2/8,9の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2020-02-10 14:37:46 | POG

『一口馬主好配合馬ピックアップ(2016)』で望田潤と栗山求がダブル推奨し、『ディープインパクト好配合リスト(2017)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したプリモシーン(牝5歳)が日曜東京11Rの東京新聞杯(G3・芝1600m)を勝ちました。

★シルクホースクラブ
父ディープインパクト
母モシーン(Fastnet Rock)
牝 募集価格:5500万円
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015105036/
母モシーンは豪18戦8勝。オーストラリアンギニーズ(豪G1・芝1600m)、ランドウィックギニーズ(豪G1・芝1600m)、VRCオークス(豪G1・芝2500m)など4つのG1を含めて重賞を6勝した名牝です。母の父Fastnet Rockは豪リーディングサイアーに2回輝いた名種牡馬で、デインヒル系ながら母方にスピード豊かなオーストラリア血統を抱えているため、産駒は日本の高速馬場にも適応しており、ブラヴィッシモやメラグラーナ(いずれも芝1400mベスト)が活躍しています。母はNorthern Dancer4・5×4で、Danzig、Nureyev、Nijinsky を経由している良形。2代母の父ストラヴィンスキーはヴィルシーナの母ハルーワスウィート、ミッキークイーンの母ミュージカルウェイと配合構成がよく似ており、父としてはもうひとつの成績だったにもかかわらず、母の父としてはTepin(米英加でG1を現在6勝している女傑)を出すなど母方に潜って優れた影響を与えています。3代母Benedictionは仏1000ギニー(G1)を勝ったディープ産駒Beauty Parlourの2代母でもあります。どこをどう切っても走る配合で、1歳上の全姉キャリコよりも生まれが早く身体もひとまわり大きいのは好材料です。芝向きのマイラー~中距離タイプとして大仕事が期待できるでしょう。(栗山)
9/23追記
母モシーンは現役時はVRCオークス(豪G1・芝2500m)やVRCオーストラリアンギニー(豪G1・芝1600m)など豪G1を4勝。香港チャンピオンマイラーのLucky Ownersとは父系(デインヒル)と母系(Miss Proprity)が同じで、その父Fastnet Rockはデインヒル系の有力種牡馬で日本ではブラヴィッシモやメラグラーナの父として知られます。母父がNorthern Dancer系のパワーマイラーで母がNorthern Dancerのクロスというのは、ディープインパクト産駒として最も成功しやすい配合形。代々の配合パターンも活力があり、これはクラシックに乗れる馬でしょう。ディープ牝駒としてはスマートレイアーが近いイメージかな。(望田)

★プリモシーン(牝・母モシーン)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2015105036/
母モシーンは豪州でG1を4勝(芝1600~2500m)。その父Fastnet Rockは豪リーディングサイアーでブラヴィッシモやメラグラーナの父。オセアニアのデインヒル系らしい突進力を誇る血だ。母はNorthern Dancer4・5×4。全姉キャリコはかなりガッカリな内容だが、“女ミッキーアイル”が生まれても不思議ない配合だからもうひと推し。(望田)
シルクホースクラブで募集価格5500万円。母はオーストラリアンギニーズ(豪G1・芝1600m)、VRCオークス(豪G1・芝2500m)など4つのG1を含めて重賞を6勝した名牝。母の父は豪リーディングサイアーに2回輝いた名種牡馬で、メラグラーナ(オーシャンS)を出すなどデインヒル系のなかでは日本適性の高い種牡馬。母はNorthern Dancer4・5×4で、Danzig、Nureyev、Nijinskyを経由している良形。2代母の父ストラヴィンスキーは「Nureyev×Blushing Groom×Mr.Prospector」で、ヴィルシーナの母ハルーワスウィート、ミッキークイーンの母ミュージカルウェイと配合構成がよく似ている。全姉キャリコは現在3戦して勝ち星を挙げていないが、配合レベルは高いと思われるので妹に期待してみたい。(栗山)

『ディープインパクト好配合リスト(2019)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したスパングルドスター(牝3歳)が土曜東京5Rの未勝利戦(芝1800m)を勝上がりちました。

★スパングルドスター(牝、母スタセリタ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2017104787/
シェーングランツの全妹でソウルスターリングの半妹。母スタセリタは仏オークスやヴェルメイユ賞など芝中距離の大レースを勝ちまくった。母父Monsunはドイツの名種牡馬でヴェロックスやシュヴァルツリーゼの母父。ディープ×Monsunにはウムブルフなどがいる。シェーングランツは中距離馬としての奥深さを垣間見せているが、桜花賞の時点でもまだまだ完成度は低めなのでこの評価。母のポテンシャルは当然高いが。(望田)

スパングルドスター(牝・母スタセリタ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2017104787/
社台レースホースで募集価格1億円。アルテミスSを勝ったシェーングランツの全妹、オークスと阪神ジュベナイルフィリーズを勝ったソウルスターリングの半妹。母スタセリタは仏オークス(G1・芝2100m)など仏米で6つのG1を制した名牝。母の「Monsun×Dashing Blade」という組み合わせは、アメリカでニューヨークH(G2・芝10f)など4つの芝重賞を制したノーブルステラと同じで、同馬はその後日本に輸入され、ディープインパクトと交配してノーブルコロネット(フィリーズレビュー-4着)を産んだ。同じく「ディープインパクト×Monsun×Dashing Blade」の全姉シェーングランツは重賞を勝っており、馬の出来次第ではチャンピオンクラスの大物となってもおかしくない。(栗山)

『ディープインパクト好配合リスト(2019)』で望田潤が推奨したハナビマンカイ(牡3歳)が日曜東京5Rの未勝利戦(芝2200m)を勝上がりちました。

★ハナビマンカイ(牡、母メジロツボネ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2017104623/
グローリーヴェイズの全弟で、3代母メジロラモーヌは牝馬三冠。母メジロツボネはJRA4勝で、Ambehaving≒クリアアンバーのニアリークロス4×4を持ち、産駒にも独特の柔らかさをよく伝えている。そこにディープが配されて、グローリーもデビュー当時は柔らかすぎるぐらいだったし、本馬は5月生となると完成遅めのイメージしかない。とはいえ、兄2頭いずれも2歳時に新馬勝ちしている。

土曜京都8R500万下 サトノソロモン(ディープ・栗山)
土曜東京11R節分S ウーリリ(ディープ・望田&栗山)
日曜京都9R橿原S レッドルゼル(一口・望田&栗山)
日曜小倉11R関門橋S カウディーリョ(一口・望田)
日曜京都11Rきさらぎ賞2着 ストーンリッジ(ディープ・望田)

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プリモシーンはフルゲートの最内枠でしかもスローで馬群が密集しそうだと、外に出せないままAureole魂逆噴射で終了じゃないかとみて▲にとどめたんですが、46.3-46.7と思ったより流れたのと、外に張り付いてた石橋脩ケイデンスコールが直線早々と脚がなくなったので、そこで外が開いたらグイグイ伸びてヴィクトリアマイル2着の性能を見せつけました

育成やってる人なんかとよく言うのは、こういう馬群を嫌うAureole魂って頑固で実戦経験を積んでもなかなか解消できないんですが、でもレースを投げずに辛抱できる、ズルズル下がらずに馬群の中で我慢させるようにはできると、そこが調教や育成でカバーできることだろうと

馬群を割るのは苦手でも、周りに馬がいると怖くても、ポジションキープして直線まで我慢できれば、昨日のプリモちゃんみたいにいつか外に出せるチャンスもあるのだというね



スペシャルウィークも母系にセントクレスピンの血が入るだけにそういう気性をよく伝える種牡馬で、シーザリオの仔がだいたいややこしい性格なのは根本的に臆病やからやと思うんですよね

シーザリオの娘ファーストフォリオが4角で捲られてかぶせられたら急に手応えが悪くなって失速し、エピファネイアの娘デアリングタクトが後方から大外に持ち出してうなりをあげて差し切り、エルフィンSはそういう気性的な明暗も分かれたレースだったかと

・エピファネイアは種牡馬として成功するだろう
・特にキングカメハメハ肌との配合で成功するだろう
・サンデーサイレンスのクロスの最初の大物はエピファ産駒から出るだろう

このように予測してきましたが、この先デアリングタクトやスカイグルーヴがそれを体現するかどうかはともかく、初年度からこんな馬が出てくるんじゃないかとは思ってましたよ

エピファネイア×キングカメハメハ×サンデーサイレンス一覧


と言いつつ私も栗山さんもくりがしらさんも、それから年明けから東京に転勤してしまったちけさんも、POGではファートゥアを指名してるんですけどね…(一口ピックではスカイグルーヴとレッドブロンクスをピック)



主戦の福永祐一がラインクラフトに乗るので、シーザリオの鞍上には東海の名手吉田稔が代打で指名された第65回桜花賞

旧コースの内1600で行われていたころの桜花賞は、毎年スタート直後に外から先行馬が斜めにドッと切れ込んでくるので、中距離馬のシーザリオはややダッシュが甘くて前に入られたときにポジションがズルッと下がってしまい、直線猛然と追い上げたものの抜け出したラインクラフトにアタマ差届かずの2着でした
https://www.youtube.com/watch?v=jnHmEdUkSsM

あそこで下がらなければ不敗で引退やったかもしれないですが、ミルコのデアリングハート(9番)は母父Danzigらしい小脚のきくマイラーなのでシーザリオ(7番)よりスタートダッシュが速く、「ミルコ!ミルコ!ミルコ~!と叫んだのに前に入ってきやがった…」と稔は悔やんでいたと言います

あの桜花賞でシーザリオの前に切れ込んできたのは、デアリングタクトのお祖母ちゃんやったというね


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6 コメント

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Unknown (Y子)
2020-02-10 20:57:51
実は趣味で書き物を少々、WEB投稿していて、オリオールの子孫の競走馬みたいに、揉まれ弱くてレースに勝てないドラゴンって設定を、作品に入れていた所です。
全く競馬には関係なくてすみませんが、でも、先生の血統や馬の見方は、とても参考にしています。
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スパンクルドスター (つーさん)
2020-02-11 13:39:18
いつも、血統論を参考にさせていただいて、一口出資馬を検討しています。リリーピュアハートに会いに、社台ファームに行った際、リリーとスパンクルドスター、イデアルが、社台TCの復権を担う期待のディープ3人娘だと聞きました。
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Unknown (MJ)
2020-02-11 17:29:06
はじめまして(・∀・)リリーはいかにもオークス向きのディープ産駒で、英厩舎がどう照準を定めてくるか楽しみですね
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Unknown (SH)
2020-02-11 19:59:46
よく、先生が「ハッとする脚」というような表現をされますが、先週日曜のルゼルはわりとそれっぽい脚だったかな、と・・・如何でしょうか。

プリモちゃんは豪遠征なんて話も出てますが、個人的には春は府中で昨年のリベンジを果たしてもらいたいです
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Unknown (MJ)
2020-02-11 20:28:51
まあモシーンの娘なんで、ふるさと凱旋もいいのではないかと(・∀・)
ルゼルはオープンまでいったら適当な番組もあんまりないだろうし、もう一度芝いってみてほしいですがね
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Unknown (SH)
2020-02-11 22:31:44
確かに豪でタイトル獲ったらなかなか感動的ですよね!
ルゼルは差すレースが板についてきましたし、芝で走れたら選択肢は広がりますよね。流石に高望みかもしれませんが、ファルクスみたいなパターンを期待してます
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