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花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

パース便り・その11「さようなら、パース」

2008年02月29日 | パース滞在記

パースから無事に帰ってきました。
こちらは「寒い2月」だったそうですが、出かける前に比べると太陽の光が随分強くなっていましたね。
もっともスコーン!と晴れ上がったパースの強力な陽の光から見れば、優しい優しい早春の陽射しですが・・・

さて私たちはパースを発つ前に、親しい人々とのお別れ会を催しました。
特に日本人の大家さんご夫婦には何かとお世話になり、今回の「モンキーマイア」への旅の宿の手配や大型クーラーボックスを借りたりしたので、そのお礼をこめてご招待しました。
場所は地元に住んで長い大家さんにお任せしました。

西オーストラリア州大学のそばのステキなレストラン・・・
目の前がマチルダベイのヨットハーバーでした。


丁度、こちらに住んでいるブロガーさんの記事でこのお店が紹介されていたのを読んだばかりでした
パースにもお洒落でサービスの良いレストランが増えたらしい・・・









素晴らしい雰囲気です。
お洒落な中にもオーストラリアらしいカジュアルさがあって、子連れでも大丈夫・・・
ちゃんとキッズメニューもありました。
大家さんの所には7歳と3歳の男の子が2人いるのです。




お魚料理とお肉料理をとって、後はオーストラリアらしいものを大家さんにセレクトしていただきました。
私たち夫婦2人でレストランに入ると、一番悩むのがメニューを決める時なんですよ。
ご夫妻のお陰で、美味しくて珍しいものが並びました。マウスオンでご覧下さい

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トマトの上に乗っているのは水牛の「モッツェレラ・チーズ」だそうです。
その横にはワカサギにソックリな、小さなこちらのお魚の唐揚げです。

2枚目の写真のお肉料理は「カンガルー、羊、カモ」の三種類・・・
それぞれ調理の仕方が違っていました。

私たちの席は目の前が護岸工事もされていない自然なままの「スワンリバー」で、ガラスの扉が開かれオープンになっていました。
トップの写真が私の席から写した眺めです。
大家さんが予約してくれていたので特等席でした。


白ワインを飲みながら、暮れ行く水辺のステキな風景に感激していたら、突然周りの人々がゴソゴソし出しました。
蚊の大群が襲来したのです
最初はスタッフさんが、芝生に向かってスプレー式のクスリをシュウシュウやっていましたが、そんなものでは治まりません
パチンパチン・・・
自分の足や手、顔を叩きまくって退治しました。
すぐに扉を閉めてもらいましたが、ナント!、20箇所以上刺されました

オープンにして自然を楽しむという事は、こういうこともアリなんですね。
一番騒いだのは私たち日本人で、オージーたちは案外平気な顔をしていました。
隣の席のおばちゃまは私たちと同じようにパチパチやっていましたが・・・

お店の人も「こんな事は初めてだ!」と言っていましたが、特に慌てた様子もありません。
私たちが来てからパースには珍しく大雨が降ったので、その影響かも知れませんね。

抗菌グッツに囲まれて生活している今の日本人、特に若い人には考えられない事でしょう。
私は山をやりますし、DDTも蚊帳も知っている世代ですから「自然の中での生活とはこういうものだ」と理解できますが・・・

おチビちゃんたちがいるので、最後のお茶も飲まずにお店を出て、スビアコで虫刺されの薬を買い、それから大家さんの案内でキングスパークの夜景を見に行きました。
「スビアコには蚊がいないので、キングスパークも多分大丈夫でしょう」


こちらがキングスパークから見た夜景です。
休日のために超高層ビルの明かりがなくちょっと残念ですが、それでも連れてきていただいて良かったです。
昼間の「キングスパーク」はこちらでUPしています。

丁度上弦の月が昇りだした所でした
この右手に、変形した四角形に結ばれる四つの星が見えています。
「南十字星」(サザンクロス)です
一番写して帰りたい風景なので・・・
私は三脚を持ってこなかったことをこの時一番後悔しました

「今回でパースも最後だし、今度はいつどこでサザンクロスを見ることが出来るだろう」・・・
少々感傷的になってしまいました。

頭上には北半球とは逆さまのオリオン座が輝き、ベルトの三ツ星の少し上の方に「昴」のモヤモヤとした明かりが見えていました。
最後に大家さんと別れの握手をしたときは、ジ~~ンと涙があふれてしまいました。
「4年間、色々お世話になりました。ありがとう」


翌日のお昼にはお隣のL&Bご夫妻をランチに招待しました。
丁度届け物があり来てくれた大家さんの奥さんのKさんが居てくれて助かりました。
英語が弱い私たち、一体何を話題にして良いのか、主人は頭を抱えていましたから・・・


去年の5月に来日したL&Bご夫妻・・・
その時の思い出話に花が咲きました。
今度は雪の日本が見たいそうです。パースには雪が降りませんものね

日本で食べた「カレーが美味しかった」と聞いていたので、この日のメニューはシーフードカレーとサーモンの燻製入りサラダです。私が作りました。

L&B夫妻とは明るく握手をして「お元気で」「See You Again!」と別れました。

土日ごとに庭の図面を抱えてやってきていた主人の弟子のGさんからも、彼の家でのお食事会に誘われていたのですが、2000kmの旅で疲れたのでと断りました。
Gさんご夫婦はこの秋に2度目の来日をする予定とか・・・
主人は「その時は我が家に招待するから」と、最後はTELでお別れを言いました。


こうして4年間親しくしていただいた方々とお別れして、26日の夜発のカンタス航空の成田直行便で帰国しました。
前回の11月と同じように左側の席で・・・
伊豆七島は雲の中でしたが、富士山と南アルプスが綺麗な姿で出迎えてくれました。


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34 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お帰りなさい! (tomoko)
2008-02-29 10:34:32
naoママお帰りなさい!
4年間だなんて思えない位、もうすっかり
パースの住人でしたよ。お陰で私も
旅をしドライブもし美味しいレストランに
お供をした気分に成り、そして何よりも
お花や大自然に感動しました。naoママは
これから暫くはご両親の事、孫誕生と
お忙しいですね、お身体に気を付けて下さい。
今度はどんな所でしょうか?私もワクワクして
楽しみにしてます。
返信する
お帰りなさ~~い♪ (yun)
2008-02-29 10:36:33
いつもの「お帰りなさ~~い!」と違い
今回の記事には私まで感傷的になってしまいました・・・

4年間の間に何度往復なされたのでしょう

この数年naoママさんのお陰で
飛行機嫌いの私まで一緒に旅してるような
楽しい交信を本当にありがとうございました

でもこれからは、心機一転
又、他の国々を旅されることでしょうね

どうぞゆっくり休んで、お疲れがでませんように
返信する
バース滞在記 (山小屋)
2008-02-29 12:29:21
naoママさん、お帰りなさい!
バースにまでパソコンを持ち込んでリアルタイムで「滞在記」をアップされ、ご苦労様でした。
お陰で一緒に行ったような気分になれました。
留守中の東京は寒波に襲われ、雪が降ったりしましたが、やっと春らしい陽気になったようです。
でもまだ油断はできません。
ゆっくり体を慣らしてください。

ニュージーランドのクイーンタウンで南十字星(サザンクロス)を初めてみました。
夜中にフロントに断って外に出て眺めましたが、感激しました。
あまり目立たない星でした。

4年間とは素晴らしい体験でしたね。
これからまた別な世界を楽しんでください。
ワイルドな場所はたくさんあると思います。
それには「健康第一」ですね。

昨日(28日)、「冬の上高地」歩いてきました。
素晴らしい天気でした。
後日紹介します。
返信する
オーストラリアの自然を堪能しました (風の旅人)
2008-02-29 14:25:12
最近このブログを知って一番驚いたのは、バースの海の色と空の色でした。

沖縄でも青い空や青い海は見られますが、全然スケールが違いました。

本当に綺麗でした。
この色を見せてもらっただけでも、とても感激しています。

旅で知り合った皆さんとの交流も素敵ですね。
これからも大事にお付き合いください。

4年間の思い出を胸に、これからの日本での暮らし、そして又どこかにお出かけになるかもしれない諸外国の話、楽しみに
しています。
返信する
お帰りなさい! (1211号)
2008-02-29 15:32:57
月日が経つの振り返ると早いものですね。1ヵ月のオーストラリア滞在お疲れ様でした。その間、精力的にブログを送り続けてたバイタリティーには、いつもながら感心されます。
毎回楽しみであり興味深く読ませてていただきました。ありがとうございました。
毎回のことながら、パースの天気の良さにはビックリさせられました。すっかり自分がそこにいるような感覚にさせられました。前にもコメントしましたように、naoママの文章ももちろんですが、写真の上手さがそうさせられるのでしょうね。持って生まれた感性が素晴らしいからでしょう。うらやましいです!

この1ヵ月のブログを拝見し益々自分も行って見たくなりました。今回の滞在で最後にするように書いてありましたが、”まじ”ですか?今年の後半か来年のはじめにでも、そちらのタイミングにあわせてパースに出かけ別荘を訪問しようと、奥さんと
話していたところです。もし本当に引き上げるなら残念です。
もっと早く計画をすれば良かった悔やんでいます。
しかし、naoママご夫妻の計画もあるのでしょうから、しかたないのかな。でも本当に残念です。

ツアーで行くか、フリーで行くか迷っていますが、計画がある程度固まりましたら、相談させていただきますので、ぜひここは行ってみるべきだなどいろいろとアドバイスをください。お願いいたします。

季節が良くなりましたら、またお誘いいたしますのでイヤでなかったら那須の方へお出かけください。その折パースのことなどいろいろ話を聞かせてください。

改めて美しい写真・楽しいコメントなど拝見させていただきありがとうございました。

わがままなご主人によろしくお伝えください。では、お会いできる日を楽しみにしております。
返信する
お帰りなさい (eko)
2008-02-29 18:09:22
お帰りなさい。ご一緒にオーストラリア、パースを旅させていただきました。
文章が良く書けて、写真が良くて、行く事の無い土地を身近に感じられてとても楽しかったです。

旅をしたり、お付き合いがあったり、一ヶ月、びっしり詰まってて、お疲れでしょう。その間にこれだけのブログを纏め、UPされたのですから凄いですよ。
私には出来ません。
こちらも少し暖かくなって、春の気配が一杯になってきました。
もう春ですね。明日は3月・お疲れを充分癒してください。
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お疲れ様 (marri)
2008-02-29 18:36:03
4年間もの長い間、行き来されたのですか。
出入りし始めて・・・間の無い私あんまり知らないくせに入り込んじゃって^^;;すんません。色々ありがとう!

素敵な眺めの席で、蚊のハプニングつきでしたが、幸せなお別れタイムが過せましたね。別れが無い「出逢い」なら大歓迎ですが寂しいものが有りますね。寂しさは万国共通なんですね。

年末に行った石垣島・波照間島では6月にサザンクロスが見えるそうです。その時聞きながら見た、天体の美しいお話を思い出させる貴女のお話でした。
話題が豊富で、写真が上手で(夜景はどうやって撮ったのかしら、習いたい!)一杯楽しませて貰いました。このあともどんな写真でどんなお話かしら?又来ますね。お体気をつけてね。無理をしないでネッ!!!
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お帰りなさーい (おみや)
2008-02-29 19:51:24
お別れはさぞお辛かったでしようね。
読んでいるうちに私までがウルウルしてしまいました。
貴重な体験をされて、今後にもこの経験が大きく生かされてくるのではないでしょうか。
帰りの飛行機のなかから、富士山・南アルプスの景色を見て
ホッとされたでしょうね。

オーストラリアを全く知らない私もnaoママさんの旅行記で
身近に感じることが出来ました。有難うございました。
3月は又御忙しくなるでしょうがお体にお気をつけになって
頑張ってください。
返信する
お帰りなさい (横浜のおーちゃん)
2008-02-29 20:08:35
何度も行っておられたのに最後と決められて、お名残惜しかったでしょうね。
サザンクロスは残念でした。私はオーストラリアに行ったことがないのですが、行くとしたら撮ってみたいです。
飛行機から富士山が見えると嬉しいものでしょう。
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お帰りなさい (shouko)
2008-02-29 21:51:03
バースでのリアルタイムでの、とても充実したステイのご様子・・・とても楽しませていただきました。
私には体験することはできないであろう滞在型の日々の生活の様子が詳しくUPされていて、
とても興味深く、お供したような気持ちで読ませていただきました。

バースがすっかり第二のふるさとになったようですネ
すばらしい経験の4年間でしたネ
それだけにお別れはおつらいことだったのでしょう。

それにしても、行動力抜群、そして卓越した文章・・・まさに文武両道ですネ
それにサービス精神旺盛・・・naoママさんのタフさには本当に感心してしまいます。

3月にはまた新しい命の誕生と・・・うれしい忙しさが続きそうですネ
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