エルフィンS圧勝を見てのとおり、外マイルを59秒で追走して33秒台で爆発できる馬で、エピファ産駒だけに馬群で揉まれ込んだときだけが心配。(距離○スピード◎底力◎コース◎)
レシステンシア
ミッキーブラックの3/4妹で、母マラコスタムブラダはフィルベルトレレナ大賞典(亜G1・芝2200m)勝ち。3代母Pulmaは亜2歳女王。ダイワメジャーとデインヒルが強いマイラー体型で、母方に中距離のスタミナや底力が入るので、マイルG1をHペースでゴリ押しできるメジャー産駒だ。スローの上がりのケイバだと味がないのはメジャーエンブレムと同じで、チューリップ賞は前後半47.1-46.2、JFは45.5-47.2。武豊がどんなレースをつくるか。(距離◎スピード○底力◎コース◎)
スマイルカナ
母エーシンクールディはJRA3勝で交流重賞で活躍。叔父のエイシンヒカリとは父ディープインパクトも同じで3/4同血の間柄になる。母父Distorted Humorはフォーティナイナー系のスピード型でモーニンやサトノフェイバーの母父。この血の影響でマイラーっぽい体型だが、ディープインパクト×Storm Catらしいしなやかな走りでスピードに乗る。前走時馬体重が416キロで、420キロ以下のディープ産駒は桜花賞で[0-0-0-6]。(距離○スピード◎底力○コース○)
エピカメサンデー(エピファネイア×キングカメハメハ×サンデーサイレンス)について、またデアリングタクトの母母デアリングハートとエピファネイアの母シーザリオの因縁についても、下記エントリにて書いていますのでご覧いただければと思います
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/24aecc0cf152cb976b301dace0f17b34
競馬も毎週綱渡りのような無観客開催がつづき、本当に大変な時代になってしまいましたが、とにかくみんなで生き残ろうと、何とか生き残って、生き残ったみんなで次のことは考えたらええやんかと、だからまずは一人でも多く生き残ることを考えましょうと、私なんかはそんなことぐらいしか言えないです
初重賞勝ちが桜花賞ですと泣いてるノルマン民がいれば、ノルマン民ではないのにエピファの仔がG1を勝ったと泣いてるキャロ民もいて、みごとに差し切ったデアリングタクトも、惜しくも差し切られたレシステンシアも、残念ながら3着以下に負けてしまった馬たちも、いつの日か競走馬を引退して牧場に帰って母となり、仔を競馬場に送り出すのをまた楽しみに待ちつづけることができる
そんな未来をつくることができるのだと信じて、必死で生き残っていくしかないだろうと思います
来年も再来年もこんな桜花賞が見たいし、デアリングタクトの仔もレシステンシアの仔も見たいじゃないですか
大手牧場と中小牧場は対立や主従の関係ではなく常にリンクしている
あと、デアリングタクトのような馬に出資してみたいです……、フォロワーさんが何人か出資されてまして、ツイッターがお祭り状態でした(^_^;)
ちょうど春この季節に合わせるかのように
リヴリアはいい種馬でしたが早死にしました
サンデーサイレンスのクロスから走る馬がでるだろうと思い、2014年に(当時、私の出資可能な範囲で)1番早くSS3×3を持った馬に出資しました。ウインオスカーです。募集価格1400万円で6勝し獲得賞金は1億2千万円以上です。この兄弟は(全弟も含め)オスカーしか出資していないのでオスカーに出資したのは正解だったかと。今年の3歳世代に5頭(スカイグルーヴ、アンジェロフィリオ、パドゥヴァルス含む)、2歳世代に5頭のサンデークロスを持つ馬に出資しています。2021年クラシックが楽しみです。
93年の皐月賞、穴党の私にしては珍しくウイニングチケット・ビワハヤヒデの1点勝負で、アーツ、豊か!(何故かシクレノンシェリフの複勝は持っていた)。結局、皐月賞を外したのでダービーで同じ1点勝負が出来ませんでした。
社台スタリオンでミスターシービーの隣の馬房がリアルシャダイだったかな。(向かいか?)隣はノーザンテーストだった?あれから30年か。