栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

4/18,19の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2015-04-20 11:32:39 | POG

■『望田潤のPOG好配合馬リスト(2014)』で望田潤が推奨したドゥラメンテ(牡3歳)が日曜中山11R皐月賞(芝2000m)を勝ちました。

◎ドゥラメンテ(牡、母アドマイヤグルーヴ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104511/
アドマイヤセプターとボージェストの全弟で、母アドマイヤグルーヴはエリザベス女王杯勝ち。母母エアグルーヴは名馬名繁殖。キンカメ×エアグルーヴのルーラーシップとは3/4同血で、この組み合わせはHornbeam≒パロクサイドのニアリークロス6×5・5になるのがポイントだ。ボージェストも走る脚はみせていたし、本馬は牡だからルーラーのようなナタ斬れ爆発だろう。

■『ディープインパクト好配合リスト(2014)』で栗山求が推奨したダノンブライト(牡3歳)が土曜阪神3R未勝利戦(ダ1400m)を勝ちました。

○ダノンブライト(牡、母ペニーズフォーチュン)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012101386/
2代母 Lovlier Linda はサンタマルガリータ招待H(米G1・ダ9F)など重賞5勝。母ペニーズフォーチュンの半兄 Old Trieste は、わずか3年間の供用で早世したものの、本邦輸入種牡馬シニスターミニスターなどを送り出した有能な種牡馬だった。「ディープインパクト×Storm Cat」なのでキズナ、アユサン、ヒラボクディープ、ラキシスなどと同じ。この配合で重要なのは、残り4分の1の部分に Hyperion-Alibhai のようなブリティッシュトラッドの王道を添えることで、要するに重厚なヨーロッパ血統で底力をサポートしていくことが大事。本馬の2代母は Herbager 系の Vigors が父、Djebel 系の Crozier が母の父。アメリカ血統でありながら豊富なヨーロッパ血統を受けているので底力があり、先述のとおり現役時代にG1を制覇した。ブリティッシュトラッドではないものの配合の方向性としては正しく、期待が持てる配合馬といえる。ただ、晩成型の Vigors が入るだけに完成が遅くなる懸念はある。

■土曜阪神9Rはなみずき賞 サトノラーゼン(ディープ・栗山)
■日曜中山9R鹿野山特別 ライズトゥフェイム(一口・栗山)
■日曜中山11R皐月賞2着 リアルスティール(ディープ・栗山)

今年のPOG書籍も馬選びは大方終わって、あとは本文を今週中に書き上げないと…
キンカメの場合、私のやり方ではレッツゴードンキは拾えないですが(^ ^;)、母アドマイヤグルーヴは毎年1位ですね、それは間違いないです

コメント (1)
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今さらですがキンカメ×サンデーについて

2015-04-20 11:01:35 | 配合論

キンカメ×アドマイヤグルーヴなんてアドマイヤセプターが生まれたときから絶賛しているので今さらですが、皐月賞馬の配合についてあまり触れていないのでこれまで書いてきたことをまとめると

・母父にサンデーサイレンスが入って「3/4Northern Dancerクロス、1/4サンデーサイレンス」になるぶん、ルーラーシップよりも配合的完成度が高い

・キングカメハメハの代ではMr.Prospector、ドゥラメンテの代ではサンデーサイレンスと、Northern Dancerクロスに対して1/4異系(1/4米)の形で、2世代にわたって米血を注入している

・Northern Dancer4×4・6のキングカメハメハはきわめてNorthern Dancer的な種牡馬で、Northern Dancer的なものをよく伝える種牡馬で、頑強でややパワーが勝っているが配合に素直なオールラウンダーで、だからキンカメ×サンデーというのは様々なタイプが出る組み合わせだが、それだけに残りの1/4、母母のところで何をやるかを明確にしたほうが成功しやすい

ローズキングダムは母母がMill ReefとSecretariatを通じるナスキロクロス(自身はMill Reefのクロス→東京向きの斬れがON)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007103404/
トゥザワールドは母母が濃厚なHyperionとLady Jurorのクロス(自身はNureyevのクロス→内回り向きの粘着力機動力がON)
http://db.netkeiba.com/horse/2011103975/
そしてドゥラメンテは母母エアグルーヴがHornbeam≒パロクサイドのニアリークロス3×3(自身はHyperion≒パロクサイドの継続クロスにSpecialの「Hyperion+Nasrullah」が絡む→Hyperion+Nasrullah的ナタ斬がON)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104511/

トゥザワールドはナスキロのクロスがないので東京&外回りでは斬れが平凡なのだとよく書いていますが、ナスキロをクロスしなかったからこそ、弥生賞をうなりながら4角先頭で勝てる脚を手に入れることができたのです

ドゥラメンテもエアグルーヴらしさを活かす以外に、あれこれよけいなクロスを持たないのがいい

アドマイヤグルーヴのサンデー×トニービン×ノーザンテーストの累代の間に、リアルシャダイとかジェイドロバリーとかヘクタープロテクターとかジャッジアンジェルーチとか、何が入ってももう話は全く変わってしまいます

下記エントリで書いたように、ソルレヴァンテのようにあらゆる血をクロスしてしまうと、斬れなのか機動力なのかパワーなのかスタミナなのかストライドなのかピッチなのかハッキリしない玉虫色の脚質になってしまいがちで、上記3頭はあれもこれもクロスするんじゃなく、「3/4と1/4」「緊張と緩和」のメリハリをつけながら、クロスすべき血だけをクロスしてきたという、この色づかいがシックなところもポイントやと思うのです

最近ではラブリーデイがNijinskyとGraustarkとHornbeamとGold Digger≒Bramaleaのクロスで、中山内回りを捲り京都外回りで流れ込みと多才なところをみせていますが、これはキンカメ玉虫の最上級というべき馬だろうと私は思っています(・∀・)

ソルレヴァンテの欲深い配合から学ぶべきこと
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/ce6d87c64420ea2b684a30e0a44f1e33

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