花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

夏雲を追いかけて・「霧ヶ峰高原」②

2008年07月27日 | 花シリーズ

霧ヶ峰とは・・・
車山(1925m)から鷲ヶ峰(1798m)の間に広がるゆるやかな岩石地。
柔らかな起伏を描きながら続く草原を総して霧ヶ峰高原と呼んでいるようです。

深田久弥の「日本百名山」にも数えられていますが、一番標高の高い「車山」がそれに当てはまるのでしょうか?
今ではリフトで簡単に登れてしまいますが・・・

車山周辺のニッコウキスゲも有名ですが、今回はビーナスラインの「ローヤルイン」の駐車場周辺が一番綺麗に咲いていたので、私たちはここの駐車場に車を入れました。
流石に混んでいて、30分の待ち時間を費やしました。

霧ヶ峰の年間平均気温は5.8度、北海道と同じような気温とか・・・
そのため夏の7、8月は多くの花々が一斉に咲き、色とりどりの花を見ることができます。

ニッコウキスゲの間からニョキっと飛び出すように咲いていた「シシウド」が印象的でした。



近寄って見てみましょう。
脇の丸い花芽ももうすぐはじけて咲き出しそうですね。
バックの小屋は「肩の小屋」、今はもう営業はしていないようでした。


シシウドのお花をマクロで撮ってみました。
レースのような繊細な美しさですね



ニッコウキスゲの花咲く中に、ノアザミもしっかりと自己主張をしていました。
他に見られた花々を、non_nonさんのソースをお借りして纏めましたのでご覧下さい

<
アカバナシモツケ
< < < < <

お花の名前がイマイチ自信がありません。
間違っているのがありましたらご指摘を宜しくお願い致します。

ハクサンフウロと並んで写っている白い小さなお花は大山フスマでしょうか?



ここからは霧ヶ峰高原の北の端に広がる「八島湿原」方面も良く見えました。
湿原の向こうに鷲ヶ峰、そして美ヶ原方面まで見渡せました

私の初めてのアウトドァー体験がまさにここでした。
短大に入学した18歳の夏休みに、当時参加していた父の会社のテニス部の若い仲間達と、テントを担いで美ヶ原から霧ヶ峰まで歩いたのです。

あの頃はまだ「ビーナスライン」という自動車道路は出来ていなくて、風景も少々変わっていますが・・・
青空の下ニッコウキスゲが咲き乱れ、遠くに北アルプスの山々が見えていました。

古いアルバムをひも解くと、当時はお花を守るロープなど張っていなくて、キスゲのお花のすぐ横に並んだ若い私たちの笑顔が輝いていました。
今と違って高原は、登山姿の若者達で溢れていたように思います。
そして、私のアルバムの中の初めてのカラー写真がこの時のものでした。


<

マウスオン・クリックでご覧下さい
百名山の「蓼科山」も見えてきましたね。

霧ヶ峰にはたくさんのハイキングコースがあります。
18歳の時に歩いたコースはどれでしょう?
東京から電車とバスを乗り継いで、夕方美ヶ原のキャンプ場に入り一泊、翌日和田峠のキャンプ場で一泊、そして霧ヶ峰に出てバスで帰りましたが・・・
霧ヶ峰のどこに出たのかが定かではありません。

この表示板に書かれている「強清水」は覚えがあるような・・・
日本で最初にグライダー基地が出来た所だそうです。



OLになってからも、同期の仕事仲間たちと霧ヶ峰に来た思い出があります。
湿原を見下ろしながらお湯を沸かして紅茶を入れ、パンにソーセージやチーズを挟んで食べた覚えがあります。
青春時代の思い出が詰まっている霧ヶ峰高原ですね

1952年から営業している「ころぼっくる・ヒュッテ」は今でもやっていました。
ここでコーヒーを飲もうかと思いましたが・・・
結局車を入れたロイヤルインでソフトクリームを食べました。
古い山小屋よりも、新しい建物のこちらの方がトイレも綺麗だと思った次第です。

少なくなったとは言え、丁度見頃のニッコウキスゲが堪能できてとても満足でした。
新聞によると8月初旬までこのニッコウキスゲは楽しめるようです。
私たちは再び車でビーナスラインを走り、次は「八島湿原」に向かいました。

尚、霧ヶ峰高原の地図はこちらをご覧下さい


コメント (12)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夏雲を追いかけて・「霧ヶ峰... | トップ | 夏雲を追いかけて・「八島湿原」 »
最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
高原の空気頂きました。 ()
2008-07-27 21:46:44
こんばんは~。
①に引き続き高原の空気をたっぷり頂いた様な気がして
とても爽やかです。
足に自信が無くなってからもう何年こんな高原を歩いていないかしら。
ニッコウキスゲだけでなく沢山の高山植物を見られたのですね。
8月になったら山の家に1週間ほど出かけます。
天神平にもお花が咲いてるといいな~~!
お花はやっぱり山に自生している姿が一番素敵ですね。
近くの三国トンネルの上からの登山口、平標へ行く途中にも
お花畑があるのですが多分今の私には登れないかも・・・。
歩けるnaoさんが羨ましいです~!
右足の痺れがひどくて。腰から来ている様で長いこと整形に通っても治りません。
美しい風景! (小桃)
2008-07-27 22:52:04
こんばんわ~。
何てきれいな・・・
これぞ高原の夏ですね 清々しさが伝わってきます

naoママさんには色々と思い出多い「霧が峰高原」のようですね
信州生まれの小桃としては嬉しい限りです!

実は私も今年は霧が峰に行く予定でした
17日、18日とお墓のお掃除をかねて帰る事にしていたのですが・・・
突然の母の入院騒動、ちょっと家を離れられない状態でしたので。。。
お友達の月の兎さんが18日の「信濃毎日新聞」に霧が峰のキスゲの写真が載っていますよ~と教えて頂きホームページで見て諦めていた所でした
naoママさんの素晴らしいキスゲを見せて頂き満足、満足です!

UFO、だったのでしょうか?
この辺りはよくグライダーが飛んでいましたが・・・今は?
霧ヶ峰 (風の旅人)
2008-07-27 23:49:56
デジカメのない頃に何度も霧ヶ峰には行っています。
会社の保養所が会った関係で、安く泊まれるのでよく利用してました。

車山から美ヶ原方面、白樺湖方面へと行けばおきまりのコースでした。

シシウドもこうしてみると綺麗ですね。
何時行ってもこんな美しくは咲いていなかった。
やけに背丈だけでかくて、大柄で余り愛想の良くない花でしたが、こうしてみると綺麗に撮っていますね。
やっぱり腕やなあ\^o^/
☆紅さんへ (naoママ)
2008-07-28 00:24:42
1番のお出ましありがとうございます。
山の家での一週間の夏休みが楽しみですね。
三国トンネルのすぐ近くですか?

一昨年の秋に谷川岳に登る予定が、天神平では霧と小雨になり、諦めて、車で一の倉沢を見てから「三国山」に行きました。
あのトンネルの横から「三国山」に登りましたが、最後まで階段が続く山でした。

「平標山」も仙ノ倉への鞍部の白山イチゲと白山コザクラの大群落が忘れられません。
最近は膝に自信がなくなって、思い出ばかりが脳裏に浮かびます。

紅さんは腰からくる右足の腫れですか?
でもこの霧ヶ峰は車で行けますので、きっと大丈夫ですよ。
三脚も使えます

爽やかな風が吹き渡り、空がとても広く感じました。
ただ紫外線が思いがけず強くて・・・
半袖姿で動き回っていた私は、気がついたら腕が真っ赤にナリ、時計の跡がハッキリと付いてしまいました


☆小桃さんへ (naoママ)
2008-07-28 09:21:38
霧ヶ峰は夏雲が浮かび、キスゲが咲き乱れ、爽やかな風が吹き渡るとても良い所でした。
私にとっては「山登り」の原点のような場所です。
今回そこを車で走り、けっこうアップダウンの多い厳しいコースだったんだと実感しました。

小桃さんはお母様が大変でしたね。
でも、八島湿原や池の平湿原のお花の見頃はこれからのようですから、落ち着かれたら是非リベンジなさってくださいね。

UFO騒ぎはこちらの願望です。
あの辺りはグライダーやパラグライダーのメッカですものね。
多分それらだと思っています。

ただ、八ヶ岳周辺は磁気の関係で、今までも何かと超常現象が起きると聞いています。
真夏のミステリーを楽しみましたよ。
☆風の旅人さんへ (naoママ)
2008-07-28 09:31:15
まだまだ山は初夏を迎えたばかりで、花々は若々しく輝いていましたよ。
大きくて無骨なシシウドも、よく見ればレースのような繊細な美しさを見せています。

霧ヶ峰高原は昔から若者達の青春のメッカでした。
青春歌謡やロシア民謡が合う世界が広がっていましたね。
キャップの宵は星を見上げて夢を語り合いました。

今では車で簡単に行けるので・・・
中高年のバス旅行のご一行様と、小中学生の林間学校の団体様ご一行で溢れていました。

信州の高原! (ジュン)
2008-07-28 10:25:21
naoさん、おはようございます。一週間ほど伊豆に行っていました。お盆には又あちらですが、2人の息子たちの家族もそろうので大変です。暑い中、疲れに行くようなものですね。

こうして信州の爽やかな高原の風景を見せていただくと、別宅は伊豆ではなく長野にすればよかったかなと、後悔してしまいます。神経痛があるので、暖かいところを選びましたが。
そして主人も私も海の見えるところで育ちましたからね。
でも山もいいですね。行けないと思うと余計憧れてしまいます。
空気がとっても美味しそう!
☆ジュンさんへ (naoママ)
2008-07-29 00:22:11
私は完全に山人間なので、「梅雨明け」=「夏山!」という図式になりますが・・・
パースで綺麗なインド洋を見て以来、歳をとったら温暖な「海辺」で暮らすのもいいかも!と思いましたよ。
山の生活は厳しいものがありますから・・・
美しく輝く季節に、訪ねるだけでいいのです
神経痛を持っているのでしたら、断然暖かい伊豆で正解でしたよ。

お盆は息子さんご一家とお過ごしですか・・・
我が家も息子一家と伊豆に海水浴です。
親と違って、我が家の息子はどうやら「海人間」のようですわ。
もう50年近く前 (横浜のおーちゃん)
2008-07-29 08:04:43
関西の若者たちも信州の山や高原を歩きました。
美ヶ原で関東の女性グループに出会ったら「そんな話し方は京都じゃないでしょう?」と言われたのも思い出です。京都の庶民はお公家さん言葉のように上品な話し方をしませんので・・
霧ヶ峰の名前は友人のグライダー合宿で知りました。
☆横浜のおーちゃんへ (naoママ)
2008-07-29 16:10:33
暑い毎日が続いていますね。
今日は午後から雨雲が湧き出し、遠くで賑やかにゴロゴロと鳴っていましたが、我が家近辺は雨がパラパラと降っただけ・・・
ますます蒸し暑くなりました。
霧ヶ峰の爽やかな風が恋しいです。

昔から信州を旅すると、関西の言葉を良く聞きました。
たくさんの関西の若者たちも、信州で青春を謳歌したようですね。

関西弁と京言葉の違い、私にはよく判りませんが・・・
「はんなり」と話すのが京都人なんだろうな~と、漠然と思っています。

コメントを投稿

花シリーズ」カテゴリの最新記事