栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

土曜のレース回顧~Korveyaを増幅した斬れ斬れ娘

2013-01-19 19:25:40 | 血統予想

京都11R 京都牝馬S
◎4.ハナズゴール
○1.アカンサス
オレハマッテルゼは母父ボールドルーラー系らしい機動力を武器としたが、◎はあまり父には似ておらず、母がナスキロラトロとノーザンダンサーのクロスで名繁殖母コルヴェヤ(ヘクタープロテクター、シャンハイ、ボスラシャムと3頭のG1馬を産んだ)の血を増幅した配合をしていて、こちらの影響が強い斬れ味抜群のマイラー。外回りのマイル戦はベストだし、この枠ならば前走のように浜中がインを割ってくるだろう。アンブライドルズソングはミスプロ+コジーンというイメージの血統で、この血を引く馬はトモが非力な前輪駆動型が多く、ダコール(母がアンブライドルズソング全妹)やトーホウアマポーラなんかをみても下りで惰性がつく京都が最も斬れる。だから○も根は平坦向きだろうと書いてきたが、秋華賞やアイルランドTや福島牝馬Sあたりがベストパフォーマンスで、妹のカレンケカリーナも先週京都でフワッと流れ込んで未勝利勝ち。京都外1600mなら秋華賞や福島牝馬S以上に斬れる可能性があり、枠もいいのでこの◎○のイン差し狙いでいってみたい。

京都10R 若駒S
◎1.メイケイペガスター
○9.アドマイヤオウジャ
▲4.リヤンドファミユ
×3.ミヤジタイガ
▲が素質でアッサリかもしれないが、兄たちも3歳春までは取りこぼしやズッコケを何度もやらかしたし、ここで全幅の信頼を置いて買う必要はないだろう。◎はカネヒキリやミラクルレジェンドやデグラーティアなどと同じ「フジキセキ×デピュティミニスター」の黄金配合で、母父ブライアンズタイムとくればダートの鬼のイメージだし、距離もマイルは少し忙しい感じがするが、それだけに外1600mより内2000mのほうが競馬はしやすいだろう。今のインベタ馬場でこの最内をユタカが活かさないわけはなく、ここから入りたい。

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ハナズゴール
の母シャンハイジェルはRivermanとCourting Daysを通じるナスキロラトロのクロスで、またRivermanとFirst Featherを通じるナスキロ+Count Fleetのクロスで、母父シャンハイはNever Bendのクロスで、そして自身はNorthern Dancer5×4・6ですから、ようするに3頭のG1馬を産んだ名繁殖Korveyaの血脈構成を増幅した配合をしていて、その良さがうまいことONになったマイラーというべきでしょう

オレハマッテルゼよりシャンハイに似たマイラー体型ですが、シャンハイよりナスキロ柔い体質になって、東京と外回りの芝マイルでは①①⑦①⑦①(NHKマイルは中間に一頓挫あった)、斬れ味を活かすには直線長いマイル戦がベスト

ただヴィクトリアマイルで◎が打てるかとなると、そこは私としては“ヘクターの呪縛”に拘りたいですね~

今日も京都Aは相変わらずのインベタ馬場で、それだけに大外からなんか伸びてきたな~と思ったらエーシンメンフィスだったのでビックリ

パドックをみても軽快なマイラーというよりはパワー型の中距離馬に見えたし、「これがクィーンズバーンのハナ叩けるとはとても思えんぞ…なんでこんな人気になってんの?」と首を傾げてたんですが、良でも重でもダートでも1600mでも1800mでも2000mでも、とにかく外に馬がいない状態では②①①①③①①と全部勝ち負け

まあ性格的に極端な競馬しかできないんでしょうが、新潟ダ1800、京都芝重1800m、中京芝稍2000m、そして京都芝良1600mと、全く異なる条件下で好走を続けるのは確かな地力があるからでしょう

そしてたしかにこの父系は、El Prado(愛ナショナルS)はサドラー産駒ながら早熟な芝マイラーだったし、そこに米血パワーを入れたMedaglia d'Oroはトラヴァーズに勝ったダ中距離馬で、なかなか多芸なところはあるのです

El Pradoの母Lady Capuletが凄い配合をしていて、Tom Foolってのはそもそも多芸なやつですから

アカンサスはあの完璧なインベタ差しで伸びあぐむということは、マイルのペースは合わないということでしょう

馬を見たら“短めダコール”というイメージどおりで、京都は絶対合うと思うんですがね~

メイケイペガスターは出遅れてあそこからだとリヤンドファミユ頼みで後ろをついて回るしかなく、勝ち馬と同じぐらいの脚では上がってきましたが、やっぱりこの馬は中距離馬ですよ

リヤンドファミユは兄たちとの器の比較はまだ時期尚早として、今のところドリームジャーニーより柔いけれどオルフェーヴルほどストライドは伸びないですね

ま~いずれにしても、これからどう変わってくるかでしょうこの血統は

中山はスローでもサクラディソールの捲りが決まるし、ソルレヴァンテが平均ペースで逃げ粘るかのところへクリールカイザーの持続差しが間に合うし、なかなか公平ないい馬場ではないですか

ヘクターの呪縛(4)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/cdd248374314642256ce8bc456af0b07
ヘクターの呪縛(2)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/f7b8c7f9307ac9e6fa65352b91c6249d
ヘクターの呪縛
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/f5bcbf61f1ddc4e5dc047dc92211d939

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土曜のボツ予想~母父メジロライアンのAureole魂

2013-01-19 10:53:11 | 血統予想

リニューアルしたGCの「トレセン情報局」、素人が馬や関係者と触れ合う絵を撮りたいのならばそれもいいし、面白いものができるかもしれないですが、それはそういう番組を別につくってやればいいと思うし、私もそういう番組なんだという頭で楽しく視聴させてもらいます
あれは有力馬を出走させる騎手や調教師や厩務員さんの生の声を少しでも拾う番組で、生の声を聞きたいという人が見る番組でしょう
「調教師にあんなことこんなこと聞いてください」という電話のやり取りとか、リポーター同士のツーショットのやり取りとか、申し訳ないけどあそこ全然いらんです…

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菜の花は◎ノーブルコロネット
前走は外伸び優勢の馬場でズバッと差されてしまいましたが手堅い3着で、あのレースぶりをみているとズバッと斬れるタイプではなくどちらかというと機動力型で、中山ならノリがソツなく運ぶはず
姉のノーブルジュエリーも斬れ味は並で、内回り小回りは②②②①②①、外回りは⑨⑦①⑦②です
プリンセスカママルは前走が超スローで相手も弱かったので◎にはできませんでしたが、母がサンデーにHerbagerにBuckpasserにSwoon's Sonと異系の血が多くスカスカで、そこにNorthern Dancer3本のキンカメをもってきたメリハリがよく、7/8同血のチェリーヒロインもなかなか手堅いマイラーですが、あれ以上に走れそうなセンスを感じますよ
サクラディソールもえらい人気はないですが、ダイワメジャー×エルコン×トニービン×Nureyevなら明らかに中山>東京のマイラーで、◎にこの○▲が絡めば美味…という買い方で

東雲は◎コスモユッカ
ゴールドヘイローはサンデー×Seeking the Gold(Mr.Prospector×Buckpasser)ですからゼンノロブロイ的米血優勢配合で、だから血脈構成の1/2以上が欧血という牝馬との配合が成功しやすく、この馬の母はノーザンテースト3×3、その父の母メジロチェイサーがHyperion4×4、母の母ダイナフェアリーがHyperion4・5×5、ちなみにトウケイヘイローの母母はフェアリーと同じくテースト×ファンシミンでHyperion4・5×4
父のスピードで先行し母のHyperionで粘るというわかりやすい馬で、母がノーザンテーストとRobertoですから中山内回り向きの脚質でもあります
そしてメジロライアンはAureoleの血をひくので、母父メジロライアンは芝で逃げたときは[8.6.10.38]単回値429複回値175、前走中山で大知と出会って逃げ切ってのここ、△ソルレヴァンテは番手でOKだし後ろの○ブリッジクライムや△クリールカイザーが気になるところで、これもう一丁あっても驚けないのでは
オペラダンシングは前にカベをつくらないとガーッと行ってしまうところがあるので、この枠ならラジオNIKKEI賞のようなイン捲りが可能
ヴァーゲンザイルは前走チグハグな競馬で、ネオユニ×テーストはマルカボルトと同じ、内田がまた乗ってきたあたり巻き返しの予感もあって、▲☆から入る手もしばらく考えました
ロードエフォールは母系のナスキロ柔さで差すので東京向きだと書いてきたのでここは下げで

花見小路はサンビームがマイルで逃げたらスロー必至、ならば内回り向きでも◎ノーブルジュエリーがインベタ馬場の番手でレースが楽
外マイルは⑨①⑦②ですが、⑨は1000m通過57.6、⑦は59.1(しかも出遅れたアーリントン)、①は61.4、②は59.8、サンビームの前走1000m通過が59.9、スローなら摂津特別のように機動力で押し切れるのでは
内枠を引いた○サンライズメジャーがまず相手、☆マイネボヌールはコスモフォーチュンの娘で1400mベストやと思いますがスローならマイル克服は可能、1京インベタAの最内を強襲した紅梅S2着があり和田なら押さえるところ

なずなは◎アグネスキズナ
Storm Cat丸出しの体型でベストはこの1400mでしょう
シンザンは淀みのないマイルのスタミナが問われるペース、しかもインベタ馬場で外を回らされて、あの大敗は大目に見て適距離自己条件で見直し
ウォータープリプリが相手一番手ですが、面白いのは7枠3頭じゃないかと

コメント (3)
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