栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

グラスワンダーとSadler's Wells(=Fairy King)のちょっといい関係

2011-02-18 12:34:36 | 血統予想
コスモヘレノスは母がボルキロラトロのクロスでSeattle Slew的な要素を伝えるので、グラスワンダー産駒にしては伸びのある体型をしていますが、掻き込みの強い脚捌きは父譲りで、東京でも中山でも同じぐらいジリっぽいというか、東京でも中山でもスタミナで頑張るレースができる馬という印象
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007105827/

グラスワンダーとSadler's Wells(=Fairy King)の組み合わせは、Northern Dancer,Hail to Reason,Nashua≒Nantallah,ハイインローやFair Trialのクロスになるので、両者のパワーや粘着力が噛み合いやすいというか、グラスワンダーの力馬っぽさもわりと表現しやすい配合なのかもしれないですね~

3歳ではコスモヘイガーがグラスワンダー×オペラハウスで、体型や走りはわりと父と重なる馬ですが、まあオペラハウスが入るぶんちょっと動きは遅くなってます(^ ^;)
これはいかにも中山2500mベストになりそうな…
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008100949/

日曜の洛陽Sに出てくるマイネルスケルツィは、3代母Fairy DancerがNijinsky×Fairy Bridgeですからサドラーの3/4妹
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2003103635/
スケルツィのベストは中山芝1800mだとずっと思ってるんですが、1800mを使ってこないのはやっぱり折り合いに不安があるのかなあ…
コメント (2)
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80年代のレトロな斬れ

2011-02-18 01:53:28 | 配合論
東京ダートはナスキロ的斬れがモノを言う…という好例がダイショウジェットで、この馬の配合は母父父Mill Reefが軸になっていて、FappianoやAck AckやPrince Tajを合わせ、Never Bendをクロスすることで、Mill Reefのナスキロラトロを増幅しています
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2003103746/

550キロを超える大型で、しかもナスキロ柔くストライドを伸ばして走るのですから、そりゃ広くて直線が長いコースでないと届きません(^ ^;)

母はマグニテュード×プロントという地味な血統ですが、マグニテュードやミルジョージといったMill Reef直仔の種牡馬が導入された80年代初頭はまだ日本にはナスキロ血脈を持つ牝馬は少なかったので、これらはPrince BioやSicambreやGrey Sovereignとの配合で斬れを表現することが多く(マグニテュードでいうとコガネタイフウ三兄弟とか)、その斬れは今のブエナビスタのように鋭敏ではなく、ロッキータイガーやエイシンサニーが東京2400mを泥んこになって追い込んでくるというイメージの斬れで、最近でいうとネオユニヴァースのダービーなんかもそれに近いイメージがあって、だからネオユニはHyperion+Fair Trialの粘りとSicambreのドロ斬れで走った中距離馬だと思っています

ダイショウジェットの母の血統をみるとそんなことを思い出しますが、そういうレトロで重厚な斬れだけにマイルのG1となると、やっぱり前が止まってくれないと…というのが本音でしょう

それにこの馬はマイラーではなく中距離馬ですから、考えてみると東京2100mが一番合っているように思うのですが、まだ一度も走ったことはないんですね~

セイクリムズンもムーティエ(Sicambre×Nasrullah)5×4にMill ReefやGrey Sovereignが絡むので、主に父母エイシンウィザードのグレビオ的なマイラーの斬れで走っている馬だと思うんですが、だから今の高速芝では鋭敏さが足りないレトロな斬れでダートを走っているというべきでしょうね~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006100106/
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