栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

『2013年生産ディープインパクト産駒完全データ』 発売開始

2015-04-12 18:53:02 | お知らせ

紹介文は栗山ブログから全コピペです(^ ^;)

平出さんは『POG・クラブ馬選びに役立つ 走る馬の見方がわかる本』でも「主要種牡馬別・産駒が持っていて“走る血”と“走らない血”」をまとめて紹介してくれているので、そちらもぜひご一読ください

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昨年『覚えておきたい日本の牝系100』(競馬道OnLine新書)がベストセラーとなった平出貴昭さんの新著『2013年生産ディープインパクト産駒完全データ』を発売いたします。2013年に誕生したディープインパクト産駒(現2歳)のパーフェクト資料です。昨年版と同じく「血統屋」サイトから電子書籍でお求めいただけます。
http://miesque.com/c00028.html

全頭の血統解説、クロス、馬主、厩舎などのデータを網羅(4月6日時点に判明しているもの)。性別、母名はもちろん、母の父、祖母の父、3代母の父を同時に記載し、系統別に色分けしたことにより、代々どんな種牡馬が交配されているか一目瞭然です。

また、平出貴昭さんがジャッジする「良血度」「配合評価」を全頭掲載。「ディープインパクト産駒の狙い方」「推奨馬」も惜しみなく披露しています。2015-16年POGシーズンのディープインパクト産駒2歳馬を攻略する上で欠かせない"使える資料"です。全11頁。

※ 「Yahoo!メール」などのフリーメールをご使用の場合、購入確認メールが自動的に迷惑メールフォルダに仕分けされてしまう場合がございますのでご注意ください。IDとパスワードの入力は、コピー&ペーストではうまく行かない場合がございますので、手入力をお勧めいたします。

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第75回桜花賞回顧~空前絶後のスローを演出したのは、最もいい負け方をした人馬だった

2015-04-12 18:26:06 | 血統予想

阪神11R 桜花賞
◎8.ルージュバック
○13.クイーンズリング
△7.クルミナル
ルージュバックの母ジンジャーパンチはBCディスタフ(米GI・ダ9F)などGIを6勝した北米古牝馬チャンピオンで、そこにマンハッタンカフェが配されて、ヘイロー≒レッドゴッド3×5、ボールドネシアン5×5、プロミスドランド5×5と父母相似配合になり、両親の競走能力の高さを上手く受け継ぐことができた。プロミスドランドのクロスだから若いころのウインバリアシオン(プロミスドランド5×6)のような斬れ方をするが、全体としては母親似で、特に母系に入るブラッシンググルームの影響が強い体型体質で、行っても差しても美しく勝つオールラウンダー。マイラーではないが、外回り桜花賞は斬れ味さえあれば、距離適性より器重視でいいレースだから、ここも美しく勝つだろう。クイーンズリングは母が強力な相似配合で、母父アナバーはショウナンアデラの近親でトレヴの母父でもある。これも能力は相当だし、1400mは忙しそうだったから距離延長もプラスで、揉まれず運べれば逆転もあるか。道悪が残るようならチューリップ組の食い込みもあるだろうが、良だと◎○を凌ぐ爆発力はなさそうで、3番手にはクルミナルの巻き返しをとりたい。

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レッツゴードンキはゲートをポンと出ると前走のように唸り出しそうな勢い、ここでケンカするぐらいならと岩田は押さえずに行かせてハナに立つと、3F目から12.7-12.9-12.5と猛烈にペースダウン、そこからは外回り桜花賞としても空前絶後と言っていいスローペースとなり、1000mを62.5で通過したドンキは残り600mを11.3-10.7-11.5で上がって後続に影も踏まさぬ逃げ切り

JFやアルテミスでは上がり2位の脚で追い込んでいた馬ですから、この超スローで折り合いをつけて逃げれば圧勝も当然というべきなのでしょうが、しかし4馬身差はアッパレというかしないし、我々の常識の範ちゅうを超えた桜花賞を演出した馬も人も見事というしかない

改めてチューリップを振り返ってみると、たしかにスタート後は押さえようとしてちょっとケンカしてしまいましたが、押さえるのを諦めてハナに立ってからは力みがとれて12.6-12.9とペースダウンしていたわけで、ハナに立ってしまえば折り合えるしペースは落とせる、というデータは岩田の脳内には保存されたわけです

(あ~あ前哨戦で持っていかれて逃げてしもて、これ本番も乗り方難しくなったで…)とオッサン血統屋は思ってましたが、岩田はタダでは転ばなかったし、あそこで無理から押さえ込まずに逃がしてみたことがここでの大勝利につながるとは、つまるところ前哨戦で「一番いい負け方」をしたのはレッツゴードンキと岩田だった

クルミナルは良馬場でエルフィンでみせた鋭い瞬発力を再現してみせましたが、血統や体型や肉付きからはマイラーというよりは中距離馬だろうと私は思っていて、今日のこの馬自身のラップは63.3-33.4、エルフィンが61.8-33.5、ペルーサのような末脚でスローのマイル戦を差しているように見えるのです

明日発売の「サラブレ」5月号では春のG1の本命馬と穴馬を1頭ずつあげる特集に寄稿していて、オークスの穴馬をクルミナルにしていて、これはもう穴馬ではなくなってしまうかもですが(^ ^;)、今のところスローでも折り合いはついてるし、私はむしろオークス向きと思ってます

コンテッサトゥーレはこのスローで最内をロスなく立ち回れたのと、キャプテントゥーレの3/4妹らしくわりとFair Trial的な小脚で走るタイプなので、外回りだとスローがいいタイプでもあるでしょう

クイーンズリングはさすがの追い上げでもう一完歩で3着でしたが、この馬は1800mぐらいでフワッと先行したほうが味がありそうだし、スローのオークスも合っているイメージです

戸崎としては例年の本命馬の乗り方、ハープスターやブエナビスタのような乗り方でいいだろうという構えでしたが、例年のような桜花賞ではなかったし、ルージュバックも前と同じぐらいの脚色では伸びているんですが、4角での反応がちょっと悪くてそこで前との差が詰まらなかった

そのあたりは「ラッ血対談」でMahmoudさんが指摘していた点でもあり、「きさらぎ賞は4角~直線にかけてスピードに乗りきれずに、百日草よりパフォーマンスを落としている」と仰ってましたが、それが右回りの問題なのかどうなのかは私にはわかりません

でも今日のパドックを見ていても、この馬とクルミナルがBlushing Groomの美点が表現されていて体質的には抜けていて、ショウナンアデラが不在ならば、やっぱりオークスもこの印をつけた3頭で買いたい…というのが桜花賞直後の感想です(・∀・)

クルミナルとクイーンズリングとルージュバックの血統については、競馬道ONLINEの注目3頭で取り上げたのでそのまま再掲します

クルミナル
馬格のあるディープ牝馬
ピオネロの3/4妹で、母クルソラはコパデプラタインテルナシオナル(亜G1・芝2000m)やエンリケアセバル大賞(亜G1・芝2000m)に勝ったアルゼンチンの3歳牝馬チャンピオン。母父Candy Stripes(仏2000ギニー2着)はバブルガムフェローの半兄でペルーサの母父でもある。そこへディープインパクトが配されてLyphard×4にHalo≒Sir Ivor≒Red God3・5×4となり、粘着力と機動力と斬れ味を兼備し、Blushing Groomのオールラウンドさが表現された中距離馬に出た。気性面で難しいところはあるようだが何でもできる自在脚質で、池添騎手とのコンビということもあってホエールキャプチャともダブるところのある牝馬だ。チューリップ賞の敗因は道悪と決めつけていいだろう。桜花賞は馬格のあるディープ産駒が3連勝中だから穴で注目したい。

クイーンズリング
トレンドな配合で高性能
仏1000ギニー馬Torrestrellaの姪。母父Anabaaはショウナンアデラの近親でジュライC(英G1・芝6F)などに勝ったDanzig系のスプリンター。母アクアリングはRiverman4×3、Northern Dancer3×5、Aureole≒ハイハット6×4を持つ父母相似配合で、自己主張の強いマイラー型の繁殖牝馬だ。「サンデー系の中距離型種牡馬×Northern Dancerクロスを持つマイラー牝馬」という今トレンドな配合といえる。フィリーズレビューは後方からの競馬になったが、直線大外に出すと性能の違いで突き抜けてしまった。気難しいAureoleの血を増幅しているだけに馬群の中で揉まれたときの心配はあるものの、距離延長はプラスでスンナリ先行できるようならここも楽しみ。

ルージュバック
母似のオールラウンダー
母ジンジャーパンチはBCディスタフ(米G1・ダ9F)などG1を6勝した北米古牝馬チャンピオン。そこにマンハッタンカフェが配されて、Halo≒Red God3×5、Boldnesian5×5、Promised Land5×5と父母相似配合になり両親の競走能力の高さを上手く受け継いだ。Promised Landのクロスだから若いころのウインバリアシオン(Promised Land5×6)のような斬れ方をするが、全体としては母親似で、特に母系に入るBlushing Groomの影響が強い体型体質で、行っても差しても美しく勝つオールラウンダー。マイラーではないが、外回り桜花賞は斬れ味さえあれば、距離適性より器重視でいいレースだ。

レッツゴードンキは父キングカメハメハがNorthern Dancer4×4・6、母マルトクがNorthern Dancer4×5・5、私の配合論ではここは褒められませんが、メイショウマンボばりのKingmambo≒ジェイドロバリー2×3を軸とした父母相似配合とみるべきかと
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012102095/

主なところをあげると
Kingmambo≒ジェイドロバリー(Mr.Prospector,Northern Dancer,Specialが共通する3/4同血クロス)2×3
Nijinsky6×4
Northern Dancer5・5・7×5・6・6
Nashua≒Nantallah5・7×6・7・7
Tom Fool7×6
Mill ReefとChieftainを通じるナスキロクロス

私は「3/4Northern Dancer、1/4サンデーサイレンス」の配合形になっているメイショウマンボの配合のほうをより評価しますが、Northern Dancerが多すぎる弱点やジェイドロバリーが入る弱点を、Kingmambo≒ジェイドロバリー2×3を基軸とした強力な父母相似配合によってカバーしている、といえるでしょう

またこれだけクロスがうるさいと完成も早いでしょうから、2歳の夏から牡馬一線級相手にずっと好走をつづけてきて、私はもう上積みも見込めないんじゃないかと思ってましたね~

レッツゴードンキとメイショウマンボはRobertoを血を引く点も共通しますが、これは私がよく言う「(Nashua≒Nantallahのニアリー継続クロスを主な根拠とした)Mr.ProspectorとNureyevとRobertoのダートの黄金トライアングル」にもなるわけです

母マルトクはダート短距離で4勝した馬だし、ちょっと力の要る馬場を力強く一気に加速して後続を突き放した脚は斬れ味というよりはパワーと機動力のイメージで、それはこの黄金トライアングルで説明できる類のものではあるだろうと

ちなみに今年の2歳でKingmambo≒ジェイドロバリーの3/4同血クロスを持つ馬は、キングカメハメハ産駒に3頭、ヴァーミリアン産駒に3頭いますが、スズカマンボ産駒はなし

桜花賞当てたいから、おっちゃんにパンツ見せてんか
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/e9f94e1d24dea307eeb16d97404b0dc0

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日曜のボツ予想~歴然と勝つレース

2015-04-12 09:33:27 | 血統予想

桜花賞って不思議なほど道悪にならないレースで、道悪が残るようならちょっとひねった発想でいけたんですが、土曜も阪神牝馬Sの頃はほぼ良馬場みたいな乾き方だったし、今日は晴れ予報ですから良まで回復するでしょうから、ならば“持って生まれた体質”で打ってしまってもいいんじゃないか…という印に
白鵬が土俵に根が生えたような下半身のしなやかさと強靭さで相手を寄りきったり転がしたりする瞬間、ラッセル・ウエストブルックがちょっとありえないような動きで筋肉の塊のようなパワーフォワードの脇をすり抜けていく瞬間、私たちはアスリートとしての持って生まれた体質の違いに驚嘆し感動させられます
競走馬としてデビューしてまだ半年やそこら、キャリア4~5戦の3歳牝馬が、阪神外マイルの直線でどれだけ弾けるか
桜花賞なんてレースは、生まれ持った体質の違いで、アスリートとしての根本で歴然と勝つレースやと思うのです
ブエナもアパパネもジェンティルもハープも、僅かな着差以上に歴然と勝ったのは、白鵬やウエストブルックのように、抜け出すときや差し切るときの動きや身のこなしに体質の違いが歴然としていたからやと思うのですよ
きさらぎ賞のルージュバックとポルトドートウィユの叩き合い、阪神JFでのショウナンアデラとレッツゴードンキとココロノアイの叩き合い、あるいはミッキークイーンとアンドリエッテの二度の叩き合いには、着差以上に歴然とした違いが私には感じられたのです

「馬体重420キロ以下のディープインパクト産駒」の中山芝成績を出してみると、15年1回以前は[1.4.6.31]連対率12%、これが15年2回~3回は[2.1.0.7]連対率30%、15年2回~3回の良馬場に限れば[2.1.0.5]
小さなディープが勝てる馬場がついに完成したので、デイジーは◎ディープジュエリーと○サザナミ、ディープ娘の素質で決まるレースとみます
どちらもHalo≒Sir IvorのニアリークロスもONになった脚捌きで、中山内回りで機動力も発揮できるタイプでしょう

隅田川は◎ヘイジームーン、母がRiverman≒Mill ReefとNorthern Dancerとハイインローのクロスで自身はMr.Prospectorのクロス、ヘクタープロテクターを増幅した配合でヘクタープロテクターが強いマイラー
今の中山は斬れ味のある馬が外から差せるし、ショウナンパンドラと叩き合っていた格上の斬れに期待します

春雷は○スマートオリオンは近3走が前カベに大外枠と不利のオンパレード、必殺好位イン差しで今度こそ抜け出したいところですが、ここも先行馬が揃ったのでまたバテた馬がカベになるかも…(^ ^;)
△アフォードは高速馬場よりちょっと時計や上がりがかかったほうが差しやすいし、エールブリーズはいつも書くように東京1400>中山1200、ならばここは◎キングオブローの外一気でいきたい
アンバルブライベンと同じルールーオブザローのスプリンターですが、こちらは母がBoldnesian5×3にSeattle SlewとRivermanを通じるナスキロラトロのクロスでCapoteの軽いスピードを増幅していて、そこに父の母父Never So BoldもBold Ruler×Habitatで、いかにもBold Rulerという柔軽い脚捌き
芝1200mは[3.0.1.4]ですが、勝ち時計が1.08.5より速い高速決着では[2.0.0.1]、直線で挟まれた淀屋橋以外は全部勝ってます

大阪ハンブルクはサンテミリオンの3/4弟でネオユニヴァースのようなSicambreドロドロ斬れとハーツクライのスタミナで走る○レコンダイト、道悪が残ればこれの単勝でいきたかったんですが、良なら◎マテンロウボスの斬れ味が一枚上でしょうね~
京都内2000m良と中京2200m重と東京2400m良、全く異なる適性が要求されるレースをいずれも完勝の3連勝は素直に認めなければならないし、キンカメにノーザンテーストが入ってNorthern Dancer継続クロスとなるとダート寄りのパワー体質に出がちなのですが、この馬は他の部分にサンデーにパーソロンにマリーノとアウトサイダー血脈が強くて細身でしなやかに斬れるので、この外2400mがベストコースやと思います

福島の特別はこれから考えますが、「No.1予想」では桜花賞を、「馬券総合倶楽部」では桜花賞と忘れな草賞を予想していますので、日曜もよろしくお願いします

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